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辛い物を食べることと健康との関係について(2016年中国のデータ) [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら、
カプサイシンの健康影響.jpg
2016年のBritish Medical Journal誌に掲載された、
辛い食事を食べる習慣と、
生命予後を含めた健康への影響についての論文です。

辛い物は健康に良いのでしょうか?

唐辛子などに含まれるカプサイシンという成分は、
代謝を活発にする作用があり、
抗肥満作用や血圧降下作用があるとされています。
また、抗酸化作用や抗炎症作用が見られるという報告もあり、
感染症や生活習慣病の予防に有効な可能性があります。
腸内細菌叢に影響を与えて、
その作用を活発化させるというような研究結果もあります。

ただ、こうした研究は実験レベルのものか、
比較的少人数での疫学データが殆どで、
その根拠はあまりレベルの高いものではありません。

そこで今回の研究では中国において、
1年当たりの人数に換算して350万人以上という、
大規模な成人の疫学データを活用して、
アンケートによる辛い食事(spicy foods)の摂取習慣と、
生命予後を含めた健康への影響を検証しています。

その結果…

辛い食事を週に1回未満しか摂っていない人と比較して、
1から2回摂っている人は、
総死亡のリスクが10%(95%CI:0.84から0.96)、
3から5回摂っている人は14%(95%CI:0.80から0.92)、
6から7回摂っている人は14%(95%Ci:0.82から0.90)、
それぞれ有意に低下していました。

この辛い物を食べることによる死亡リスクの低下は、
アルコールを飲まない人でより高く、
辛いものを週に6から7回摂っている人は、
1回未満しか摂っていない人と比較して、
癌による死亡リスクが8%(95%CI:0.85から0.99)、
虚血性心疾患による死亡リスクが22%(95%CI:0.67から0.89)、
呼吸器疾患による死亡リスクが29%(95%Ci:0.62から0.81)、
それぞれ有意に低下していました。

この結果はやや微妙なもので、
本当にカプサイシンなどの摂取と生命予後に、
関連があるのだとすれば、
摂取量が多いほどリスクが低下しても良さそうですが、
結果は必ずしもそうはなっていません。

ただ、カプサイシンと健康との関連については、
これまでにも多くの研究があり、
今回の非常に大規模な疫学データは、
それを一定レベルサポートするものとは言っても良さそうです。

ほどほどに辛いものを食べる習慣は、
それほど健康上悪いことではなさそうです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

下記書籍発売中です。
よろしくお願いします。

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橋本病における妊娠中甲状腺反応 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
妊娠中の甲状腺反応.jpg
今月のJ Clin Endocrinol Metab誌に掲載された、
橋本病の患者さんの妊娠中の甲状腺機能についての論文です。

橋本病は慢性甲状腺炎とも呼ばれ、
抗ペルオキシダーゼ抗体などの、
甲状腺に対する自己抗体のために、
甲状腺に慢性の炎症が起こり、
進行すれば甲状腺の機能低下に至ることがあります。

通常軽症の機能低下であれば治療はせず、
甲状腺刺激ホルモン(TSH)の数値が、
10を超えるくらいから、
甲状腺ホルモンの補充療法を開始するのが、
通常の治療方針です。

ただ、その例外になっているのが妊娠中です。
妊娠中の女性ではTSHが2.5を超えないように、
甲状腺機能を調節することが流早産の予防には必要と考えられ、
日本とアメリカのガイドラインにおいては、
甲状腺ホルモン剤(T4製剤)の使用が推奨されています。

それでは、
何故橋本病では流早産が多く、
それが甲状腺ホルモン剤により予防されるのでしょうか?

妊娠の早期には、
胎盤からhCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され、
それがTSH様作用を持っているため、
一時的に甲状腺ホルモンが増加します。
妊娠中期には甲状腺機能は正常化します。

この一時的な甲状腺ホルモンの増加が、
妊娠中の胎児の必要量に合致していて、
胎児の正常な発育に必要であると考えられます。

それでは、
橋本病による自己抗体が存在していると、
hCGによる甲状腺の反応に違いがあるのではないでしょうか?

