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「キングダム」(2019年映画版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で、
午前午後とも石原が外来を担当する予定です。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
キングダム.jpg
原泰久さんによる大人気コミックが、
漫画原作の実写映画の名手である佐藤信介さんの監督で、
実写映画化されました。

「アベンジャーズ エンドゲーム」との同時期公開ですが、
ひけをとらない人気とヒットをしているようです。

これは予告を観ると凄い大作のようですが、
本編は意外にしょぼい感じもあります。
バーンと俯瞰するような群衆シーンや大規模なCGカットは、
予告にあるのが全てと言っても良いからです。

ただ、色々な意味でかなり頑張っていて、
そのショボさに目を瞑ればなかなか楽しめます。

とても楽しい映画です。

原作の5巻までの内容をほぼ忠実に映像化していて、
原作者も参加した台本は内容に無理がなく、
王宮の奪還に的を絞った作劇が、
134分という長さにしっかり合っていたのが良かったと思います。

佐藤信介監督は、
こうした無理をしないところがとても巧みです。

この映画は、
舞台は古代の中国なのに、
キャストは日本人で日本語を話していて、
如何にも漫画というデフォルメされたキャラも、
原作そのものに登場しますから、
インチキ無国籍活劇とでも言うべきものです。

ただ、これは世界的にも良くあるジャンルで、
ハリウッドの一時期のスペクタクル大作というのは、
概ねこうした史実無視のインチキ映画でしたし、
日本でも「釈迦」とか「秦の始皇帝」のような映画がありました、
ちなみに始皇帝役は勝新太郎です。

この映画はそうした作品と比較するべきもので、
劇団☆新感線の舞台みたいでもありますし、
指輪物語を彷彿とさせるような部分もあります。

大味ではありますが、
細かい事は気にせずに楽しめれば良いのです。

その意味では、
こうしたジャンル作としては、
日本映画史上でも最も成功した部類だと思います。

キャストは皆素晴らしくて、
とても楽しそうに芝居をしているのが、
観ているこちらも楽しくなります。

原作を読まれていないで映画を観ると、
違和感のあるキャストもあると思いますが、
それは原作の漫画的なキャラを、
リアルに再現しているからで、
その限界を考えればとても頑張っていると思います。

特筆するべきは、
矢張りアマゾネスの女王を堂々と演じた長沢まさみさんで、
その惚れ惚れするようなビジュアルは、
眼福の極みです。
山崎賢人さんは違和感はあるのですが、
トータルには良くやっていたと思いますし、
吉沢亮さんの漫画から抜け出したような存在感も文句なしです。
坂口拓さんの悪党ぶりも、
さすがのクオリティでした。
新感線の橋本じゅんさんが、
とても実写化は無理と思える殺し屋を、
踏ん張って演じていたのもツボでした。
マメ山田さんの起用などもニヤニヤさせられました。

そんな訳で、
文句なく今年の邦画一番の娯楽作で、
その胡散臭さも含めて、
楽しい映画をご希望の方にはかなりのお薦めです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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