So-net無料ブログ作成

「西瓜とマヨネーズ」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
南瓜とマヨネーズ.jpg
同題の漫画を魅力的なキャストで映画化した、
「西瓜とマヨネーズ」を観て来ました。

バンド内のゴタゴタで音楽から遠ざかった、
太雅さん演じるせいいちというプライドの高い若者が、
その才能に惚れ込んでいた臼田あさ美さん演じるツチダという女性と、
同棲生活をしているのですが、
せいいちは現実逃避をして何をするでもなく、
アパートで無為な生活を続けています。
せいいちが音楽で成功することを何よりの希望としているツチダは、
生活のためにせいいちには内緒でレオタードパブで働くようになります。
ツチダの期待がせいいちには重圧になり、
次第に2人の間には距離が生まれてしまいます。

そんな時にツチダの前に、
オダギリジョー演じる、かつて好きだった、
風来坊のような遊び人のハギオが現れます。

3人の関係は微妙に揺れ動き、
最後にはそれぞれの人生の転機が訪れるのです。

如何にもの展開の青春のほろ苦いドラマですが、
青春ドラマを得意とする職人肌の富永昌敬監督は、
最後にせいいちがオリジナル曲をツチダに歌うクライマックスに向け、
比較的淡々と誠実に物語りを紡いでゆきます。

非常に端正な映画で、
胸に静かに響くようなところはあるのですが、
正直おじさんにはもうこうした世界はきついかな、
というような印象で、
あまり乗れませんでした。

漫画の雰囲気を大切にしていて、
映像化しようという気持ちは分かるのですが、
キャバクラみたいなものを出してしまうと、
原作通りではあっても、
実写では生々しくなりすぎて、
集客へのサービスのようにしか見えなくなってしまいます。
またせいいちがかつてのバンド仲間と、
再び交流が生まれる辺りの段取りも、
もう少し映画的なリアルさが欲しかったという気がしました。

漫画のリアルと映画のリアルは、
また別物なのではないでしょうか?

抜群に良かったのはオダギリジョーさんで、
いつも通りに徹底しただらしなさの駄目男を、
それでいて魅力的に表現してしまう空気感は、
オダギリさんならではの至芸と言う気がします。
それと比較すると臼田さんも太雅さんも、
原作に寄せようとする感じが、
やや中途半端な造形になっていて、
特にツチダが惚れ込むせいいちの魅力が、
太賀さんからはあまり感じられない気がしたのが、
少し残念でした。
映画としてもせいいちの音楽的才能が、
もう少し見えるような部分があっても良かったのではないでしょうか。

そんな訳でこの映画はちょっと駄目でした。

ただ、それはおそらく年齢のせいもあって、
こうした映画は楽しめなくなってしまったのね、
とちょっと寂しく感じる思いもあったのです。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

nice!(7)  コメント(0) 

「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
プラハのモーツァルト.jpg
チェコとイギリスの合作で、
全編チェコのプラハを舞台に、
モーツァルトを主人公にした映画です。

もう終わりかけの時期に、
滑り込みで鑑賞しました。

軽い感じの映画に思えましたが、
難しい映画が大好きな評論家の白井佳夫さんが、
割と褒めていたので、
どんなものかな、と思って観たのです。

結果的には、
詰まらなくはなかったのですが、
わざわざ映画館で観るほどとも思えませんでした。

「フィガロの結婚」が大人気のプラハから呼ばれたモーツァルトが、
そこで新作オペラの「ドン・ジョバンニ」を完成させ、
プラハで初演したのは、歴史的事実です。

そこでモーツァルトが魅力的な若い歌手と恋に落ち、
プラハの男爵で悪魔的な人物との三角関係から、
悲劇的な結末を迎える、
というフィクションを加えて、
その女性への思いを込めた作品として、
「ドン・ジョバンニ」が完成する、
という締め括りになっています。

モーツァルトのオペラの設定が、
映画のストーリーの随所に織り込まれていて、
「フィガロの結婚」と「ドン・ジョバンニ」については、
音楽もふんだんに使われています。
実際の事件を元にして、
「ドン・ジョバンニ」が創作された、
という設定になっているので、
特に「ドン・ジョバンニ」の筋は知らないと、
物語が少し分かり難いと思います。

それでは、
オペラに詳しいとより楽しめるのかと言うと、
必ずしもそうではありません。
映画では、好色な権力者の男爵が、
ドン・ジョバンニのモデルとなっているのですが、
実際のオペラはそうではなく、
悪党である反面、
全ての女性を虜にしてしまうような、
男性的魅力に満ちた人物としても描いているのです。
そうした点に矛盾がありますし、
実際にはオペラには台本があって、
モーツァルトの創作という訳でもないのです。

