So-net無料ブログ作成

「アラジン」(2019年実写版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は祝日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
アラジン.jpg
ディズニーが20年前の大ヒットアニメーションの「アラジン」を、
実写映画化して今公開中です。

これはサイレント映画時代に最初に作られて、
1940年代にトーキーのカラー映画としてリメイクされた、
「バクダッドの盗賊」を元にしています。

元々の「アラジンと魔法のランプ」には、
魔人は出て来るものの願い事が3つだけ、
という設定はなく、
空飛ぶ魔法の絨毯も出て来ません。

3つの願いと魔法の絨毯がミックスされているのは、
映画の「バクダッドの盗賊」のアイデアなのです。

実写映画版はアニメ版を元にしながら、
魔神ジーニーと王女の次女のラブロマンスというおまけを入れて、
ウィル・スミスの演じるジーニーに、
かなりスポットの当たる内容に改変されています。
「バクダッドの盗賊」の魔神は、
人間にいいように騙されて使われる、
という存在ですから、
魔神が人間になって家族を作るという今回の映画は、
彼が主役と言っても言い過ぎではないのです。

今回の映画はまた、
CGのウィル・スミスが縦横無尽に動き周り、
アニメとほぼ同じスピード感と、
ほぼ同じカット割りを達成しているのが画期的で、
アニメと同じ感覚で、
実写(もどき)が実現する時代になったのだなあ、
という感慨にふけることが出来ました。

正直お話はセンス・オブ・ワンダーが足りないというか、
ランプの魔神という非現実的なものが出て来る割には、
それ以外にあまり不可思議なものや、
奇怪なもの、荒唐無稽なものが登場しないので、
お話的にもあまり盛り上がる感じがないことが、
ちょっと物足りません。
活劇らしい活劇もなく、
最後も悪党を騙して自滅させるだけ、
というのも物足りません。
ただ、それはもう意図されたもので、
もっとホンワカした歌芝居の世界に、
ひと時浸れればそれで良いのかも知れません。

僕にはちょっと物足りない世界でした。

まあ対象が違うので当然ですね。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(5)  コメント(0) 

「長いお別れ」(2019年中野量太監督作品) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
長いお別れ.jpg
傑作「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督が、
今度は認知症をテーマにした新作映画を作りました。
前回はオリジナル脚本でしたが、
今回は同題の原作があります。

これは絶対に観なければ、
と最初から思っていたのですが、
なかなか予定が合わず、
ようやく先週に滑り込みで観ることが出来ました。

「湯を沸かすほどの熱い愛」は末期癌を主軸に据えたドラマでしたが、
今回の「長いお別れ」は認知症を扱ったドラマです。

中島京子さんの原作は、
連作短編の形式で、
認知症の老人を中心として家族模様を、
多角的に人物スケッチ風に描いたものですが、
今回の映画はその中の幾つかのエピソードは、
そのままで活かしながらも、
蒼井優さんと竹内結子さんという、
2人の娘の人生に主にスポットが当てられ、
7年間の年代記的に物語は展開されています。

蒼井優さんのパートはほぼ原作にはないオリジナルで、
起業を夢見ながらフリーターと試行錯誤を繰り返していて、
恋も実らないという、
「寅さん」的な役柄になっていますが、
原作はフードコーディネーターとして成功している、
という設定でそうした人間ドラマは描かれていません。
また、竹内結子さん演じる女性は、
研究者の夫と海外で暮らしているという設定自体は、
原作にもあるのですが、
夫との葛藤であるとか、
家族との「積み木崩し」めいた葛藤の部分は、
これも原作にはないオリジナルです。

端的に言えば、
原作はインテリの家庭の生活スケッチなんですよね。
そのふんわりとしてとぼけた面白さは残しながらも、
中野監督としては、
もっと庶民的な活力のあるドラマ、
もう少しきれいごとを排した、
ドロドロしたドラマにしたかったのだと思います。

原作のエピソードのうち、
ほぼそのまま使われているのは、
メリーゴーランドの件と、
母親の網膜剥離の手術の件、
柔道部のかつての友達の葬儀に参列し、
とぼけた対応をしてしまうところ、
そしてラストのアメリカでの校長先生と生徒の対話です。

震災の話は原作にもあるのですが、
時間経過ははっきりしていません。
それを映画は2007年からのドラマにして、
間に挟み込む格好にしています。

多分、メリーゴーランドがやりたかったのだと思うのですね。

とても面白くファンタスティックでグッと来るエピソードで、
映画ではそれをオープニングと中段に分けて配置することで、
映画の骨格を作っています。
ただ、子供と遊園地の係員との対話などは映画のオリジナルで、
中野監督の良さがとても活きた場面だと思います。

