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インフルエンザ流行状況(2012年2月初旬) [仕事のこと]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

朝から健診結果の整理などして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日は診療所周辺の、
インフルエンザの流行状況です。

前月に引き続いて、
インフルエンザは本格的な流行期に入った、
という感があります。

最初は学童期の集団感染から始まり、
それが徐々に上の年齢に、
また乳幼児にも感染を拡大しつつある、
と言う状況です。

メインは矢張り変異株のA香港型(H3N2)で、
それに加えて先月下旬から、
B型が増えて来ている印象です。

診療所では新型(2009H1N1)の検出は、
現時点ではありません。

B型とA香港型との症状には、
あまり明確な違いが見られません。

一般的には、
A香港型はある日急に寒気を伴って、高熱が出る、
という典型的なインフルエンザの経過を取り、
B型はそれよりは症状は軽いことが多いけれど、
経過が長引くケースが多く、
発熱の経過も変動し易い、と考えられています。

ただ、今回に関しては、
B型でも急な高熱の経過が多く、
その一方でA香港型も、
寒気はあるものの、
微熱程度の留まるような経過のものも、
散見されます。

つまり、
症状だけから両者を見分けることは不可能です。

現時点では学童期から青年期で症状が強く、
ほぼ典型的なインフルエンザ様症状を呈するのに対して、
50代以降くらいになると、
あまり高熱が出ず、症状も遷延はしますが、
比較的軽いのが特徴です。
現状50歳以降の発症の事例は、
診療所では10例程度ですが、
そのうちの4例の方は、
微熱と咳が主訴で、
高熱のエピソードはありませんでした。

ただ、いつもの風邪より寒気が強い、
関節の痛みが強い、全身のだるさが強い、
という訴えは共通しています。

中年層以前では、
咽喉の所見で咽頭後面の発赤が強く、
口蓋扁桃は発赤していないことで、
ある程度インフルエンザの可能性を絞り込めますが、
高齢者ではあまり咽喉の所見も、
典型的なものは見られません。

これが2009年の新型のように、
このままの傾向として推移するのか、
それとも流行の拡大と共に、
高齢者でも症状の強い事例が増えるのかは、
現時点では何とも言えません。

インフルエンザの迅速診断は、
出易い人では発熱後3時間程度でも、
検出は可能なケースが多いという印象です。

ただ、詳しくお聞きすると、
典型的な発熱以前に、
咳なだるさは数日あることが多く、
実際のウイルスの増殖は、
もう数日前から始まっているのかも知れません。

矢張り、検出のし難い人もいて、
初日の発熱後12時間程度でも検出はされず、
翌日になって再検して、
ようやく確認出来る、というケースも数例はありました。
検出の感度は手技もありますが、
個人差がかなり大きく、
必ずしも症状の強さとは比例しません。

経過は今のところ基本的には良好で短く、
発熱も高熱は1~2日で改善傾向に至り、
その後咳のみが持続する、
というようなケースが大半です。

今日は診療所周辺のインフルエンザ流行情報でした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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コメント 4

ちばおハム

大変ご無沙汰しておりました。
年末から1月にかけ、珍しく体調を崩しておりました。
もちろんインフルエンザにも罹患。
今冬はやられっぱなしです・・・
私は検査してA型、やはり熱は最高38,3度でしたが、解熱後全身の脱力感がひどかったです。逆に咳はほとんどありませんでした。
今年はわずか1日で60名いる3クラスのうち3分の2がかかりました。感染力の強さを感じています。

by ちばおハム (2012-02-04 07:17) 

fujiki

ちばおハムさんへ
コメントありがとうございます。
今回に関しては、
ワクチンの有効性はA香港型については低いようです。
by fujiki (2012-02-04 08:21) 

松本秀之

報告読ませていただきました。大変参考になりました。現場の先生からのこのような報告は大変ありがたく感謝申し上げます。現在、私の子ども2名ともB型に感染しております。最初は兄(10才)が、5日後に弟(7才)が発症しました。家では加湿器を常に稼働させて感染の拡大を阻止しようとしましたが、仲の良い兄弟で気がつくと引っ付いていて、隔離することができませんでした。兄だけを隔離すればよかったのかも知れませんが、病床で一人っきりにさせるのはかわいそうでした。親の方は特に症状は現れていません。免疫があるのでしょうか?兄弟のうち、弟の方が重症です。太い音のするせきをしますので、肺の方が心配です。薬にはリレンザが処方されています。熱は上がったり(39度)下がったりを繰り返し、なかなか安心させてくれません。兄は発症から1週間を越え、ようやく熱は収まりました。結構長かったです。同じくリレンザを飲んでいますが、寝ているとき自分でも説明できない意味不明のことをしゃべっていました。今でも頭の中に何かが動いていると言います。具体的に何かとききますが、幻覚とも幻聴とも説明がつかないようです。
by 松本秀之 (2012-02-11 06:08) 

fujiki

松本秀之さんへ
コメントありがとうございます。
貴重な情報ありがとうございます。
お子さんの早いご回復をお祈りします。
by fujiki (2012-02-11 14:06) 

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