オペラ好きとしては、
モーツァルトの生きていた時代の上演の実際を、
再現して見せて欲しい、
という希望があるのですが、
映画はその点も物足りません。
音は明らかに今の楽器のもので、
古楽ではありませんし、
観客のブラボーの拍手やスタンディングオベーションも、
あまりに今の劇場の雰囲気のままで、
絶対にこの時代にはなかった、という気がします。

現地のオケを使い全編がプラハでロケされているなど、
趣のある映画ではあるのですが、
悲恋のロマンスとしてもややパンチ不足で、
オペラの使い方にも少し不満があって、
トータルには納得のゆく映画ではありませんでした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(4)  コメント(0) 

「ビジランテ」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
ビジランテ.jpg
入江悠監督の新作で、
桐谷健太さんの入魂の演技も気になる社会派のサスペンス、
謎めいた題名の「ビジランテ」を観て来ました。

入江悠監督は昨年の「22年目の告白 私が殺人犯です」が、
ひねりの効いたプロットと、
それを巧みに活かした演出で印象的だったので、
今回もどんな素材をどのように料理してくれるのだろうと、
興味津々で出かけました。

ただ、観終わった印象としては、
確かに監督やキャストの熱のようなものは、
伝わっては来るのですが、
ともかく救いようがなく陰々滅々とした暗い話で、
それが最後まで何の希望もなく、
何のひねりも意外性の欠片もなく、
叙情的な水分など何もないカラカラに乾いたままで、
終わってしまうので、
確信犯なのであればこれで良いのかも知れませんが、
個人的には何ともやりきれない思いで、
劇場を後にしました。

本当にこれが入江監督のやりたかったことだったのでしょうか?

兄弟3人の話の筈なのですが、
3人が少なくとも心情的にリンクすることは一度もなく、
微妙なすれ違いと決別とがあるだけです。
父親が残した遺言の謎とか、
兄弟がこだわる土地の問題とか、
父親を刺したのが誰だから結局どうなのか、とか、
大森南朋演じる長兄の心理が、
何1つ分からないままなのは、
彼をただのターミネーターや座頭市のように、
考えれば良いのか、
それとも単なる説明不足なのか、
ともかく未整理で説明のまるでないディテールが多く、
それが意図的なものともどうしても思えないので、
モヤモヤしてしまうのです。

通常の構成から考えれば、
土地の奪い合いという外因に思われたいさかいが、
後半になって兄弟の意外な心理のもつれや愛憎に、
落とし込まれるというのが常道だと思いますが、
そうした兄弟の心理の綾が、
何1つないままに物語が終わるというのは、
「現代の狂気のぎりぎりの境界線」を描く、
というテーマ性があるとしても、
何処かいびつで本筋を外れてしまったように、
個人的には思います。

それでいて物語がリアルかと言うと、
決してそんなことはなくて、
後半など2つのやくざ組織が1つの家で殺し合いをして、
結局主人公だけは生き残るなど、
ギャグのようにしか思えません。
錆び付いた小さなナイフをやくざの首に刺したら、
見事に急所に命中して即死、
というような場面など、
医学的にも抗議をしたいレベルのひどさです。

映像も暗く沈んだ場面ばかりが連続していて、
映画館で周りが暗いとかろうじて分かりますが、
これを家でテレビで観ても、
ただ暗い画面を眺めているだけになるのは、
火を見るより明らかです。

これで本当に良かったのでしょうか?

色々な意味で大いに疑問です。

肌触りとしては、
北野武監督の「3×4X10月」に近い感じかな、
というようには思うのです。
あの映画は身近にある暴力と、
その恐怖とそれによる人間のヒエラルキー、
そして最後にそれと対峙するやや危険な幻想を描いた、
とても画期的な名作だと思いますが、
「ビジランテ」にある暴力は、
そこまで肌触りがリアルではなく、
やくざの暴力など様式的な感じですし、
その受け止め方にも、
観客の胸に落ちるようなところが希薄だと思うのです。

この映画のテーマの1つは、
「暴力による支配」ということだと思いますが、
主人公の父親による暴力にしても、
やくざの営業上の暴力にしても、
弱い者を陵辱する大森南朋の暴力にしても、
そこに中途半端なモラルが見え隠れする上に、
リアリティが欠如していて、
「悪の美学」といったものも皆無なので、
そこに切実さも魅力も怖さも何も感じられないのです。

これでは矢張りまずいのではないでしょうか?