このパートを含めて、
巻頭の辺りは本当に素晴らしいですよね。
台詞の1つ1つが絶妙で、
時間的空間的に遠く離れた何かが繋がるという、
映画のテーマを巻頭10分くらいで全て見せていて、
それと同時に人物紹介まで済ませています。
この鮮やかな技巧の冴えは、
さすが中野監督という感じがします。

ただ、認知症は矢張り難しいですね。

山崎努さんは勿論名演だとは思うのです。

でも、僕も毎日認知症の方とは仕事で接しているので、
やっぱり違うよなあ、という感じが強くあって、
中段からはあまり物語の中には入り込めませんでした。

途中で誤嚥するのを見せたりするでしょ。
熱演しているのですけれどちょっとね。
こういうものは、矢張りフィクションで見せる、
演技で見せる、という性質のものはないと思います。

つらくなりますよね。

途中で万引きを見せるでしょ。
あれもいらないよね。
原作には勿論ないのです。

また、前回の「湯を沸かすほどの熱い愛」でも思ったのですが、
医療監修はひどいよね。

途中で父親が入院するのですが、
モニターがね、心電図だけを表示しているんです。
血圧も酸素飽和度も何もなし。
有り得ないでしょ。
2人部屋だけど、必ず1人しかいないし、
重症になると特別室みたいな個室に移されているし。
普通はナースステーションの隣くらいになるでしょ。
目配りの出来ない個室になるなんて、
有り得ないですよね。

ただ、今回は確信犯なのかな、
というようにも感じました。

原作にはね、
もっと治療のこととか、
薬のこととか、診断のこととか、
施設入所の話やケアマネの話とか、
リアルな診療の実際が、
結構出て来るんですよ。
最後に延命治療について考えるところも、
もっとリアルに書かれているし、
病名も違っているのです。
それを、バッサリ全部切っていて、
治療もせず、全部妻が介護している、
みたいな感じにしているのでしょ。
わざわざこうしているんですよね。

監督はそんなに医療が嫌いなのかしら?

ちょっとモヤモヤしてしまいました。

今回の場合、
そうした医療無視の改変が、
あまり成功しているようには思えないんですよね。

後半で重症のお父さんのために、
誕生日会を開く(これも原作にはない設定)のですが、
帽子をかぶせるために、
身体を無理に引っ張って移動させるんですよね。
ちょっとひどいよね、
これを何かユーモアとしてやっている感じなのがね、
違うんじゃないかな、という気持ちを強く持ちました。

医療とは違いますが、
竹内結子さんの役は、
7年もアメリカで暮らしていて、
全く英語がしゃべれないという設定なんですよね。

有り得ないでしょ。

夫と息子の3人家族であまり家族の交流もない、
という設定で、
日常会話くらいは出来ないと、
生きていけないじゃないですか。

原作は勿論、
「英語は下手で自信がない」というくらいの設定なのです。
それを「全くしゃべれない」にしているんですよね。
こういうところも、
趣旨は分かるのですが、
リアリティを全く無視するほどの効果が、
果たしてあったのかと思うと、
これも極めて疑問です。
むしろあれですよね。
今流行りの翻訳ソフトを常に使っている、
というような設定なら面白かったかも知れません。

面白いところも勿論あるんですよね。

アメリカで竹内結子さんの息子が、
腐女子のアメリカ少女と、
英語で会話してAKBを踊ったりとか、
成功かどうかはともかくとして、
あまり見たことのない映像表現でしょ。

ラストは戸惑われた方が多かったと思うのですが、
これはほぼ原作通りなんですよね。
原作でも分かりにくい表現ですが、
日本で校長先生の祖父が死んで、
それをアメリカで校長先生に話をする、
その2つが時空を超えて、
微かにつながる、ということだと思うのですが、
微妙で不思議なセンスですよね。
映画では2人の校長先生が同じ仕草をする、
という原作にないディテールを付け加えて、
よりその意図を鮮明化していました。

成功はしていなかったと思いますが、
僕はこれは嫌いではありません。

関係ないけど、山崎努の縁側の後ろ姿で見せるところ、
あれ川島雄三ですよね。

そんな訳でさすが中野監督というところは多々あったのですが、
トータルは「湯を沸かすほどの熱い愛」ほどはのめり込めず、
モヤモヤした気分で劇場を後にしました。

でもこの映画も嫌いではありません。

中野監督の、
ちょっとブラックな部分、
普通と倫理観のややずれたような部分に、
若干の危惧はもちながらも、
その絶妙な映画技巧と構成力、
押しつけではない感動の醸成には、
今後も最上級の期待持って、
次作を待ちたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(6)  コメント(0) 