その仮説のもとに今回の研究では、
2つのオランダでの妊娠中の疫学データを活用して、
甲状腺機能と甲状腺の自己抗体、
そして血液のhCGレベルを測定し、
hCGによる甲状腺の反応が、
橋本病の有無により異なるかどうかを検証しています。
対象となった女性はトータルで7587名です。

その結果、
抗ペルオキシダーゼ抗体陰性の女性では、
hCGレベルの増加に伴って、
血液の遊離T4濃度は増加し、
TSHは低下します。

その一方で、
抗ペルオキシダーゼ抗体陽性の女性では、
hCGと遊離T4、そしてTSH値との間には、
有意な相関関係は認められませんでした。

抗ペルオキシダーゼ抗体が陽性の女性は、
陰性と比較して流早産のリスクが1.7倍有意に高くなっていました。
そして、全体の平均よりhCGによる遊離T4の増加が多かったグループでは、
抗ペルオキシダーゼ抗体が陽性であっても、
流早産リスクの増加が認められなかったのに対して、
平均よりhCGによる甲状腺の反応が悪いグループでは、
流早産のリスクはより高く、
2.2から2.8倍とより高値となっていました。

ちょっと検証は厳密性に欠ける部分があるのですが、
つまりはこういうことです。

橋本病による自己抗体が存在している女性では、
妊娠初期のhCGによる甲状腺の刺激への反応が悪く、
甲状腺ホルモンが増加しないので、
そのために流早産のリスクが増加している、
という可能性が示唆されたのです。
仮にこれが事実であるとすれば、
橋本病の患者さんに対して妊娠中に甲状腺ホルモンを補充することは、
そのリスクの軽減につながることも、
納得がゆくのです。

これはまだ仮説に過ぎませんが、
橋本病では甲状腺の刺激に対する反応が異なる可能性が高い、
という指摘は大変興味深く、
今後のデータの蓄積と検証を期待したいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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「沈黙ーサイレンスー」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
沈黙.jpg
遠藤周作の原作をマーティン・スコセッシが監督し、
多くの日本人キャストが出演した話題の映画を、
封切りの映画館で観て来ました。

これは「ミッション」と同じような、
「キリスト教宣教師受難もの」という括りの映画で、
日本が主な舞台になってはいますが、
それは「異教徒の棲む異界」としての日本で、
現実の日本を描いた歴史もの、
というような感じではありません。

オープニングの雲仙での熱湯掛け拷問の場面など、
石井輝男監督の残酷時代劇かと思いました。

ただ、詩情に溢れる隠れキリシタンの村人と、
ポルトガル人の宣教師との交流などは、
悪い感じではありません。

後半は転びキリシタンとなった宣教師の、
数奇な後半生を描く、という感じになり、
「ラスト・エンペラー」にも似た味わいです。

日本が主な舞台になっていて、
日本人キャストが多く出演している割には、
日本という感じがあまりしないのは、
実際の撮影は全て台灣で行われているためかも知れません。

漁村は日本の漁村には見えませんし、
長崎や江戸も、微妙にへんてこりんな感じで、
空気感が矢張り違います。
こんな家屋は絶対になかった、
というような不思議な日本家屋が多く登場します。

それで徹底した時代考証を行った、
と威張っているようなことがパンフレットには書かれているので、
何か複雑な心境にもなります。

言語もポルトガル人が英語を話し、
日本人が日本語と英語を当然にように話します。
それでいて「キリシタン」などの、
ポルトガル語由来の言葉が、
割と頻繁に台詞に登場するので、
何処か珍妙な感じはあります。

ただ、それが悪いということではありません。
「ラスト・サムライ」と同じくらいには日本で、
アメリカ人が真面目に日本を表現すると、
こんな感じになるのだと思います。

その意味でもこれは日本とは違う「異界」で、
キリスト教徒が苦しむという映画で、
そう思って観るのが正解なのだと思います。

窪塚洋介さんは彼のキャリアで、
間違いなく最高の芝居で、
それだけでも観る値打ちはあります。

ただ、彼の役はアメリカ映画によく出て来る、
ただの「馬鹿」で、
それ以上でもそれ以下でもありません。
長いものに巻かれ、
主人公を悪意なく裏切り続けるのですが、
それを俯瞰的に投げ出すように描いています。
原作でもその通りで、
普通もう少し2人の魂の交流があったり、
何かに気づく瞬間があったりしても良いのでは、
というように思うのですが、
そうしたことはまるでないのです。
遠藤周作さんはそうした意味で、
多分に欧米人的な感性を、
持っている方だったのかも知れません。

