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「バハールの涙」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
バハールの涙.jpg
名作「パターソン」で主人公の妻を演じたゴルシフテ・ファラハニが、
クルド人の女性兵士のみの部隊の隊長を演じ、
捕らわれた自分の息子を取り戻すため、
ISと戦闘を繰り広げるという、
現代ならではの物語を、
リアルに描出した話題作を観て来ました。

ハリウッド製では、
とても実現しないような企画ですが、
フランス・ベルギーなどの合作で、
現地の言葉とフランス語、英語の入り交じるリアルな作劇の、
観客に中東の戦争を体感させるような映画になっています。

全体のタッチはただ、
かなり映画的に誇張はされていて、
ご都合主義的な展開も多い一方で、
詩文を朗読したり、
闇の中に兵士の顔が浮かんでは消えたりと、
「地獄の黙示録」を思わせるような、
象徴的な表現も多く見られます。

物語自体も、
最後にあっさり主人公の女兵士が息子と出会ってしまうのは、
あまりに虚構に過ぎるような気がしますし、
リアルな戦闘シーンもありながら、
女性兵士は意外にへっぴり腰であったり、
善悪が極めて荒っぽく二分されていて断定的に描かれているなど、
内容的にも疑問に感じるところも少なくありません。

テロや戦争に家族を奪われて、
自身も片目を失った女性ジャーナリストが、
狂言回しになっているのですが、
隻眼のその姿とたたずまいは、
むしろ一番の凄腕兵士のように見えてしまいます。
この点にもやや計算違いがあったように感じました。
その描き方も、
戦地のジャーナリストを、
あまりに英雄的に捉え過ぎているように感じました。

そんな訳で、
何処までこれがリアルなのかしらと、
あまり知識もないだけに、
疑問に感じるところも多い映画でしたが、
ハリウッド製では絶対に実現しないタイプの作品であることは確かで、
ご興味のある方には一見の価値はあると思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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