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超低カロリー食週2日のダイエット効果(糖尿病患者へのトライアル) [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
超低カロリー食週2日の効果.jpg
2018年のJAMA Nerwork Open誌に掲載された、
週に2日だけ超低カロリーの食事を施行するダイエットの、
糖尿病への効果を検証した論文です。

肥満に伴う内臓脂肪の増加は、
インスリン抵抗性を来して、
糖尿病や心血管疾患の大きなリスクとなります。

そして、肥満を伴う糖尿病の患者さんにおいては、
適切な減量を行うことが、
血糖コントロールの意味でも、
トータルな患者さんの予後改善の意味でも、
非常に重要であることは、
科学的に実証された事実です。

しかし、それではどのような食事療法が、
患者さんにとって最も有用であるのか、
と言う点については、
まだ明確な結論が出ていません。

減量を確実に図るためには、
一時的な飢餓状態にする必要があります。
ただ、その状態が継続すれば、
栄養失調となり身体のバランスも崩れて、
健康そのものがそのために悪化する結果となってしまいます。

このジレンマを解消するとすれば、
短期間のみ確実に減量に結び付く低カロリーの食事を行い、
それから体重を維持するようなカロリーに戻して、
再度低カロリーの時期を作るという、
間欠的な低カロリーという方法が考えられます。

しかし、これまで通常の連日のカロリー制限と、
間欠的な超低カロリーの食事療法の効果とを、
2型糖尿病の患者さんで厳密に比較検証したような研究は、
これまであまり行われてはいませんでした。

そこで今回の研究では、
オーストラリアの単独施設において、
2型糖尿病で治療中の患者さん、
トータル137名をくじ引きで2つの群に分け、
一方は週に連続しない2日間のみ、
1日500から600キロカロリーという、
厳しいカロリー制限を施行し、
それ以外の5日は特に制限を設けず、
もう一方は連日1200から1500キロカロリーという、
マイルドなカロリー制限を行なって、
その血糖コントロールと減量に与える影響を、
12か月間で比較検証しています。

2日の超低カロリー食の中身がこちらです。
超低カロリー食の図.jpg
朝は果物とヨーグルトだけ、
昼はサラダとツナだけ、
夕は鳥の胸肉とサラダだけ、
というようなメニューです。
低糖質が意識されていることが分かります。

その結果は、
継続的な軽度のカロリー制限と比較して、
週2回の間欠的な超低カロリー食は、
血糖コントロールの改善においても、
体重減少効果においても、
遜色のない効果が得られました。

そのやりやすさを含めて、
今回の結果は妥当なもので、
今後こうした試みは、
より広く検討される必要があるように思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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