イッセー尾形さんの悪代官も、
原作の好々爺のイメージとはちょっと違いますが、
狡猾で一筋縄ではゆかない悪党を、
よく骨肉化していたと思います。
これも彼の映像の代表作と言って良い芝居ではないでしょうか。

笈田ヨシさんと塚本晋也さんの村人も、
最後の水責めの体当たりの芝居を含めて、
入魂の演技だったと思います。

このように、日本人キャストに、
入魂の芝居をさせるスコセッシは、
矢張り名監督だという思いはします。

作品としてはちょっとピンと来ない部分はあり、
特に最終的に神様の言葉が、
ナレーションとして流れてしまうのですが、
それも良くないのではないか、
というように思うのですが、
日本人キャストのそれぞれに凄みのある熱演を見るだけでも、
一見の値打ちはあると思います。

「ラスト・サムライ」と同じくらいのレベルでお勧めです。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

NODA・MAP「足跡姫」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
足跡姫.jpg
NODA・MAPの第21回公演として、
亡くなった中村勘三郎に捧げると明記した、
江戸時代を舞台にした作品が今上演されています。

と言ってもいつもの野田ワールドであることに違いはなく、
江戸時代が舞台とは言っても、
衣装は着物と洋服のコラボみたいなものですし、
言葉も特別時代掛かっている、という訳でもありません。
最近の野田さんの作品はいつもそうですが、
政治色の強いテーマを除けば、
そのスタイルはかつての遊眠社時代に回帰している、
という感じがあります。

ラストになってみると、
なるほど、これだから勘三郎へのオマージュなのか、
と思われるところはあり、
かなり直接的にそれを示す台詞もあります。
また初代勘三郎が生きた時代を、
物語に取り込もうと工夫をされた部分が、
随所に感じられます。
ただ、それでも結局は政治的アジテーションが顔をもたげる辺りが、
良くも悪くも今の野田さんの芝居ということなのだと思います。

以下ネタバレを含む感想です。

作品は初代勘三郎が猿若と名乗っていて、
猿若舞を江戸城で披露したという記録があり、
それが丁度由井正雪の乱が起こった時と、
ほぼ一致していた、
という史実を元にしています。

妻夫木聡さんが演じるサルワカは、
宮沢りえさんが演じる女歌舞伎の役者の弟で、
かつての遊眠社芝居の主役のように、
夢想と妄想に生きる若者なのですが、
ストリップまがいの芸能であった女歌舞伎が、
姉に「足跡姫」という一種の芸能女神が取り憑いて、
モダンな藝術へと姿を変えます。

時は由井正雪の乱が鎮圧された直後で、
盗み出された古田新太さんが演じる由井正雪の死体が、
何故か息を吹き返して、
サルワカの幽霊小説家(ゴーストライター)として、
歌舞伎台本を世に送り出します。

彼らの歌舞伎は一世を風靡して、
遂に江戸城に招かれ、
将軍様の前で歌舞伎を披露するまでになるのですが、
由井正雪の乱の残党が、
それを隠れ蓑にして城内に攻め入り、
御簾の奥にいる将軍を刺すと、
それは実は由井正雪で、
数年前に将軍は由井正雪に刺されて死に、
由井正雪がその身代わりを務めていたことが明らかになります。

足跡姫に取り憑かれた女性は死に、
最後にサルワカは、
自分が初代の歌舞伎役者となって、
400年後まで芸の命を伝えることを誓います。

藝術は権力にどう立ち向かうべきか、
という辺りが作品の主なテーマで、
こうしたテーマは「贋作罪と罰」でもありましたし、
遊眠社時代の多くの作品も、
今から思うとそうしたテーマが隠れていた、
というような気がします。
御簾内の権力者を藝術の刀が差し貫くと、
それはかつてのテロリストが成り代わった亡霊だった、
というのも、
野田戯曲のクライマックスに、
これまでにも何度か登場した印象的な場面です。

実際に今の野田さんは、
権力者の前で芸能を演じるような立場になっているのですから、
野田さんの今後の実際の活動を、
今回の作品は暗示しているのかも知れません。

個人的にはあまり賛同はしませんが、
興味深くは感じます。

その一方で勘三郎の芸の原点に何があったのか、
という歴史ドラマとしての趣向は、
最後の長台詞でやや言い訳的に語られるものの、
あまり作品の中で大きな位置を占めていたようには思いませんでした。

