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蓬莱竜太「母と惑星について、および自転する女たちの記録」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

本日から6日の月曜日までは、
クリニックは休診を頂きます。
ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
母と惑星.jpg
2016年に初演されて高い評価を得た、
蓬莱竜太さんの女性のみの4人芝居が、
キャストを一部入れ替えて再演されました。

演出は初演と同じ栗山民也さんです。

奔放な母親の3人の個性的な娘が、
母親の死後にその骨を散骨するために、
中東を旅するという物語で、
独白の多いかなり文学に傾斜した芝居です。

栗山さんの演出は例によって地味で、
色彩感に乏しく僕は苦手なのですが、
今回に関しては女優さんの語りを前面に押し出す、
という意味では成功していたと思います。

こうした芝居は4人のキャストの演技が、
どれだけ個性的で膨らみを持っているかが勝負、
という気がします。

今回の座組は鈴木杏さん、田畑智子さん、
芳根京子さんにベテランのキムラ緑子さんというカルテットで、
愛らしく可憐な芳根さんは華がありますし、
鈴木杏さんはもうベテランの風格で汚れ役もこなせる幅の広さがあります。
田畑さんの陰のある屈折した感じもアクセントになって、
なかなか個性的な演技のお競演で見応えがありました。
女そのもののような母親役には、
キムラさんはちょっとイメージが違うかな、
というようには感じました。

作劇は海外戯曲のようで、
なかなか面白かったのですが、
せっかく異国を舞台にした割には、
だまされて高価なペルシャ絨毯を買わされるなど、
エピソードは如何にもありきたりの物が多く、
ちょっと物足りなさも感じました。

ただ、語りと演技に主眼を置いたこうした芝居は、
なかなか意欲的で面白く、
これからもキャストを変えながら、
上演される価値のある芝居だと思いました。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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