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
ゴジラ キングオブモンスターズ.jpg
ハリウッド版ゴジラ映画の新シリーズの2作目が、
今ロードショー公開されています。

最初のハリウッドゴジラは、
東宝特撮映画のゴジラとは別物でしたが、
2014年に新シリーズ化されたゴジラは、
東宝とも連携して製作に当り、
アメリカのスタッフにも怪獣オタクが揃って、
その世界観も東宝特撮映画を、
かなり意識したものに仕上がっていました。

今回の続編はハリウッド製作として、
初めてキングギドラ、ラドン、モスラが、
ゴジラと共に顔を揃え、
かつての「三大怪獣地上最大の決戦」と、
「怪獣総進撃」を、
かなり意識した映画になっています。

要するに、とても馬鹿馬鹿しく楽しい映画です。

映画の前半はアメリカSFアクションという雰囲気で展開されるので、
正直それほど乗れませんでした。
ただ、中段でゴジラとキングギドラが相対する、
という辺りになると、
東宝特撮映画を再現しようという、
意図がかなり明確になって来るので、
その後の馬鹿馬鹿しくも楽しい展開は、
「そうだよね。怪獣映画はこうじゃなくちゃね」
という感じで楽しむことが出来ました。

怪獣が善悪に分かれて、
プロレスもどきに対決するでしょ。
ラドンが洗脳されて敵になって、
キングギドラが目茶苦茶強いので、
一旦はゴジラが負けて海に沈んじゃうんでしょ。
それを人間が放射能で助けようとして、
尊い犠牲が生まれるんだよね。
生き返って二度目の対決があって、
またゴジラ危うしとなると、
モスラが助けに来るんだよね。
まあ、とてもとても定石通りで、
小気味よい感じです。

頭の悪い悪役に、家族の絆に、少女の活躍でしょ。
マッドサイエンティストに、
秘密兵器でオキシジェンデストロイヤーも出て来るんだよ。

ラストにね、
破壊された地球に、ゴジラの力で自然が蘇る、
というようなクレジットが流れるでしょ。
これはもう水木しげるのだいだらぼっちの思想でしょ。
この脳天気な楽天主義と破滅思想。
もうモロに60年代のユートピアです。

東宝特撮映画の黄金時代は、
1960年代ですが、
当時はヒットはしても、
批評家からは馬鹿にされて酷評しかなかったんですよね。
石上三登志さんとか双葉十三郎さんとか、
本当にもうケチョンケチョンで、
当時のアメリカの「放射能X」とか「宇宙戦争」とか、
そういう映画は褒めてたんだよね。
今考えると下らないというか、分かってないというか、
別におバカ映画にはアメリカも日本も、
変わりはないんだよね。
それなのにアメリカ映画は絶賛して、
東宝特撮映画は罵倒するというのは、
単純に日本製は駄目、という先入観があっただけだったのだと、
今は明らかにそう思えます。

当時もっと正当な評価というか、
こんな荒唐無稽な馬鹿馬鹿しい映画を、
精魂込めて作っていたということに、
少しでも理解のある批評があったら、
もっと違った発展が、
日本特撮映画にもあったと思いますよね。
結局素晴らしい未来に繋がる映画の可能性を、
当時の知識人と称する人達が潰してしまったんだよね。

今じゃさあ、
同じような馬鹿丸出しの映画を、
世界中で同じように作ってヒットしているでしょ。
これで良かったんだよ。
でも、今もきっと同じように日本の可能性を、
皆さんが潰しているのだと思います。
これが多分悲しいけれど日本人の個性ですね。

今思うと良かったのは世界観とデザインですよね。
世界で怪獣をコントローラーで制御して、
人間と共存させていると宇宙人がそれを妨害してとか、
斬新だったのじゃないかなあ。
怪獣のデザインが素晴らしいよね。
人間が入る着ぐるみが原点で、
それを感じさせないようにカモフラージュする、
というところに神経を使ったのが、
かえって良かったのではないかしら。
今回の映画でもね、
新たに創造された怪獣のデザインは本当にクズで、
キングギドラやモスラ、ラドンは、
それぞれにCG用にちょっと変えているとは言え、
やっぱり素晴らしいんだよね。
これはもう誇って良いことだと思います。
それなのにね、
公開当時はそれも馬鹿にされたんだよ。
恐竜が放射能で復活したのであれば、
もっと恐竜そのものの形でないとおかしい、
とか悪口を書かれていたんだよ。
何を言ってるんだか。
おバカ映画なんだから、
格好良ければいいんだよ。
生きてる恐竜なんか誰も見たことはないんだし。