キャストは核となる主役3人は、
皆生き生きとして演じていて、
まずは及第点であったように思います。

演出としては歌舞伎の囃子方を招いて、
効果音を時々演奏していましたが、
あまり効果的に使われてはいませんでした。
歌舞伎界から中村扇雀さんが、
伊達の十役人という、
「伊達の十役」をパロッて、
1人で10人の役人を演じさせるという趣向がありましたが、
浅野和之さん当たりが演じたら、
如何にも楽しかったろうという感じで、
あまり面白くはなっていませんでした。
こうした感じでは、
「ああ、歌舞伎役者は詰まらないな」
というような印象しか残らないので、
扇雀さんにはあまりこうした客演は、
して欲しくなかったな、
というのが正直なところです。
正統派の女形としては、
なかなかの部分のある役者さんなのですから、
歌舞伎の道に精進して欲しいと思いました。

最近のNODA・MAPとしては水準点の作品で、
政治的なテーマなんてなくていいのに、
というのが一貫した僕の感想ですが、
比較的まとまりには難が少なく、
観やすい作品には仕上がっていたように思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

片頭痛と術後脳梗塞リスク [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は金曜日でクリニックは休診ですが、
老人ホームの診療などには廻る予定です。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
片頭痛と脳こうそく.jpg
今年のBritish Medical Journal誌に掲載された、
片頭痛と術後の脳梗塞のリスクとの関連についての論文です。

片頭痛というのは、
目の前に光がちらつくなどの前兆の後に、
頭の半分のズキズキとする強い痛みが、
発作的に出現する症状で、
脳の一時的な興奮や血管の拡張がその原因であるとされ、
特に若年から中年層の女性に多い病気です。

アメリカの疫学データによると、
生涯に一般人口の5分の1は片頭痛を発症していて、
女性は男性より3から4倍発症しやすいと記載されています。

片頭痛は基本的に良性の病気で、
薬剤でコントロールが可能であり、
後遺症などは特にないと考えられています。

しかし、以前から片頭痛の患者さんにおいて、
脳卒中などの心血管疾患が多い、
という知見が報告されています。

片頭痛後に脳卒中を来したとすれば、
それはそもそも片頭痛ではなく、
器質的疾患による頭痛であった、
という可能性もあるのですが、
脳卒中のみならず心筋梗塞なども増加していて、
脳の動脈硬化などの所見とも、
明確な関連性は認められないので、
単純に誤診のみとは考えられません。

以前ご紹介した昨年のBritish Medical Journal誌の疫学データでは、
女性看護師の多数例の分析において、
片頭痛により心血管疾患のリスクは1.5倍(95%CI:1.33から1.69)、
脳卒中のリスクは1.62倍(95%CI:1.37から1.92)、
有意に増加していました。

脳梗塞は大きな手術後には発症し易いことが知られています。

上記文献中の記載では、
心臓手術などを除いた一般的な手術後にも、
1000件の手術に一例は術後30日以内に脳梗塞が起こり、
それが心臓や血管の大手術では、
0.6から7.4%という高率に起こるというデータがあるようです。

それでは、
片頭痛とこの手術後の脳梗塞との間には、
何か関連があるのでしょうか?

今回の研究ではアメリカのマサチューセッツ総合病院と、
その関連病院の2007年から2014年に掛けての手術事例、
トータル124558件を解析し、
手術後30日以内に起こった脳梗塞と、
術前の片頭痛症状との関連を検証しています。

その結果…

術前に片頭痛の診断を受けていたのは、
全体の8.2%に当たる10179名で、
その8割は女性です。
そのうち閃輝暗点や脱力、しびれなどの前兆を伴うものは、
12.6%の1278例で、
残りの8901例は前兆を伴わない片頭痛でした。

術後30日以内に全体の0.6%に当たる771名に、
脳梗塞が発症していました。

そして、片頭痛があると、
術後脳梗塞のリスクは1.75倍(95%CI:1.39から2.21)、
有意に増加していました。
更には前兆のある片頭痛に限って解析すると、
そのリスクはより高く、
2.61倍(95%CI:1.59から4.29)となっていました。

