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劇団☆新感線「乱鶯(みだれうぐいす)」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で、
診療は午前中は石田医師が担当し、
午後2時以降は石原が担当する予定です。
午前中には健康教室を予定しています。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
乱鶯.jpg
劇団☆新感線の春興業が、
新橋演舞場にて上演されています。

今回はいのうえ歌舞伎BLACKと名付けられていて、
かつて長谷川一夫や田村正和が上演していたような、
一般娯楽の王道としての時代劇を、
古田新太を主役にして、
新感線スタイルで再現しようとしたものです。

これは派手な新感線を期待していると、
ちょっと物足りなく感じる部分はあるのですが、
昔の娯楽の1つの代表であったような、
人情味に溢れた時代劇に、
真面目に正攻法で取り組んでいて、
なかなか見ごたえがありました。

いのうえひでのりさんは、
盟友の古田新太さんの、
大人の役者としての代表作となる1本を、
用意しようとしたのではないでしょうか。

倉持裕さんの台本は、
ケレン味のない安定感のあるものですし、
居酒屋のおやじの幽霊が出て来る以外は、
ファンタジーや伝奇ものの要素は排除されています。
超人的なヒーローや怪物も出て来ません。
キャストも基本的には新感線組を主体として、
ゲストも稲森いずみさんや大東駿介さんが出ていますが、
いつもの演舞場の興業と比較すると、
地味なメンバーだと思います。

演技も間合いをゆっくり取り、
要所でその人物を印象付ける見栄を用意するなど、
いつものスピード感のある力押しではなく、
舞台の商業時代劇の手法をを取り入れています。

今回の場合はそれが台本ともフィットしていて、
リニューアルされた商業時代劇と言う感じを、
強く出していました。

役者は皆好演で、
敵役の橋本じゅんさんなど、
もっと細かい笑いも取れるのですが、
今回は敢えてそうしたことはせず、
残忍で小心な悪党を、
それらしく等身大で演じていて見応えがありました。
古田新太さんは堂々とした座長芝居で、
稲森いずみさんのしっとりとした風情が、
一服の清涼剤のように心に染みます。
特に特筆するべきは、
大東駿介さんで、
かつての小栗旬さんを彷彿とさせるような、
颯爽とした芝居をしていました。
前回の鹿殺しへの出演も良かったですし、
最近の若手では出色の、
本物の舞台役者だと思います。

新感線の派手さを期待すると、
少し物足りなく感じると思いますが、
純度の高い「商業演劇的時代劇」としては、
推奨できる出来栄えだと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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