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三谷幸喜「子供の事情」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当します。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
子供の事情.jpg
シス・カンパニー公演として、
三谷幸喜さんの新作が今上演中です。

これは反則すれすれの企画で、
ずるいなあ、という気もするのですが、
それでもこのキャストでこの作品を作ることが出来るのは、
間違いなく三谷幸喜さんしかいないと思いますし、
その意味ではしてやったりという感じもあります。

舞台は昭和46年の小学校で、
10人の豪華なキャストの全員が、
同じ10歳の小学校4年生の同級生を演じ、
天海祐希さんと大泉洋さんが、
クラスの人気者を競って争いますし、
伊藤蘭さんがアイドル然としたコスプレで、
子役スターを演じて歌うのですから、
これはもう面白くない訳がないのです。

作品内容的にも練り上げられていて、
その伏線の回収の仕方などは、
さすがと言うしかありません。
ここ数年の新作の中では、
間違いなく一番のヒット作だと思いますし、
「国民の映画」以来の傑作と言って良いと思います。
何となくですが、
以前から腹案としてあった企画なのではないか、
とそんな風にも思いました。

三谷さんとはほぼ同年代で、
東京の小学校を卒業しているので、
ここで描かれた世界の意味合いのようなものは、
僕にもよく分かるような気がします。
冬のストーブとトタンの煙突も懐かしく思い出します。

しかしノスタルジックなだけには終わっていなくて、
高度成長期を生きた子供たちのその後を、
俯瞰して見るようなほろ苦い視点も感じられますし、
クラスの人気者になったり居場所を見付けたりすることが、
同時に生きるということでもあった、
誰にでもある少年時代の葛藤を、
得意の伏線を散りばめた技巧を駆使して、
鮮やかに立ち上がらせている点には、
さすがと感心させられました。

とってもあざとくずるい、
しかし三谷幸喜の面目躍如たる傑作だと思います。
このキャストが揃うことはほぼないと思いますから、
少し無理をしても観る価値はあると思います。

お薦めです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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