これを絶対リスクで見ると、
片頭痛の診断を受けた1000人の患者さんのうち、
4.3人(3.2から5.3)に術後脳梗塞が発症し、
前兆を伴う片頭痛の限ると、
6.3人(3.2から9.5)に増加します。

このように、特に前兆を伴う片頭痛は、
手術後の脳梗塞の独立した危険因子になることは、
ほぼ間違いのないことだと言えそうです。

問題はこうした前兆のある片頭痛の患者さんの脳梗塞予防を、
どのように考えたら良いのか、
と言う点にあるのですが、
実際にはその点に関する明確な指針のようなものは、
現時点では存在はしていないようです。

今後そのメカニズムが解明され、
有効な予防法が確立されることを期待したいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

ACE阻害剤は心不全のない虚血性心疾患に有効なのか?(2017年メタ解析) [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
ACE阻害剤と虚血性心疾患.jpg
今年のBritish Medical Journal誌に掲載された、
心不全のない狭心症や心筋梗塞の患者さんに対する、
レニン・アンジオテンシン系の阻害剤の有効性についての論文です。

レニン・アンジオテンシン系の阻害剤は、
ACE阻害剤とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)がその代表で、
血圧と身体の塩分を保持するシステムである、
レニン・アンジオテンシン系を抑制することにより、
血圧の降下に加えて、
心臓や腎臓などの臓器保護や病気の進行予防に、
有用な薬剤であると考えられています。

2000年にHOPE研究という大規模臨床試験の結果が発表されました。
ここでは、心不全がなく心血管疾患のリスクの高い、
安定した虚血性心疾患の患者さんに対して、
日本未発売のACE阻害剤であるラミプリルを使用したところ、
偽薬と比較して心血管疾患の予後が有意に改善した、
という内容になっています。
その3年後に発表されたEUROPAという大規模臨床試験では、
同じく心不全のない安定した虚血性心疾患の患者さんにおいて、
ペリントプリル(商品名コバシルなど)を使用したところ、
心血管疾患の予後が改善し、
観察期間中の心筋梗塞の発症が22%、
有意に抑制された、
という結果になっています。

こうしたレニン・アンジオテンシン系阻害剤の、
安定期虚血性心疾患における心血管疾患の予後改善作用は、
血圧の低下とは独立して生じている、
というように説明がされています。

ところが…

上記以外の同じ規模の臨床試験においては、
レニン・アンジオテンシン系阻害剤の、
こうした上乗せの効果は確認をされていません。
CAMELOT試験という大規模臨床試験では、
正常血圧の虚血性心疾患の患者さんに、
カルシウム拮抗剤であるアムロジピンを上乗せすると、
心血管疾患のリスクが低下しましたが、
ACE阻害剤のエナラプリルでは、
そうした効果は確認されませんでした。
他にもこうした患者さんに対するACE阻害剤の使用が、
偽薬と比較して有効性を示さなかった、
という研究結果が複数報告されています。

そこで今回の研究では、
これまでの臨床データをまとめて解析する手法で、
この問題の検証を行っています。

対象は心不全のない安定した虚血性心疾患の患者さんで、
レニン・アンジオテンシン系阻害剤を使用して、
未使用と比較した介入試験の結果をまとめて解析しています。

この場合の心不全がない、というのは、
左室機能の指標である駆出率という数値が40%以上で、
息切れなどの心不全症状がないことを示しています。
レニン・アンジオテンシン系の薬剤の多くは、
ACE阻害剤が使用されています。

24の精度の高い臨床試験の、
年換算で198275名の患者さんのデータを解析した結果として、
トータルで見ると、
レニン・アンジオテンシン系阻害剤の使用により、
総死亡のリスクを16%(95%CI;0.72から0.98)、
心血管疾患による死亡のリスクを26%(95%Ci:0.59から0.94)、
心筋梗塞のリスクを18%(95%CI:0.76から0.88)、
脳卒中のリスクを21%(95%CI:0.70から0.89)、
それぞれ有意に低下が認められました。
しかし、これを偽薬との比較ではなく、
カルシウム拮抗剤のような血圧降下剤との比較でみると、
統計的にすべて有意ではなくなっていました。

これはつまり、
効果がレニン・アンジオテンシン系の阻害に特異的なものではなく、
血圧が低下したことによる二次的なものの可能性が高い、
ということを示唆しています。

