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アイスクリーム頭痛とそのメカニズム [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
アイスクリーム頭痛.jpg
これは随分と古い資料ですが、
1997年のBritish Medical Journal誌の解説記事です。

アイスクリーム頭痛という身近で面白いテーマの短い総説ですが、
これ以降この症状についての知見は、
それほどの大きな進歩はないようです。

アイスクリーム頭痛(Ice cream headache)は、
寒冷刺激による頭痛(Cold stimulus headache)の一種で、
アイスクリームやかき氷を食べた時に、
すぐに起こる頭がキーンとするような頭痛のことです。

典型的な経過は冷たいものを食べて数秒で始まり、
30から60秒くらいでピークとなり、
2 から5分以内には消退します。

その頻度(有病率)は報告によりバラバラで、
7.6%という報告から93%という報告まであります。

大人での調査では8%というものから、
15%、37%、60%と様々です。

ティーンエイジャーくらいの調査では、
概ね大人よりその頻度は多く、
41%から79%という報告があります。

アイスクリーム頭痛が注目されるのは、
主に片頭痛との関連においてです。
かなり古い報告では、
片頭痛の患者さんの93%にアイスクリーム頭痛が見られる一方で、
片頭痛のない人では31%にしか見られなかった、というものがあります。
この報告はアイスクリーム頭痛と片頭痛との関連を示唆するものですが、
より新しい報告では、
関連は見られない、というものもあって、
一定はしていません。

アイスクリーム頭痛のメカニズムは、
三叉神経を刺激して興奮させるのではないか、
という考え方が有力です。
一種の関連痛ですが、
そのメカニズムは推測の域を出ていません。

古い報告ではアイスクリーム頭痛は夏のみに起こる、
という報告がありますが、
冬に調査して同様に認められた、
という報告もあり、
季節性は明確ではないようです。
風変わりなものではアイスクリームを5秒以内に一気食いした場合と、
ゆっくり食べた場合とを比較したものがあり、
ゆっくり食べると頻度は少なくはなりますが、
それで予防されるということはないようです。

今日はアイスクリーム頭痛の総説でした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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