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ミネラルを含む飲み水が血圧に与える影響について [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
バングラデシュのミネラル濃度と高血圧.jpg
2019年のJournal of the American Heart Association誌に掲載された、
飲料水のミネラル濃度が血圧に与える影響についての論文です。

海から近い地域の地下水には、
塩分やカリウム、
マグネシウムなどのミネラルが多く含まれていて、
そうした地域の飲料水にも、
内陸部の飲料水と比較すると多くのミネラルが含まれています。

こうした飲料水のミネラル分は、
住民の健康にどのような影響を与えるのでしょうか?

相反する2つの見解があります。

ミネラルを多く含む飲料水には、
塩分が多く含まれているので、
それで血圧が上昇するというリスクが考えられます。

その一方で、同時に含まれているカリウムやカルシウム、
マグネシウムなどのミネラル分には、
むしろナトリウムの排泄を促して、
血圧の低下に繋がるという可能性も考えられます。

一体どちらが正しいのでしょうか?

今回の研究はバングラデシュにおいて、
6487名の住民の血圧の数値と、
季節や地域により変動する飲み水のミネラル濃度との、
関連性を検証したものです。

その結果、
特にカルシウムとマグネシウムを多く含む飲み水を使用している地域では、
よりミネラル濃度の低い地域と比較して、
血圧値は有意に低く、
高血圧の発症リスクも有意に低下していました。

ミネラル分の多い飲み水は、
塩分も多いのですが、
カルシウムやマグネシウムの多いことが、
どうやら塩分の作用を相殺して、
血圧にはむしろ良い影響を与えるものであるようです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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