そんな訳で意欲作とは思うのですが、
個人的にはあまり面白いと思える部分はなく、
切実さを感じる部分もなくて、
モヤモヤと薄ら寒い感じのみが残る感想となってしまいました。

ただ、この作品を気に入った方も勿論いらっしゃると思いますので、
それはもう個人の感想ということで、
ご容赦を頂ければと思います。

僕は…駄目でした。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

nice!(6)  コメント(0) 

「バーフバリ 王の凱旋」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日からクリニックはいつも通りの診療になります。

今日は土曜日なので趣味の話題です。
今日はこちら。
バーフバリ.jpg
インドのスペクタクル大作、
「バーフバリ 王の凱旋」を観て来ました。

これは昨年末に短期間だけ公開された、
「バーフバリ 伝説誕生」の続編で完結編です。
僕も前編は見逃していますが、
最初に日本語のナレーションで結構長い前編ダイジェストが付いているので、
特に予備知識がなくても問題はありません。
正直後編を観ただけでもうお腹はいっぱいという感じで、
この後で前編を見たいという気分にはなりませんでした。

これは昔のハリウッドのスペクタクル史劇、
「十誡」や「ベン・ハー」に近いような世界で、
最も影響をされているのは「十誡」だと思います。
人望のある王の後継者が陰謀により追放されてしまったり、
王宮のセットのイメージや、
そこから戦車部隊が出撃する感じなども良く似ています。
戴冠式の元ネタは「クレオパトラ」ですね。

僕はこうした昔のスペクタクル史劇が大好きで、
今でも小学生の頃に渋谷パンテオンで観たシネラマの「ベン・ハー」や、
渋谷東急で観た70ミリの「十誡」は心に焼き付いているのですが、
最近はこうした映画はハリウッドも造らなくなりましたし、
同じような素材の映画を造っても、
かつてのような天真爛漫な脳天気な感じはなく、
PCに気を遣って、
違和感のある登場人物を出して来たり、
中途半端に現代的な苦悩をする主人公であったりして、
昔のような楽しい贅沢な気分に浸ることはありません。

その点今回のこの映画などは、
歌と踊りも唐突なインド・ミュージカルの要素も入れ、
活劇についてはハリウッドや中国活劇のパクリなども入れながらも、
遙かに今のハリウッドより天真爛漫に、
かつてのハリウッド史劇の世界を再現していて、
懐かしくも楽しい感じがあります。

ただ今の映画の常でVFXが多用されているので、
集団の合戦シーンなどは、
出来の悪い「指輪物語」という感じは否めません。
アメリカのこうしたタイプの映画と比べると、
群衆場面での実際の人数も多く、
セットも結構大きな物を使っているようなのですが、
動きのある場面は結局VFXに頼っているので、
あまり画面が重みのある印象にはならないのです。
その点は少し残念でした。
VFXの出来は「鎌倉ものがたり」の方が上です。

また、何となく神様や怪物なども登場しそうな雰囲気なのですが、
実際にはそうした超自然の生き物などはほぼ登場せず、
戦士の活躍はアニメ並みには人間離れしていますが、
そのレベルに留まっています。
その点ても、個人的には少し物足りなくは感じました。
この内容なら、怪獣の一匹くらいは、
出て来てもいいですよね。

いずれにしても2時間20分という上映時間は、
インド映画としては短い方で見やすく、
そうは言っても色々な意味で濃い作品なので、
正直後半は「もういいよ」という感じもあるのですが、
これでもかという見せ場の連続の超大作で、
お正月の気分にはぴったりの大活劇でした。

個人的には空を飛ぶ帆船でのミュージカル場面と、
卑怯者の首をいきなり刎ねて、
王宮と決別する場面の切れ味がツボでした。

期待をし過ぎるとちょっとガッカリするかも知れません。
でも、面白いし理屈抜きに楽しめるインド大活劇です。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(7)  コメント(0) 

「DESTINY 鎌倉ものがたり」 [映画]

明けましておめでとうございます。
北品川藤クリニックの石原です。

今日はこちら。
DESTINY 鎌倉ものがたり.jpg
西岸良平さんの人気コミックを、
山崎貴監督が映画化したファンタジー映画が、
今ロードショー公開されています。

これは原作とは全くの別物と考えた方が良くて、
ジブリ映画の実写化に山崎監督がVFXで取り組んだ、
というような感じの映画です。

その意味でそう悪い出来ではなく、
後半の死後の世界の描写などは、
ほぼフルCGですが、
邦画としてはかなり頑張っていたと思います。

ただ、設定が一応現在となっているのが、
正直かなり無理があり違和感があるように思います。

今の鎌倉がとても魔物が住む異界とは思えませんし、
前時代的な小説家が、
今時原稿用紙にペンで小説を書いているというのも、
ほぼあり得ないような話ですから、
時代をもう少し前、
「三丁目の夕日」くらいに設定した方が、
無理がなかったような気がします。

凄いレトロな風景が登場する割には、
今の江ノ電やその駅が出て来たり、
死に神が今風の装いで登場したりするビジュアルに、
かなり無理があるのです。

もう少し何とかならなかったのでしょうか?