正直CGの絵作りは好きじゃないのです。
画面も暗くて、
殆どアンバーとブルーだけの照明でしょ。
もっと原色じゃないと怪獣映画は詰まらないよね。
ただ、後半になると、
割と意識的に着ぐるみの感じを出していて、
それはなかなか良かったです。
人間に救われたゴジラが、
海から出て来るところとか、
着ぐるみっぽくていいよね。
好きです。

そんな訳で東宝怪獣映画が好きな人には、
必見と言っても良い映画です。

ラストとか、ちょっと泣けますよ。

中国資本になって、
モスラは中国に取られちゃった感じですけど、
それも時代だから仕方がないですね。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(6)  コメント(1) 

「ハウス・ジャック・ビルト」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ハウス・ジャック・ビルド.jpg
デンマークの怪人ラース・フォン・トリアー監督の新作が、
今ロードショー公開されています。

色々と観たい映画があるのですが、
なかなか時間が合わずに観に行くことが出来ません。
少し時間が開いたので、
この時間で観られるものをと探したら、
こうした選択になりました。

トリアー監督は、
以前「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を観て、
救いの欠片もない地獄のような物語なのに、
何故かミュージカルで脳天気な踊りと歌が入るという、
ミュージカルの理不尽で不条理な本質を、
容赦なくあらわにしたような怪作の印象が強く、
その後も一筋縄ではいかない、
ヘンな映画を作り続けています。

今回の作品も世界中で物議をかもしているという触れ込みで、
日本ではノーカット版が18禁で公開されている、
という説明になっています。
確かに2時間半を超える上映時間で、
かなり長いなあ、とい印象です。

作品としては1970年代のアメリカで、
マット・ディロン演じるシリアルキラーの生涯を、
地獄落ちした後に、
ダンテの「神曲」の地獄編になぞらえて、
導き役の古代ギリシャの詩人に、
自分の人生のあれこれを語る、
というオムニバスの形式で映像化したものです。

アメリカが舞台ですが、
デンマーク、フランスなどの合作のヨーロッパ映画で、
雰囲気も確かにヨーロッパ映画的です。
ラストまでシリアスな感じで物語は続きますが、
エピローグはCGなどを駆使した冥界の映像化で、
最後は地獄の穴の底に主人公が堕ちて終わります。

かなり背徳的でグロテスクで残酷で非倫理的ですが、
ホラーを目指したものではないので、
そうした怖さやサスペンスのような要素は希薄です。
咽喉をえぐったり乳房を切り取ったりというような残酷描写もありますが、
こうした残酷描写を売りにした映画と比べると、
かなり淡白でその点もやや拍子抜けという感じはあります。

全編70年代くらいのアメリカのアクション映画やサスペンス映画を、
なぞるような感じで展開されていて、
監督としてはアメリカ映画を存分にやりたいという気持ちと、
それをやることでアメリカという存在の暴力性と背徳性とを、
あぶりだしたいという思いがあったのかな、
というように感じました。

ただ、もしそうならもっと徹底した残酷さや背徳さが、
これまでの映画では見たことのないような地獄絵図が、
繰り広げられなければならないのですが、
この映画はそこまでは振り切れていないように感じました。
「どうだ、ひどいだろう!」
という感じは見えるのですが、
「いやいやもっとひどい映画は沢山あるじゃん」
というように思うからです。

あまりお勧めでも好きでもありませんが、
退屈はしませんし、
ヨーロッパの問題作として、
決して見て損はない映画だと思います。

大好きなユマ・サーマンが、
最初に殺される女性役で出演していて、
一撃で殺されて終わりなので、
大分お年をお召しになったなあ、
と思いましたし、
ちょっとガッカリでもありました。
これはね、最初にキル・ビルを血祭に、
ということだと思うので、
それならもっと大がかりにしてもらわないと、
せっかく出てもらった甲斐がないと思うのです。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(6)  コメント(0) 

「旅のおわり世界のはじまり」 [映画]

こんにちは。
北品川藤jクリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
旅のおわり世界のはじまり.jpg
大好きな黒沢清監督の新作は、
日本とウズベキスタンの合作で、
全編ウズベキスタンロケという異色作です。