次に偽薬との試験のみで検討すると、
レニン・アンジオテンシン系阻害薬の付加的な効果は、
年間1000人当たり14.10人以上が死亡していたり、
7.65人以上の心血管疾患による死亡が出ているような、
予後の悪い集団においてのみ、
認められるという結果が得られました。

つまり、レニン・アンジオテンシン系阻害剤、
特にACE阻害剤が心不全の治療に有用であることは、
間違いのない事実ですが、
心機能が保たれている安定した虚血性心疾患の患者さんにおいて、
他の治療に加えてこうした薬を上乗せして使用する効果は、
全ての患者さんで認められる、
という性質のものではなく、
その一部は血圧の低下に伴うものの可能性もあり、
また心不全に近い状態で予後の悪い患者さんにのみ、
効果がある、という可能性もあります。

今後、どのような患者さんに対して、
心不全のない虚血性心疾患におけるACE阻害剤は必要性が高いのか、
より絞り込んだ検証が必要であるように思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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生活改善のテロミアへの効果 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は水曜日なので、
診療は午前中で終わり、
午後は産業医の面談で都内を廻る予定です。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
テロミラーゼと生活改善効果.jpg
2013年のLancet Oncology誌に掲載された、
生活改善のテロミアに対する効果についての論文です。

テロミアというのは、
複製されるDNAの両端にある、
染色体の末端を保護するような構造です。

こちらをご覧下さい。
テロメアの構造の図.jpg
テロミアの構造を示した画像です。

左上にある青いXの形をしている構造が、
DNAの折り畳まれた構造物である染色体です。

この染色体の両端に赤く図示されているのが、
テロミアという構造で、
染色体という紐の両端に付いたキャップのように見えます。

これをほぐしてみると、
そこにはTTAGGGという6個の塩基が、
繰り返しの配列を作っています。
その先端にはループ状の構造があり、
テロミラーゼという、
テロミアの繰り返しを合成する酵素が存在しています。

細胞は分裂を繰り返していて、
その時に遺伝情報であるDNAは複製されます。

ただ、その複製の時に、
完全に全てのDNAが複製はされず、
テロミアの部分のみが少し短縮します。

従って、分裂を繰り返す毎に、
テロミアは短縮してゆき、
テロミアの構造がなくなって、
複製されるDNAがむき出しになると、
もうその細胞は分裂が出来なくなります。

これがその細胞の一種の寿命と考えられます。

ただ、出生時のテロミアの長さはおおよそ11000塩基対あり、
90歳での平均のテロミアの長さが6000塩基対くらいですから、
通常の人間の寿命の中で、
細胞が分裂不能になる、
という事態は通常は起こらないのです。

テロミアの先端にはテロミラーゼという、
テロミアを合成して伸ばすことの出来る酵素が存在しているのですが、
それが機能しているのは、
生殖細胞や血液の細胞の元になる造血幹細胞など、
一部の細胞のみで、
多くの体の細胞では、
テロミアは短縮することはあっても、
再び伸びることはありません。

さて、そのメカニズムには不明の点がありますが、
テロミアが異常に短縮するという病態があり、
再生不良性貧血などの造血系の異常や、
肺線維症、肝硬変などにおいて、
遺伝子異常に伴う、
血液細胞におけるテロミアの短縮が認められます。
その多くにおいて、
テロミアに関連する遺伝子の変異が確認されています。

このようにまだ不明の点は多くありますが、
テロミアの長さと細胞の老化との間に、
一定の関連のあることは確かです。

そして、メカニズムは不明ですが、
ストレスでテロミア長がより短縮しているなど、
環境要因によってテロミア長の短縮が見られることもまた事実です。

それでは、
一般的な生活改善の試みにより、
テロミア長に変化が認められるのでしょうか?