山崎監督の映画は自分で特撮もしているので、
CGと現実の風景とのバランスなどは、
とても良い感じなのですが、
ドラマ部分の質にはかなりムラがあって、
誰をターゲットにしているのか意味不明の、
焦点が絞れていないような映画も多いように思います。

今回の作品もビジュアルは結構子供向けという感じなのに、
伏線を引いて最後の冥界巡りに至る物語は、
そう子供に分かりやすいようなものではないので、
何となくターゲット不明になってしまったような感じがあるのです。

そんな訳で個人的にはあまり乗れなかったのですが、
堺雅人と高畑充希の夫婦というのも、
なかなか悪くないアンサンブルで脇のメンバーも良く、
それなりに楽しめる作品には仕上がっていたように思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良いお正月をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

nice!(9)  コメント(1) 

「スターウォーズ 最後のジェダイ」 [映画]

明けましておめでとうございます。
北品川藤クリニックの石原です。

今日はいつものように奈良に来ています。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
スターウォーズ最後のジェダイ.jpg
スターウォーズの新作が、
先月からロードショー公開されています。

僕はこのシリーズは1977年から全て封切りで観ています。
オリジナルの1作目の時の盛り上がりは独特で、
日本公開は1年くらい遅れたので、
アメリカ情報と称するものが沢山出回ってわくわくしましたし、
当時はまだビデオも普及していなかったので、
マニアは何度も映画館に足を運んで、
全ての場面をその目と記憶に焼き付けたのです。
丁度高校1年で登校拒否で学校を休んでいた時でした。
次に盛り上がったのは「帝国の逆襲」の時で、
それからは徐々に熱量は下がり、
エピソード1からの新シリーズはあまり受け付けませんでした。

久しぶりに再開された前作のエピソード7は、
最初のエピソード4にかなり寄せた仕上がりで、
ノスタルジックな構成と絵作りが、
個人的にはかなりツボでした。

今回の新作は「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」を、
かなり下敷きにした設定や場面が多く、
前作には登場しなかった懐かしいメンバーも、
今回は出揃うという面では、
前作の雰囲気を引きずっていて、
宇宙船などのビジュアルも、
レトロな感じにしているのも前作と同じなのですが、
本来オーラスである筈の場面が、
映画の中盤で終わってしまうというサプライズがあり、
その後はこれまでのスターウォーズにはない、
オリジナルな展開となります。

それをどう評価するのかが、
この作品を面白いと捉えるか詰まらないと捉えるかの分水嶺で、
個人的には僕はあまり乗れませんでした。

ガンダムなどのアニメに、
かなり寄せた仕上がりになっていて、
悪者の艦隊が戦艦の特攻でぶつかり合って全滅するところなど、
昔観たガミラス艦隊の最後にそっくりですし、
全体に特攻が最後の手段になるような場面が多くて、
それは如何なものかしらと思ってしまいます。
ニュータイプが感応するような場面もありますし、
設定のみではなく絵作りが似ているのが、
スターウォーズとしては違和感があるのです。
オーム真理教の解脱のポーズと同じものが出て来た時にも、
オヤオヤという感じがしましたし、
アジア人のキャラも仕方のないことで世の流れなのでしょうが、
矢張り違和感を感じてしまいます。

これで次の作品のカラーも見えてしまった感じなので、
それほどの期待は持てないかな、
という気はしてしまいますが、
それでも性懲りもなく封切りには足を運ぶとは思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良いお正月をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(7)  コメント(0) 

2017年の映画を振り返る [映画]