これは一言で言えば「変な映画」です。

物凄い駄作にもなりそうなところを、
スレスレのところで踏みとどまっていると思うのですが、
物凄く良いところと、かなり凡庸なところと、
それはないでしょう、というところが、
モザイクのように複雑にミックスされていて、
結果として「褒めるのもけなすのも難しい」という、
黒沢清監督作品としては、
通常運転のレベルに仕上がっています。

黒沢監督の実質的な出世作は、
「ドレミファ娘の血が騒ぐ」ですが、
この映画はヒロイン映画で、
主人公が急に歌いだすという点や、
シネマスコープの画面でヒロインの正面のアップが多い、
という点で、
「ドレミファ娘の血が騒ぐ」に似ています。
ヒロイン1人をメインに据えたインチキミュージカル映画を、
黒沢監督はそれ以降1本も撮っていないので、
この映画は確かに「初心に帰った」黒沢映画と言えなくもありません。

ただ、それ以外の部分については、
海外でテレビのニュース映像を見た時に、
2つの世界が結びつくという発想や、
異世界での孤独が人生の次のステップへの足掛かりになる点、
面白い動きをするものを、
行き当たりばったりでも貪欲に物語に取り込む発想など、
これまで積み上げて来た黒沢映画に、
共通する要素も多く見られます。

今回抜群に個性的なのはラストで、
一皮剥けた主人公がずんずん丘を登ってゆくと、
そこで「サウンドオブミュージック」が降臨するというのは、
唖然呆然とする一方で、
こんなラストをある種の説得力を持って実現させてしまうのは、
まあ世界広しと言えど黒沢清監督しか、
存在しないよなあ、という気分にもなるのです。

それ以外の部分については、
正直玉石混淆という感じがあって、
外国で分からない言葉で質問されて逃げてしまったり、
食べるものを買いに行こうとしてバスの乗り方に困ったりと、
今時、こんなエピソードが要る?
猿岩石の電波少年の頃のセンスじゃん、
と問いかけたくなるような凡庸さでガッカリしますし、
撮影クルーの感じもとてもステレオタイプで萎えてしまいます。
その一方でヘンテコで原始的な絶叫マシーンに、
乗り込んで回転させられる前田敦子さんの姿など、
偶然とは言え抜群の面白さでワクワクします。
ヤギのエピソードは微妙なところで、
悪くはないけれど、もう少し気の利いたものがあってもいいのに、
という感じがしましたし、
シベリア抑留の日本人が劇場の装飾を作ったという話は、
ウズベキスタン側からの要請で入れたようですが、
これもさんざんあちこちで聞いた話で、
何度も日本の番組でも取り上げられていますし、
何を今更、という感じがありました。

主人公の前田敦子さんは、
今演技者として乗ってきているという感じがあって、
「町田くんの世界」でも彼女のみ抜群でしたし、
今回もさすがの存在感でした。
ただ、何があっても動じない、という感じなので、
異邦人として、
もっと怯えたり怖がったりしてほしかったし、
それが監督の意図でもあったのではないかしら、
というようには感じました。

要するにもっと薄っぺらな存在感であった方が、
この作品の役柄には合っていたので、
この作品の魅力は多くが前田敦子さんに負っているのですが、
それは監督の意図したものとは違うのでは、
というように感じたのです。
ただ、ラストの歌のある種の不安定な質感だけは、
映画の基調音にフィットするもので、
それがラストが良かった大きな要因でもあるように感じました。

前田敦子さんと黒沢清監督のどちらかのファンにとっては、
必見と言って良い映画、
それ以外の方にとっては、
「なんじゃこりゃ!」と言われても仕方のない映画、
それがこの作品であるように思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(7)  コメント(0) 

「町田くんの世界」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後とも中村医師が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
町田くんの世界.jpg
安藤ゆきさんの人気コミックを、
石井裕也監督が実写化した映画を観て来ました。

高校を舞台にした学園ものですが、
主人公の少年少女2人は、
それほど年齢の変わらない新人が演じ、
同級生などの脇キャラは、
主に30代くらいのスター俳優達が演じるという、
かなり特殊なキャスティングの映画です。

それほど観たいと思うジャンルではないのですが、
早朝にやっている作品ということで、
時間が合ったので観て来たというのが実際です。
朝一の映画館の客席は、
僕以外には60代以上の男性が2人だけでした。
意外に若者層は興味がないのかしら、
というようにも思いました。

