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シベリア少女鉄道「今、僕たちに出来ること。あと、出来ないこと。」 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
できることと出来ないこと.jpg
小劇場界きっての前衛でオタク趣味、
シベリア少女鉄道の公演が先日まで、
赤坂のレッドシアターで上演されました。

この劇団のお芝居はネタバレ厳禁なので、
終演後の紹介とさせて頂いています。

今回の舞台は<シベリアクラシックアーカイブス>と題されて、
シベリア少女鉄道が2001年に第3回公演として上演した旧作を、
2018年版としてリニューアルした作品です。

これはかなりオリジナルをいじっていると思うのですが、
初演で主役の鳥居一人を演じた古参の藤原幹雄さんが、
その偽物や身代わりを演じているという凝った趣向もあります。

内容は土屋さん本人がコメントしているように、
やや地味な仕掛けの作品で、
どうしても後半がしょぼくなってしまう、
という欠点があるのですが、
とても愛すべき作品であると共に、
とても面白い作品でもありました。

個人的にはこれまでに観たシベリア少女鉄道の作品の中でも、
かなり好きな部類です。

上演時間は2時間5分で、
シベリア少女鉄道としてはかなり長い部類ですが、
退屈することはなく、
むしろ最後のドタバタを、
もう少し長く見ていたい、とすら思いました。

シベリア少女鉄道の作品の良いものには、
哲学的な深みがあるのですが、
今回の作品はシンプルですが深いテーマ性があり、
創作という行為の本質に繋がる問題を、
誰にでも分かる平明さで扱っている、
という点にその特徴があります。

それが題名にもなっている、
「今、僕たちに出来ること。あと、出来ないこと。」です。

演劇や映画のような、
集団で行う創作では、
当初のイメージがそのまま実現することはなく、
妥協が付きものである訳ですが、
その葛藤自体を複合的なドラマにして、
最後はそのドタバタを、
唯一無二の壮大なギャグにしてしまっています。

シベリア少女鉄道としては、
以前から定番のプロットの1つではあるのですが、
以前の作品では元になるドラマの部分の出来がかなり稚拙で、
役者さんの芝居も低レベルの物であったので、
後半のネタの部分に入るまでがかなり苦痛であったことと、
ネタに入るとドラマの部分がかき消されてしまっていたのですが、
今回は役者さんのレベルも、
ドラマをしっかり伝えられるレベルに達していたことと、
最後までドラマとネタとが並行しながら、
同時に結末に至っていたので、
以前とは桁違いに質の高い上演になっていたと思います。

これからの公演も、
とてもとても楽しみです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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