新年おめでとうございます。

北品川藤クリニックの石原です。

今年もよろしくお願いします。

今日は昨年観た映画を振り返ります。
昨年はそれまでより沢山の映画を観ました。
昨年映画館で観た映画がこちらです。

1.ローグ・ワン
2.ドント・ブリーズ
3.ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
4.沈黙 サイレンス
5.ドクター・ストレンジ
6.エリザのために
7.ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
8. 湯を沸かすほどの熱い愛
9.相棒Ⅳ 首都クライシス
10.たかが世界の終わり
11.スノーデン
12.リップヴァンウィンクルの花嫁
13.愚行録
14.ラ・ラ・ランド
15. ナイスガイズ!
16.コクソン
17.クーリンチェ少年殺人事件(リバイバル)
18.キングコング 髑髏島の巨神
19.ムーンライト
20.わたしは、ダニエル・ブレイク
21.ゴースト・イン・ザ・シェル
22.はじまりへの旅
23.午後8時の目撃者
24.T2トレインスポッティング
25.追憶
26.無限の住人
27.スプリット
28.カフェ・ソサエティー
29.メッセージ
30.美しい星
31.光(河瀬直美監督)
32.ゴールド 金塊の行方
33.LOGAN ローガン
34.22年目の告白
35.20thウーマン
36.めがみさま
37.セールスマン
38.ハクソーリッジ
39.忍びの国
40.パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
41.ライフ
42.マンチェスター・バイ・ザ・シー
43. 彼女の人生は間違いじゃない
44.銀魂
45.君の膵臓をたべたい
46.トランスフォーマー 最後の騎士王
47. 海辺の生と死
48. エル
49. 戦争のはらわた(リバイバル)
50. 追想(リバイバル)
51. ダンケルク
52. 三度目の殺人
53. 散歩する侵略者
54. パターソン
55. ユリゴコロ
56. アウトレイジ最終章
57. ナラタージュ
58. 新感染
59. 愛を綴る女
60. ブレードランナー2049
61. セブン・シスターズ
62. ジグソウ ソウ・レガシー
63. 彼女がその名を知らない鳥たち
64. ゲット・アウト
65. エンドレス・ポエトリー
66. イット それが見えたら終わり
67. スターウォーズ最後のジェダイ
68. DESTINY 鎌倉ものがたり
69. 勝手にふるえてろ

以上の69本です。
結構見逃している作品も多いのですが、
単館ロードショーで短期間で終了するような映画については、
なかなか仕事の合間に観るのは難しいのが実際です。
日本映画をなるべく多く観たいと思っていて、
23本観ているので昨年よりは多いのですが、
洋画より更に補足は難しいですね。

良かった5本を洋画と邦画とに分けて、
エントリーしてみます。
2017年に公開された新作に限っています。

それではまず洋画編です。

①パターソン
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-09-30
2017年に本当に観て良かったと思えた1本です。
ジャームッシュにしてなし得たわびさびの極地とでも言うのか、
人生の素晴らしさと哀感と切なさの全てが、
平凡な詩が友達のバス運転手の、
ある一週間の生活の中に描かれています。
鑑賞後の少しだけ生まれ変わったような爽やかさは、
ちょっと他に比較するものがありません。

②はじまりへの旅
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-04-16-2
ヒッピームーブメントのような思想に囚われた夫婦が、
人里離れた山の中で、
独自の教育で子供達を育てているのですが、
母親が精神を病んで病院で亡くなり、
その母親の死体を取り戻そうと、
父親と沢山の子供達が山を下りて都会に出て来ます。
過去の思想と現実が対峙するという物語で、
日本で言えば学生運動の頃に山に籠もった夫婦が、
自分の子供達を革命戦士に育てている、
というような話です。
かなりシビアで奥の深い物語なのですが、
コミカルな娯楽性もあり、
ロードムービー的な魅力もあって、
最後まで先の見えない展開にも心が惹かれます。
難しい素材に意欲的に取り組んだ力作だと思います。

③ムーンライト
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-04-02
米アカデミー賞作品賞の受賞作で、
アカデミー賞は受け付けないことが最近は多いのですが、
この作品は繊細で詩的で叙情的な黒人映画で、
3人のキャストが同一人物の3つの時代を演じるのですが、
そのオムニバス的構成が成功しています。
ラスト夜の砂浜で少年の振り返る視線だけで、
全編が締め括られるという引き算の演出が巧みで、
その視線が長く心に残ります。
アメリカ映画らしからぬ粋な作品でした。

④エンドレス・ポエトリー
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-12-09
ホドロフスキーの自伝的なファンタジー
「リアリティのダンス」の正統的続編です。
自分の青春を延々とドラマにして、
主人公もその父親も自分の子供に演じさせ、
自分自身も登場して過去の自分にアドバイスするという、
究極の自己愛中毒者の映画ですが、
こういうものもあって良いと思います。
フェリーニや寺山修司が好きな人には絶対の贈り物ですし、
ラテン・アメリカならではの、
狂騒的でドロドロした洗練とは無縁のエネルギーと、
豊穣で奇怪なイメージの氾濫が魅力です。