これは発想もテーマもなかなか面白いのです。

主人公の高校生の町田くんは、
誰かが困っているのを見ると、
助けないではいられないという他者優先の少年なのですが、
同級生の少女を好きになってしまいます。
好きだという気持ちは独占的なものなので、
少女は自分だけを助けて欲しい、自分だけを見て欲しい、
と思うのですが、
町田くんは少女のことは好きな一方で、
周囲の全ての人が困っていると、
それを助けないではいられないので、
それをすると少女からは怒られて関係が悪くなる、
というジレンマに直面するのです。

恋愛というものはそもそも独善的で身勝手な感情なので、
「全ての人を幸せにしたい」という気持ちとは、
基本的に相いれない部分がある訳です。
それでいながら、
両方とも素晴らしいものとされているところに根本的な矛盾があり、
主人公はそれを求道僧のように追及するのです。

普通の恋愛ドラマでは、
誤魔化してしまう部分にフォーカスを当てている訳で、
なかなか面白い発想だと思いました。

ただ、他の多くの方も指摘をされているように、
この映画はせっかくそうした問題提起をしておきながら、
ラストは留学する少女を少年が追いかけ、
それをこれまで町田くんに助けてもらったクラスメートが応援する、
という「恋愛至上主義」のものに変貌し、
2人が一緒になれてめでたしめでたしになってしまいます。

2つの概念の根本的な矛盾は、
一体いつ何処で消滅してしまったのでしょうか?

おいおい!という感じです。

この映画は前半では、
少女の妄想の中でのみ、
超現実的なことが起こります。
それでいて、ラストでは、
少女の妄想の中にあった光景が、
現実のものになって終わります。
ただ、この流れも如何にも唐突で、
妄想がどのようにして現実を侵食するに至ったのか、
それとも現実と妄想が何処かで反転したのか、
そうした点が何ら説明されていないので、
この点もラストの処理には納得がゆきません。

中段まではなかなか面白く、
主役2人の演技も悪くありませんし、
左右や上下の画面上の動きとそのスピードを、
自然に感情に転化させるような映像演出も悪くないと思います。
年齢無視のキャスティングも、
全て成功とは言えませんが、
前田敦子さんの女子高生などは、
なかなかのクオリティで、
「俯瞰して未来から見た青春」的な狙いも面白いと思いました。

その意味で、
同年代より高齢者に、
楽しめるノスタルジックさがあるのです。
この辺りの方法論は、
かつての大林宜彦映画に、
ちょっと似たところがありますが、
大林監督より遥かに自然に、
そのロジックを達成していたと思いました。

ただ、高齢者にもラストはガッカリかな?

何故こんな最後に全てを投げ出すようなことをしたのか、
どうにも納得はゆかないのです。

まあ、頑張って見るほどのことはないかな…
という感じの映画でした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(7)  コメント(0) 

「コンフィデンスマンJP」(2019年ロマンス編映画版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診ですが、
終日レセプトの事務作業でクリニックに缶詰めです。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
コンフィデンスマン.jpg
古沢良太さんの技巧的な脚本で、
本格的なコン・ゲームドラマであった「コンフィデンスマンJP」が、
映画版となって今公開されています。

テレビドラマの映画化というのは、
正直あまり好きではないのですが、
最近朝の時間しか映画を観る時間が取れず、
朝の8時くらいからやっている映画を探すと、
こうしたラインナップになってしまいます。
単館上映などは11時くらいからしか始まらないですよね。

欲求不満の今日この頃です。

ただ、古沢さんの台本は、
舞台も悪くありませんでしたし、
トリッキーでひねりがあるので面白く、
このドラマも後半はかなり予定調和で失速する感じがありましたが、
前半はなかなか面白かったと思います。

今回の映画版は、
まあドラマと同じなのですが、
香港を舞台にして現地ロケも交え、
スケール感はアップしているのと、
それほど意外な展開という訳でもないのですが、
2段にひねりを加えていて、
最初に観客が感じる違和感
(ちょっとこれ無理があるんじゃないの?)
という思いを、
逆手に取った仕掛けがなかなかクレヴァ―だったと思います。

ただ、ちょっと予定調和ではありましたね。

続編の製作も決まったようですし、
次回はもっと掟破りの壮大なほら話を、
期待したいと思います。

「スティング」みたいな映画が好きな方には、
そこそこのお薦めです。
意外に良く考えられていて、
爽快感がありますし、
嫌な後味がありません。

キャストは江口洋介さんが素晴らしくて、
あれはもろ「スティング」のロバート・ショウなのですが、
こういう役が嫌味なく板について来て、
今円熟期という感じですね。
愛嬌のある悪党をすっきりと演じられるのは、
彼ならではと思います。
三浦春馬さんは、うーん、こういう役が、
はまるようになりましたね。
後このシリーズの東出昌大さんは、
他の芝居と全然違いますね。
とても自然で良いのです。