今回の研究はその点を少数例ではありますが、
厳密な方法で検証したものです。

対象となっているのは、
平均年齢が60歳くらいで、
低リスクの前立腺癌と診断され、
治療はせずに経過観察のみの臨床試験に参加している男性で、
このうちの10名は4項目からなる生活改善プログラムを施行し、
25名はコントロールとして経過観察のみを行って、
5年後のテロミアの長さを測定しています。

生活改善のプログラムは、
脂肪の比率を減らし、植物性の油脂や食物繊維を増やした食事、
1日30分のウォーキングの有酸素運動、
ヨガを主体としたリラックスを目標するストレッチを毎日60分、
そして週1回は専門家による運動やストレス管理のミーティングが行われる、
というような内容です。

その結果、
単一コピー遺伝子との割合で表示されたテロミア長は、
生活改善群では0.06(95%CI:0.02から0.12)
コントロールと比較して有意に増加していました。

これをもって生活改善で細胞寿命が延長する、
というようにも言い切れないのですが、
テロミアの短縮のような、
あまり生活改善などとは結び付かないような指標が、
数年間の生活改善によって変化した、
という結果は興味深く、
今後のデータの蓄積に期待をしたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

カロリー制限の健康寿命延長効果について(猿とネズミの実験) [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
猿の寿命とカロリー制限.jpg
今月のNature Communications誌に掲載された、
猿の健康寿命がカロリー制限により延長した、
とする論文です。

「長年の論争が決着した」として、
一般の新聞などでも報道がされました。

1980年代よりアメリカの2つの研究機関が、
アカゲザルという猿を使用して、
カロリー制限食の寿命への効果を検証した試験を、
それぞれ独自に行っていました。

その結果は2000年代に論文化されましたが、
その結果は相反するもので、
一方はカロリー制限で寿命が延長したとしたのに対して、
もう一方ではその効果は認められませんでした。

今回の検証は2つの研究チームが、
合同で2つの研究データをまとめて検証しているもので、
それによると、
中高年(16から23歳)の猿のみで解析すると、
カロリー制限により寿命の延長効果が認められました。
癌の発症リスクについても、
2つのグループで違いはあるものの、
カロリー制限で低い傾向を示しました。

2つの研究グループの試験のデザインは、
かなり異なっているので、
単純な比較は難しく、
結果には矢張り食い違いのある部分も多いのですが、
トータルに見て大人になってからのカロリー制限が、
寿命に良い影響を与える可能性が高いことは、
間違いのないことのように思います。

ここで言うカロリー制限は、
通常の摂取カロリーに対して、
30%のカロリー制限を行うもので、
その栄養素の組成については、
ほぼ同一になっています。
炭水化物のカロリー比率は6割弱で、
糖質制限ではありません。

カロリー制限の寿命への影響については、
2013年のPLos One誌にネズミの論文が掲載されています。
それがこちらです。
ネズミのテロメアとカロリー制限.jpg
こちらは通常の食事と、
そこから40%のカロリー制限食を比較したところ、
3か月齢の大人のネズミにおいて、
その寿命が延長し、
染色体の老化の指標であるテロミアが、
より長かったという結果になっていました。

このようにネズミでも猿でも、
大人になってからのカロリー制限は、
その後の寿命や健康に、
それほど著明とは言えないにせよ、
良い影響を与えるという結果が得られています。

これをどのように人間に適応するべきかは今後の問題ですが、
大人になってからのカロリー消費が、
おそらく昔より減少しているであろう現代人においては、
成人になってからどれだけカロリー制限を計画的に行なうのかが、
健康のためには重要なことなのかも知れません。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

下記書籍発売中です。

よろしくお願いします。

誰も教えてくれなかった くすりの始め方・やめ方: ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ

誰も教えてくれなかった くすりの始め方・やめ方: ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ

  • 作者: 石原藤樹
  • 出版社/メーカー: 総合医学社
  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: 単行本


睡眠の長さと認知症リスクについて [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
長い睡眠は健康によくない..jpg
2016年のNeuroepidemiology誌に掲載された、
睡眠時間の長さと認知機能低下のリスクとの関連を検証した論文です。

睡眠と認知症との関連についてはこれまでにも多くの報告があります。

昼間に眠気や居眠りについては、
認知症のリスクや認知機能低下のリスクと、
関連があるという報告が複数あり、
これは脳の覚醒機能の低下によるものと考えられています。

睡眠時間と認知機能との関連についても複数の報告がありますが、
睡眠時間が長い方が認知機能の低下と関連がある、
と言う報告がある一方で、
睡眠時間と認知機能との間には関連はない、
という報告もあってその見解は割れています。