⑤ブレードランナー2049
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-10-29
ブレードランナーの30年ぶりの続編で、
スターウォーズへのハリソン・フォード再登場も感涙ものでしたが、
この作品へのハリソン・フォードの出演も、
なかなかの感動でした。
前作もノワールでしたが、今作も生粋のノワールで、
こうしたものが好きな方には、
美しい映像を含めて見応えのある作品だったと思います。
ラストの雪の中のライアン・ゴズリングは素敵でしたし、
孤独なレプリカントがAIの女性と恋をする、
というのも何かグッと来るのです。
悪女のシルビア・ホークスも素敵でした。
監督の新鋭ドゥニ・ビルヌーブは「メッセージ」も良かったですし、
今一番の注目株だと思います。
スケール感があって語り口が詩的で、
ラストの静かな感動が心に染み通ります。
今年は映像美が圧倒的な作品が多かったのですが、
アイマックスの画面を使いこなした美しさでは、
「ダンケルク」とこの「ブレードランナー2049」が双璧と感じました。

今年は「ゴールド 金塊の行方」など、
他にも良い作品がありました。
ウディ・アレンの「カフェ・ソサエティー」も良かったですね。
またホラーは「ゲット・アウト」「イット それが見えたら終わり」、
「ジグソー ソウ・レジェンド」など面白い作品の多い、
なかなかの当たり年だったと思います。

それでは次は邦画の私的ベストです。
「湯を沸かすほどの熱い愛」と、
「リップヴァンウィンクルの花嫁」は、
これを入れればベスト1と2に文句なしの傑作ですが、
鑑賞したのは2017年でも公開は2016年なので、
以下のベストからは外してあります。

①勝手にふるえてろ
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-12-30
年末に観て惚れ込んだ1本です。
松岡茉優が抜群に魅力的で、
妄想系女子が現実と幻想を象徴する、
2人の男の間で揺れ動くというドラマが、
とても説得力を持ってコミカルかつ感動的に描かれていました。
個人的には原作より数段レベルの高い映画化であったと思います。
本当に愛すべき傑作です。

②彼女がその名を知らない鳥たち
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-11-19
沼田まほかるさんの素晴らしいミステリーを、
白石和彌監督がほぼ忠実に映画化した作品で、
2017年には他にもまほかるさん原作の映画はありましたが、
この作品が質的には一番であったように思います。
キャストも主役の蒼井優さんが素晴らしく、
作品世界を見事に実体化していました。
ほぼ満足のゆく映画でしたが、
ラストの処理は原作のシャープさと比較すると、
ゴタゴタと中途半端に複雑化していて、
失敗であったように思います。
それだけがとても残念です。

③散歩する侵略者
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-09-24
前川知大さんのイキウメでの代表作の1つを、
黒沢清監督が映画化しました。
一体どんな映画になるのだろうと思ったのですが、
現代社会に通底する不安感をすくい上げながら、
全体としては50年代のアメリカによくあった侵略SF映画のテイストで、
スラプスティックな雰囲気もある怪作に仕上げていました。
正直エイリアンが人間の愛という観念を盗んで苦しむ、
という設定は恥ずかしい気がしますし、
ラストのハッピーエンドも、
あまりに絵空事で目を伏せてしまうような感じがあるのですが、
映像の破壊力はさすが黒沢清監督で、
見応えは抜群でした。
カルトだと思います。

④三度目の殺人
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-09-23
是枝裕和監督の珍しいオリジナルのサスペンスで、
主演の福山雅治さんの芝居がなかなか良く、
広瀬すずさんも役柄にはピタリと嵌まっていました。
正直何故今このテーマ?という感じはするのですが、
完成度は高く、十字路で終わるラストなども、
ゾクゾクする感じがありました。

⑤光(河瀬直美監督版)
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2017-06-17
とても個性的な我が道を行く映像作りの河瀬直美監督の新作で、
永瀬正敏さんが視力低下に苦しむカメラマンを演じ、
水崎綾女さんが、
映画の音声ガイドの制作を携わる女性を演じて、
感覚や思い出、家族を喪失した者同士が、
その欠落を補うように、
惹かれ合う様を描きます。
非常に個性的で河瀬さんしか描きようのない世界で、
安易な感情移入は受け入れてくれませんし、
ただただ見続けるしかない、
という感じの映画です。
ですから面白いとはとても言えないのですが、
主人公の2人が思い出の場所で夕空を見るところなど、
長く心に残る映像の浸透力があります。