そんな訳でお暇な時間をつぶしたいという向きには、
悪くない選択肢で、
誰でも楽しめる1本には、
仕上がっていたと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごしください。

石原がお送りしました。
nice!(5)  コメント(0) 

「貞子」(2019年公開版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
貞子.jpg
日本のホラーの歴史を塗り替えた傑作「リング」の、
20年ぶりの正統的な続編として、
中田秀夫監督による「貞子」が今公開されています。

「リング」は原作ものの映画ですが、
テレビから飛び出す貞子というのは映画の創作で、
これが予想外の人気となったので、
元々「リング」は続編の「らせん」と同時に公開され、
原作に近い黙示録的世界が描かれていたのですが、
翌年に貞子をフィーチャーした「リング2」という、
オリジナルの2作目に繋がったのです。
「リング」の続編は原作に近い「らせん」と、
原作とは無関係の「リング2」があって、
お互いにパラレルワールドのように別々の世界観という、
おかしなことになったのです。

その後の関連作は、
この「リング2」を起点として創作されています。

「女優霊」と「リング」を観ると、
中田秀夫監督はホラーの天才ではないかしら、
というように思えるのですが、
「リング2」はそれほど怖くもなく、冴えているようなところもなく、
既に「おやおや」というような感じがありました。

その後の「仄暗き水の底から」というのも、
「怖くしよう、怖くしよう」という感じが空回りしていて、
あまり怖くも面白くもなく、
「こいつ、ひょっとしたらダメなんじゃないか」と思いました。
決定的だったのは、「劇場霊」という、
とんでもない駄作を見たことで、
その演出の素人以下の凡庸さには、
呆然とするしかなかったのです。

中田監督の今回の続編は、
そんな訳であまり期待は出来ないな、
と思いながらも、
そうは言っても「リング」の正統的続編として、
監督だって意地があるのではないかしら、
と期待も少し持ちながら、
無理をして夜中のMX4Dでの公開に足を運びました。

観た感想としては、
まあ大したことはなかったのですが、
予想していたほど酷くはなかったという印象でした。

これね、冒険は何もしていないのです。
極めて保守的で、テレビから出て来る貞子とか、
驚愕の表情で死ぬ女性とか、映像に映り込むサブリミナルの髑髏とか、
過去作のアレンジを露骨にやっています。
映像もそれらしい質感にしていて、
もう呪いのビデオでは通用しないので、
You tubeを持って来ているのですが、
そこからの新しい展開みたいなものはないのです。
最後も極めて予定調和的に終わります。

貞子は…もうちっとも怖くはないですね。
監督自身もう貞子を怖がろうという気持ちはないようで、
そのハリボテ感はかなり辛いところです。

唯一「リング」「リング2」に出演している佐藤仁美さんが、
もう少し怪演してくれるかと期待したのですが、
あまりそうした感じではなかったですね。
これも残念です。

そんな訳でかなりガッカリではあったのですが、
こうした物が好きではあるので、
大きなスクリーンで動く椅子でホラーを観られたことは、
それだけで満足ではあったのです。

マニアのみにお勧めです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(7)  コメント(0) 

「アベンジャーズ エンドゲーム」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
アベンジャーズエンドゲーム.jpg
アベンジャーズシリーズの一応の最終編として、
これまでの全てのキャラクターが総出演するという、
お祭り的な大作が、
今ロードショー公開されています。

前作の「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」では、
サノスという敵が世界を支配出来る6つの宝石の力で、
ヒーローも人類も半分にされてしまうのですが、
そのどん底からヒーロー達の逆襲が始まります。

これはまあ看板には偽りなしで、
3時間によくぞここまで詰め込んだ、
という内容になっていて、
巧妙な仕掛けによって、
これまでのシリーズ全てを振り返るという趣向になっています。
更に個別のストーリーがさんざん展開された後で、
最終決戦はあらゆる物量を、
これでもかと詰め込んだ凄まじいものになっていて、
観客の膨れ上がった期待を裏切るまいという、
このシリーズの凄みを感じさせます。

キャストもこれまでのキャラクターが、
ほぼ総出演するのですから、
その圧力たるやもの凄いのですが、
ちゃんと個々のドラマにも締め括りを作っていて、
ラストの余韻もなかなかのものです。

