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隔日超低カロリーダイエットの効果 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は金曜日でクリニックは休診ですが、
老人ホームの診療などには廻る予定です。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
隔日絶食ダイエットの効果.jpg
今月のJAMA Internal Medicine誌にウェブ掲載された、
1日おきに絶食に近い低カロリーと、
高カロリーを繰り返すというダイエットの効果を、
通常の連日のカロリー制限と、
比較検証した論文です。

体重減量目的のダイエットには、
それこそ星の数ほどの方法がありますが、
最近海外で注目されている方法の1つが、
1日おきに絶食に近い低カロリーと、
カロリー制限を緩めた食事を繰り返すという方法です。

これはならすと、
通常の維持量より少し少ないカロリーになるのですが、
1日おきにはそれより多い量を食べられるので、
継続がしやすいという利点が指摘されています。

しかし、本当に他のダイエット法と比較して、
この隔日超低カロリーダイエットが、
肥満症の患者さんに対して行った場合に、
有効で安全なものであるかについては、
科学的な検証があまり行われていませんでした。

そこで今回の研究では、
アメリカの単独施設において、
年齢が18から64歳で、
体格の指標であるBMIが25.0から39.9という、
過体重から肥満の人を対象として、
くじ引きで3つの群に分けると、
第1群は1日おきに超低カロリーと高カロリーを繰り返し、
第2群は低カロリーを連日続け、
第3群はカロリー制限をしないコントロールとして、
1年間の経過観察を行っています。

二重標識水法という、
放射能で標識した水を飲んでもらい、
尿中の放射線を測定する方法で、
個々人のエネルギー消費量を算出し、
体重を維持するのに必要なカロリーを算定します。

それを元にして、
隔日超低カロリー群では、
維持カロリーの25%という超低カロリーと、
125%というやや高カロリーの食事を繰り返します。
通常の低カロリー群では、
維持カロリーの75%というカロリー制限が継続されます。
6か月そのダイエットを継続した上で、
後半の6か月は体重の維持を目的として、
食事処方が変更されるのです。

対象者はトータルで100名で、
30数名ずつの3群に振り分けられます。
平均年齢は44歳で86%が女性です。

その結果、
コントロールと比較すると、
通常の低カロリー群と隔日超低カロリー群は、
ほぼ同等の減量効果を示しました。
減量期間終了の6か月の時点で、
コントロールと比較して、
通常の低カロリー群は5.3%(95%CI;-7.6から-3.0)、
隔日超低カロリー群は6.0%(95%CI;-8.5から-3.6)、
の体重減少を示し、
その後維持期間にはリバウンドが見られましたが、
両群には差はありませんでした。

ダイエット期間中のドロップアウト率は、
コントロール群が26%、
通常の低カロリー群が29%であったのに対して、
隔日超低カロリー群は38%で最も高くなっていました。
これは絶食に近い低カロリーが、
1日おきであっても継続は困難な場合が多かった、
ということを示していると思います。
代謝マーカーや栄養状態などの数値においても、
両群では差はありませんでした。

このように、
連日の軽度カロリー制限と、
1日おきの超低カロリーダイエットは、
いずれも同等の体重減少効果を示し、
きちんと管理された状態においては、
半年程度の継続で、
大きな健康上の問題は生じないようです。

従って、どちらが特に優越ということはなく、
継続しやすい方法を、
選んで施行することで、
当面は大きな問題はないようです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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