これ以外にももう1本の「光」や「月と雷」、
4時間の怪作「いぬむこいり」など、
観たい映画は色々とあったのですが、
日本映画は油断しているとひっそり公開されてすぐに終わってしまうので、
なかなかタイミングが合わないのが困ります。
今年はもう少し効率の良い観方が出来ればと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良いお正月をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(6)  コメント(2) 

「勝手にふるえてろ」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は年末でクリニックは休診です。
しばらくぶりに神奈川の実家に戻る予定ですが、
風邪でかなりつらい感じです。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
勝手にふるえてろ.jpg
綿矢りささんの短い長編小説を、
大九明子さんが台本化して監督し、
人気者の松岡茉優さんが主演を勤めた映画が、
今ロードショー公開されています。

単館ロードショーに近い寂しい感じなのですが、
新宿のシネマカリテで観て来ました。

これは最高でした。

原作はそう好きではなく、
これなら西加奈子の「あおい」の方が、
数段素晴らしいと思いますが、
この映画は大好きです。

とっても良く出来た日本映画らしい日本映画で、
調子の良かった時の森田芳光監督映画のようです。
原作の骨組みはキチンと残しながら、
巧みに映画的な趣向を加えてアレンジした台本は、
非常に完成度が高いですし、
ウィットに富んだ演出も冴えています。
前半の釣りおじさん古舘寛治さんと松岡茉優さんとの、
とぼけたやりとりを聞くだけでも、
ウキウキするような気分になりますし、
それでいてキチンと映画ならではの、
ジーンとするような場面も用意されています。
妄想が壊れる瞬間をミュージカル風に処理して、
主演の松岡さんに歌わせているのですが、
普通何度もこうした場面を入れたくなるところを、
1カ所だけにしているのがとても節度があって良いのです。
アイデア満載で、
同じ手は二度は使っていないのです。
この辺りにもセンスを感じます。
そして何より素晴らしいのは主演の松岡さんで、
魅力的で切なくて誰でも好きにならずにはいられませんし、
妄想系女子をそれらしく演じながら、
演技過多のいやらしさがまるでありません。
間違いなく彼女の代表作だと思いますし、
今の時点の彼女の魅力の全てが詰まっていると言って、
過言ではありません。

北村匠海さんと渡辺大知さんという今売り出し中の2人が、
それぞれの特徴的な造形で松岡さんの恋人を演じていて、
こちらもとても完成度が高くで作品を盛り上げています。
北村さんの方は原作のイメージそのままで、
渡辺さんの方はかなり違うのですが、
原作通りでは映像的には成功しないので、
その改変もとてもクレヴァーであったと思います。
2人ともとても素敵です。

ラスト雨の中で狭い場所で抱き合うのは、
「ティファニーで朝食を」に似ています。
あの映画も妄想と現実が入り交じり、
ヒロインが突飛で目茶苦茶で抜群に魅力的で、
ヒロインが1曲だけ上手くはない歌を歌うので、
多分裏設定としては取り入れているのだと思います。

そんな訳で非常に完成度の高い見事な映画で、
観れば必ず心に長く棲みつく影響力の大きな作品です。

妄想系女子が妄想と現実の恋愛の相克に苦しみ、
成長してゆくというドラマは、
ある意味最近の定番でもありますが、
それをここまで完成度高く、
胸がウキウキするようにヴィヴィッドに仕上げた作品は、
これまでにあまりなく、
年末になりましたが、
個人的には今年一番の邦画となりました。

とてもとてもお薦めです。

最高ですよ。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い年の瀬をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(4)  コメント(4) 

「エンドレス・ポエトリー」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
エンドレス・ポエトリー.jpg
チリの出身で「エル・トポ」や「ホーリー・マウンテン」など、
奇怪で残酷でグロテスクで、
豊穣な想像力に満ちた映画を撮ったホドロフスキー監督の、
自伝的な映画「エンドレス・ポエトリー」が、
今ロードショー公開されています。

ホドロフスキー監督では、
個人的には「エル・トポ」が大好きで、
最初はウェスタン的設定から入り、
「ルパン三世」のようなテイストもあって、
後半は奇怪な宗教残酷劇にまで飛翔します。

今回の作品はホドロフスキーの自伝的な復活作、
「リアリティのダンス」の正統的な続編で、
青年期のホドロフスキーの若き芸術家の卵としての、
南米チリのサンティアゴでの生活が描かれ、
ラストは海を越えてヨーロッパへと旅立つところで終わります。

