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「希望のかなた」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日2本目の記事も映画の話題です。

それがこちら。
希望のかなた.jpg
映画ファンにはとても人気が高い、
フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の、
ヨーロッパの移民問題を扱った新作が、
昨年末からロードショー公開されています。

遅ればせながら観て来ました。

感想は微妙なところで、
いつもの監督のとぼけた個性と牧歌的な筋立てが、
シリアスな移民問題と移民の主人公の顛末に、
あまりしっかりとフィットしていない感じがあり、
カウリスマキ・マジックが、
やや空回りしている印象がありました。

社会の理不尽さと冷酷さとに対決する、
庶民のコミュニティというのは、
「私は、ダニエル・ブレイク」などでも感じましたが、
ややステレオタイプの感じがして、
日本で言えば山田洋次監督の世界観に近いと思いますし、
山田監督が移民問題をテーマにして映画を撮れば、
まあこんな感じになるのだろうなあ、
とは思うのですが、
色々な見方があると思いますが、
個人的にはあまり共感は出来ませんでした。

この映画を褒めている方の批評を幾つか読んだのですが、
「カウリスマキだから良い映画の筈だ」
というような思考停止の感じの物が多くて、
「棒読みで棒立ちで無表情な台詞」とか、
「一見ご都合主義に見える展開」とか、
「寿司に対する勘違いが笑える」とか、
褒めているようなのですが、
良く読むと実際にはあまり褒めているようでもありません。

誰でも褒めているのが、
勘違いの寿司屋のくだりですが、
如何にも無理矢理突っ込んだギャグパートという感じで、
僕はあまり乗れませんでした。
そもそもここが一番面白いというのは、
トータルな映画としてのバランスに、
やや問題があるということではないでしょうか?

そんな訳で僕はあまり乗れなかったのですが、
カウリスマキ監督の作品はあまり観ていないので、
ご容赦を頂ければと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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「ルイの9番目の人生」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

1日何もなければのんびり過ごす予定です。

今日は日曜日なので趣味の話題です。

まずははこちら。
ルイの9番目の人士.jpg
これはホラーを得意とするフランス出身のアレクサンドル・アジャ監督が、
イギリスのリズ・ジェンセンが2004年に発表した、
同題のミステリーを映画化したもので、
イギリス・カナダ・アメリカの合作ですが、
ハリウッド制作より地味な感じのスリラーになっています。

ラストにどんでん返しのあるような宣伝をしていて、
こうした作品が好きなので、
「どんなものかな…」
とは思いながらつい騙されて観てしまいました。

実際にはかなり地味なB級の映画で、
よほどB級映画が好きな方以外にはお薦め出来ません。

原作も一応翻訳はされていますが、
殆ど話題にはなっていません。
僕は原作物は基本的には原作を先に読むようにしているのですが、
この作品は未読で、
映画を観てしまうと、
とてもこの作品の原作を読むという気にはなりませんでした。

内容はルイ・ドラックスという9歳の少年が、
両親とのピクニックの最中に崖から転落して、
一旦は心肺停止してから意識はない状態で蘇生します。
実はこの少年はそれまでに、
食中毒や事故や感電などで9回も死にかけていて、
それが単なる偶然であるのか分かりません。
少年の母親は男の心を惑わさずにはおかない美女で、
父親は元ボクサーですが、
夫婦仲は悪くその原因にも謎がありそうです。
小児の昏睡の専門医(?)が、
意識不明の少年の診察に当たるのですが、
少年からと思われる謎の手紙が届いたり、
少年の周囲でまた奇怪な出来事が起こり始めます。

果たして少年の事故の原因は何なのでしょうか?

とあらすじを書いただけでも、
何となく真相が分かってしまいそうですが、
実際に多くの方が想像する通りの真相で、
○○症候群という、手垢に塗れた病名が、
出て来たところでガックリしてしまいました。

ホラーかと思うと別に怖いところはなく、
海の怪物みたいなものが登場しますが、
結局肩すかしで終わってしまいます。
「氷の微笑」みたいな雰囲気もありますが、
要するに思わせぶりなだけです。
映像がそこそこ綺麗なのが救いですが、
演出もファンタジーを狙ったのかサスペンスを狙ったのか、
良く分からないものになっていました。

そんな訳で配給会社の方には失礼と思いますが、
鑑賞するかどうか迷われている方には、
余程の物好き以外にはお薦め出来ない、
と個人的にはお答えしたいと思います。

蛇足ですが作中でアジア系の子供の顔を、
「stupid face」という表現で馬鹿にするところがあって、
露骨に差別的で驚きました。

今日はもう1本映画の記事があります。

それでは次に続きます。
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