そこで今回の研究では、
これまでの臨床データをまとめて解析するメタ解析の手法で、
この問題を検証しています。

20の疫学研究における、
トータルで53942名(平均年齢66.9歳)のデータをまとめて解析した結果、
7から8時間未満という平均の睡眠時間と比較して、
8時間から10時間以上という長時間の睡眠は、
認知機能低下のリスクを1.42倍(95%CI:1.27から1.59)、
軽度認知機能障害のリスクを1.38倍(95%CI;1.23から1.56)、
認知症のリスクを1.42倍(95%CI:1.15から1.77)、
それぞれ有意に増加させていました。

これは単純に良く眠る習慣の人が認知症になりにくい、
ということではなく、
昼の眠気や二度寝の習慣ともリンクするような、
睡眠と覚醒の異常が、
認知機能低下に先行して現れやすい、
というように考えるべきではないかと思います。

レビー小体型認知症における、
レム睡眠行動異常(夜に夢を見て実際に暴れたりする)は、
認知症に先行にしてかなり早い時期から出現している、
という知見もありますし、
認知症と睡眠というものは、
かなり関連の深いものであることは確かなようです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

下記書籍発売中です。
よろしくお願いします。

誰も教えてくれなかった くすりの始め方・やめ方: ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ

誰も教えてくれなかった くすりの始め方・やめ方: ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ

  • 作者: 石原藤樹
  • 出版社/メーカー: 総合医学社
  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: 単行本


新橋演舞場 新春大歌舞伎(市川右團次襲名夜の部) [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。
体調も崩しているので、
今日は1日家でゴロゴロしているつもりです。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
新橋演舞場歌舞伎2.jpg
今月市川右近が右團次を襲名する襲名披露興行が、
新橋演舞場で上演されています。

その夜の部に足を運びました。

今回の僕の眼目は海老蔵の、
「源平布引滝 義賢最後」で、
これは現仁左衛門が孝夫時代に復活させた演目で、
最後には階段からの仏倒しがあり、
実際に観たことがなかったので、
とても楽しみにしていました。

「源平布引滝」は、
元は長編の浄瑠璃ですが、
歌舞伎としてはもっぱら「実盛物語」という部分だけで上演され、
「義賢最後」は記録の残る範囲では、
大正13年に一度、昭和18年に一度上演されただけで、
その後は上演が絶えていたものを、
昭和40年に片岡孝夫(現仁左衛門)が復活させました。

これは何処まで原作通りなのか分からないのですが、
義太夫狂言の雰囲気、
時代物も雰囲気がしっかりと出ていて、
それでいて全体がコンパクトにまとまっていて、
退屈を感じる部分が少ないですし、
ラストの立ち回りは非常に長く充実していますから、
素晴らしい復活であったと思います。
さすが仁左衛門という感じで、
歌舞伎の復活狂言というのは、
こうあるべきではないかと思いますが、
こうした正統的な復活狂言というのは、
実際には極僅かであるのが実際だと思います。

さて、現仁左衛門が上演を重ねたこの「義賢最後」ですが、
最後の立ち回りで、
組み上げた戸板の上に立って、
戸板と一緒に倒れ落ちる「戸板倒し」や、
階段の上から手を付かずにそのまま前方に朽木の如く倒れる
「仏倒し」などは、
年齢を重ねれば上演は困難となります。

それで仁左衛門による上演は平成15年で最期となり、
その後は市川右近、愛之助、橋之助(現芝翫)が、
上演を重ねています。
海老蔵は平成20年の演舞場で1回上演していて、
今回が2回目の上演となります。

海老蔵の義賢は、
最後の立ち回りがさすがに素晴らしく、
仏倒しも見事に決まっていました。
ただ、前半から中盤の時代物のコクが必要とされる部分では、
まだまだ、という感じが否めませんでした。

今回中車が大事な役どころで海老蔵と掛け合いをし、
中車としてもこうした本格的な時代物は、
おそらく初めての挑戦だったと思いますが、
かなりたどたどしいところはあったものの、
踏ん張っていたという印象はありました。

ただ、作品としては2人の掛け合いの部分に時代物のコクがないと、
どうも出来としては良いものには仕上がらない、
という感じはあります。

こうした演目をしっかりと高レベルで上演することが、
歌舞伎の今後に関わるものだと思いますが、
海老蔵もそうした点ではまだまだだな、
と感じましたし、
脇役陣にもより奮闘を期待したいと思いました。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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