僕自身はそれほど沢山このシリーズを観ていないので、
細部は分からないところも多いのですが、
「アントマン」や「キャプテンマーベル」のような、
最近公開された映画がストーリーの肝になっているので、
それほどストレスなく観ることが出来ました。
シリーズのファンであれば、
楽しみどころは満載だと思います。

不満を言えば敵キャラに魅力が乏しいですよね。
悪の軍団のビジュアルは平凡ですし、
ボスも何か苦悩している感じでお年寄り感もあるので、
正義と邪悪の最終対決という感じには、
何となくならないのが物足りないところです。
キャプテンマーベルは強すぎるよね。
ちょっとバランスを欠いている感じもしました。

人類の半分が消失するという趣向については、
ダン・ブラウンの「インフェルノ」もそんな話でしたし、
人間は半分くらいにした方が世の中は良くなる、
というある種の階層の願望のようなものが、
多分あるのかなあと感じました。

東京は出て来るけどしょぼくてガッカリですね。
でもまあ、あんなポジションですね。
仕方のないことです。

あとアメリカ人のユートピアがね、
湖のほとりのコテージで、
家族と釣やキャンプを楽しむという感じの、
結局それですか、という感じが、
何となく極東の島国のドロドロ世界から観ると、
素直に素晴らしいと思えない部分もあります。

いずれにしても今の映画のある種の到達点的な大作なので、
一見の価値はある超弩級の作品であることは確かです。
ある意味必見ではあります。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

nice!(6)  コメント(0) 

「キングダム」(2019年映画版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で、
午前午後とも石原が外来を担当する予定です。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
キングダム.jpg
原泰久さんによる大人気コミックが、
漫画原作の実写映画の名手である佐藤信介さんの監督で、
実写映画化されました。

「アベンジャーズ エンドゲーム」との同時期公開ですが、
ひけをとらない人気とヒットをしているようです。

これは予告を観ると凄い大作のようですが、
本編は意外にしょぼい感じもあります。
バーンと俯瞰するような群衆シーンや大規模なCGカットは、
予告にあるのが全てと言っても良いからです。

ただ、色々な意味でかなり頑張っていて、
そのショボさに目を瞑ればなかなか楽しめます。

とても楽しい映画です。

原作の5巻までの内容をほぼ忠実に映像化していて、
原作者も参加した台本は内容に無理がなく、
王宮の奪還に的を絞った作劇が、
134分という長さにしっかり合っていたのが良かったと思います。

佐藤信介監督は、
こうした無理をしないところがとても巧みです。

この映画は、
舞台は古代の中国なのに、
キャストは日本人で日本語を話していて、
如何にも漫画というデフォルメされたキャラも、
原作そのものに登場しますから、
インチキ無国籍活劇とでも言うべきものです。

ただ、これは世界的にも良くあるジャンルで、
ハリウッドの一時期のスペクタクル大作というのは、
概ねこうした史実無視のインチキ映画でしたし、
日本でも「釈迦」とか「秦の始皇帝」のような映画がありました、
ちなみに始皇帝役は勝新太郎です。

この映画はそうした作品と比較するべきもので、
劇団☆新感線の舞台みたいでもありますし、
指輪物語を彷彿とさせるような部分もあります。

大味ではありますが、
細かい事は気にせずに楽しめれば良いのです。

その意味では、
こうしたジャンル作としては、
日本映画史上でも最も成功した部類だと思います。

キャストは皆素晴らしくて、
とても楽しそうに芝居をしているのが、
観ているこちらも楽しくなります。

原作を読まれていないで映画を観ると、
違和感のあるキャストもあると思いますが、
それは原作の漫画的なキャラを、
リアルに再現しているからで、
その限界を考えればとても頑張っていると思います。

特筆するべきは、
矢張りアマゾネスの女王を堂々と演じた長沢まさみさんで、
その惚れ惚れするようなビジュアルは、
眼福の極みです。
山崎賢人さんは違和感はあるのですが、
トータルには良くやっていたと思いますし、
吉沢亮さんの漫画から抜け出したような存在感も文句なしです。
坂口拓さんの悪党ぶりも、
さすがのクオリティでした。
新感線の橋本じゅんさんが、
とても実写化は無理と思える殺し屋を、
踏ん張って演じていたのもツボでした。
マメ山田さんの起用などもニヤニヤさせられました。

そんな訳で、
文句なく今年の邦画一番の娯楽作で、
その胡散臭さも含めて、
楽しい映画をご希望の方にはかなりのお薦めです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(7)  コメント(0)