ラストには独裁者的で暴君の父親との、
和解の場面が用意されていて、
物語としてはとてもオーソドックスな仕上がりです。

ただ、オープニングから奇怪でグロテスクな場面が、
次々と展開され、最近では観ることの少ない、
「藝術家の妄想」系の映画として、
とても楽しく観ることが出来ました。

フェリーニの「アマルコルド」や、
寺山修司の「田園に死す」に近いイメージであり世界ですが、
イタリアや日本とはまた違う、
ドロドロと熱情がたぎるような、
南米の雰囲気が独特で、
鑑賞後はちょっと熱に浮かされたような気分になります。

実際のホドロフスキー監督が登場して、
かつての自分に指南をしますし、
かつての自分を演じているのも、
かつての自分の父親を演じているのも、
自分の実際の息子という、
究極の自己愛的映画ですから、
こういうものを受け付けない方には、
「何をやっているんだ馬鹿」という感想になるのだと思いますが、
最近はこういう堂々と「自分が大好きです」
というようなタイプの藝術家は少なくなりましたし、
ある意味父親以上の暴君として、
映画の世界を支配しているのですから、
これはもうとことん楽しむしかないのです。

フェリーニや寺山修司が好きな方には絶対のお薦めですし、
かつてのホドロフスキー監督作品のお好きな方にも、
派手さやギラギラした感じは大分減りましたが、
その映画愛と自己愛の強さは健在ですから、
お薦めしたいと思います。

好きです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(7)  コメント(0) 

「IT イット "それ"が見えたら、終わり。」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当します。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
イット.jpg
スティーブン・キングの代表作の1つ「IT」を、
アルゼンチン出身のアンドレス・ムスキエティ監督がメガホンを取り、
フレッシュなティーンのキャストで映画化した作品が、
今ロードショー公開されています。

ちょっと怖い感じのお兄さんやお姉さんが主体の客席で、
夜の映画館は結構賑わっていました。

今年は比較的ホラー映画の当たり年のようで、
この間の「ゲット・アウト」や「ドント・ブリーズ」のような新傾向もあり、
韓国の「新感染」も如何にもの熱量でしたし、
「ジグソー ソウ・レガシー」や「スプリット」など、
シリーズや著明監督の待望の新作、
というような作品も、
なかなかの完成度で満足感のある仕上がりになっていました。

この「IT」の映画化も、
子供が活躍する青春映画的枠組みの中で、
最初からバンバンお化けが登場して、
良質な脅かしがともかく連続するので、
最後はダレてしまうなど不満もあるのですが、
それなりの満足度のある仕上がりになっていました。

スティーブン・キングは、
アメリカを代表するエンターティンメント作家で、
「シャイニング」など代表作の多くは映画化されていますが、
話自体は他愛のない古めかしいものを、
緻密な描写と圧倒的な筆力で、
大作感のあるドラマに仕立て直すという性質のものなので、
映画にするとプロットの他愛のなさが前面に出てしまい、
失敗することが多いのが現実です。

「IT]の原作はキングの作品中でも最も長大なもので、
1958年と1985年とを交互に描出しながら、
悠然たるテンポで展開されてゆくのですが、
今回の映画は最後になると「第1章」とクレジットされていて、
原作の「過去」である主人公達が子供時代の1958年のパートを、
独立させて1本の映画にしたものです。

ただ、時代は1980年代に設定され直してあり、
人物関係なども異なっています。
大人になった主人公が、
過去の「恐怖」を乗り越えるというのが原作の趣旨ですから、
基本的に原作とは別物なのですが、
ピエロの姿をした「お化け」と、
子供達が対決するだけの物語にした上で、
ともかくお化けをバンバン出して、
工夫されたビジュアルと音響で、
ともかく脅かし続けるという映画になっています。

その趣向は前半から中段くらいにおいては、
なかなか成功をしていたと思います。
ピエロの非人間的な動きとか、
脅かしの呼吸は、
ジャパニーズホラーの影響も顕著で、
ちょっとシュールな感じも悪くありません。

ただ、後半になると子供達が結束して、
囚われたヒロインを救い出そう、
というようなクライマックスになるので、
「ハリー・ポッター」的な雰囲気となって、
怖さはほぼなくなってしまいます。
それでいて意外な展開や真実の暴露的なもの、
ミステリー的な要素などは特にないので、
正直後半はかなりダレました。

そんな訳で不満はあるのですが、
失敗作だらけで死屍累々の感があるキング作品の映画化の中では、
かなり健闘している方だと思いますし、
ホラーの好きな方には、
お薦めは充分出来る仕上がりにはなっていたと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(8)  コメント(0) 
メッセージを送る