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東葛スポーツ「食道楽」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

色々とやることが溜まっているので、
今日は終日家で作業の予定です。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
食道楽.jpg
金山寿甲さんが主催する演劇ユニット「東葛スポーツ」の、
「食道楽」と題する新作公演が、
神保町のイベントスペースで今上演されています。

非常に寒い雨の初日に足を運びました。

このユニットは初見です。
何か面白そうな初物はないかしら、
と思っていて、
キャストは小劇場お馴染みの、
怪女優さんのそろい踏みだったので、
どんなものかとそれほど予備知識なしに見てしまいました。

リミックスした映像と音楽に、
役者さんの芝居とマイクパフォーマンスが被る、
というタイプの、
僕にはあまり好みではないタイプの作品で、
昔の如月小春さんのように、
「ただ訳が分からないだけ」
ということではなかったので、
どうにか頑張って見ましたが、
どうにも物足りない気分でイベントスペースを後にしました。

以下ネタバレを含む感想です。

最初に韓国の歌ネタのドラマが流れていて、
それから昨年の国会前のデモの映像が、
延々と流れます。
それから舞台は葛飾区の場末のソープランドに移り、
そこで指名もなくウダウダしている5人の女性が、
自分達の鬱憤をラップで叫ぼう、
という流れになり、
映像はN.W.A.というラップの伝説的グループの映画になります。

5人は予行演習の後に国会前に繰り出し、
大騒ぎをするのですが、
そのうちに1人消え、2人消え、
最後は川上友里さんだけが残ります。

これだけの内容を50分くらいで綴ります。

登場する5人の女性は、
あらゆる小劇場で大小さまざまな役を怪演する、
大好きな佐々木幸子さんに、
はえぎわ、ほりぶんの川上友里さん。
ナイロン100℃と言いながらナイロンの公演にはあまり出ない、
昔の青い鳥の背の高い人みたいな菊池明明さん、
ロロの森本華さん、
ナカゴーのヘタウマアニメキャラみたいな川崎麻里子さんという、
小劇場的には非常に豪華絢爛なラインナップで、
物凄く期待をさせるのですが、
結局皆黒いサングラスをして表情はあまり見えず、
ラップのマイクパフォーマンスをするだけで終わってしまうので、
これじゃ何のために芸達者を揃えたのか分からないよ、
という感じになっていました。

別に全編がラップでマイクパフォーマンスだけでも、
それはそれで構わないのですが、
矢張り何処か彼女達の、
目いっぱいの部分を見せて欲しいと思うのです。
それでなければ、何のためのライプか分かりません。

物語は政治的な感じもあるのですが、
ラップのネタは曽野綾子さんをディスったりする程度のものなので、
あまり面白みがありませんし、
腰が座っていない感じがあります。

小保方さんの映像も登場しますが、
「あります!」という声を、
要所でリミックスするだけの役割なのが、
詰まらなく感じました。

「尊敬する宮沢章夫さんも応援しているので、
デモの趣旨は素晴しいものだと思うのだけれど、
パフォーマンスにユーモアがないことが詰まらない」
というような発言があって、
その辺りが本音なのかしら、
と思わなくもないのですが、
そういう中途半端で煮え切らない政治ネタは、
如何なものかな、と個人的には思うのです。

単純に、
難しいことは良く分からないソープランドの女性達が、
日頃の鬱憤をラップでぶつける、
というだけの話ではいけなかったのでしょうか?
結果としてそこに政治ネタが入っても、
それは良いと思うのですが、
最初に延々とデモのライブを流しておいて、
それでこの展開はないように思うのです。

そもそも、国会デモと宮沢章夫さんと、
葛飾のソープランドの女性と、
小劇場の女優さんとN.W.A.という組み合わせはどうでしょうか?

ある種の階層性をそこに置いているように見えるのが、
僕には嫌な感じに思えるのです。
ディスるなら宮沢さんもディスらないといけないのではないでしょうか?
ソープランドの女性と小劇場の女優さんという並びは、
観客の差別意識を笑いに変えよう、
という魂胆ではないのでしょうか?
演じている女優さんは、
この関係性をもっともだと感じているのでしょうか?
それとも、多分に「やらされている感」があるのでしょうか?
その辺りは聞いてみたい気もします。
ラップの内容が彼女達の心からの声のようには、
どうも思えない気がするからです。

すいません。

何かモヤモヤして、
詰まらないことを書いてしまったような気がします。

やっている方にとっては余計なお世話ですね。
失礼があったらお許し下さい。

基本的にキャストは大好きな人達なので、
このメンバーのお芝居には、
また足を運びたいと思います。
これからも頑張って下さい。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

ピンクとグレー [映画]

こんにちは。

北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日ですが、
石原が研修会に出席のため、
午前午後とも石田医師の担当となります。
受診予定の方はご注意下さい。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
ピンクとグレー.jpg
NEWSの加藤シゲアキさんの小説を、
蓬莱竜太さんが大胆に脚色し、
行定勲監督がスタイリッシュに構成した映画版を、
気の迷いで観てしまいました。

監督のコメントでは、
これまでにない大胆な仕掛けが施された意欲作、
というようなニュアンスの発言があり、
どんでん返しのある映画のような気がしたので、
何となく気になったのです。

映画館へ行くと、
若い女性が圧倒的な客席で、
非常にアウェイな感じです。
前の席の人は帽子を取ってくれませんし、
上映中もあちこちでスマホの画面が光を放っているので、
集中出来ずに辛い思いをしました。

作品は前半が非常に面白くて、
菅田将暉さんと中島裕翔さんが対象的な親友を演じ、
菅田さんの屈折した感じがどんぴしゃりで、
中島さんがスターになってゆく段取りも、
非常に説得力を持って描かれています。
ただ、ややパロディめいた、
ステレオタイプな場面が多いのが気になります。

それが作品のほぼ真ん中に至って、
ガラリとその様相が変わります。
ミステリーの叙述トリックに近いような、
かなり特殊な演出です。

個人的には映画版の「イニシエーション・ラブ」を、
意識しているのかな、
というように思いました。

ただ、かなり強引に作ったようなどんでん返しなので、
良いどんでん返しに特徴的な、
スカッとする感じがありませんし、
その後の後半部分がかなりどんよりとした出来栄えなので、
前半の楽しさが、
一気に縮んでしまう感じになるのです。

これはかなり計算違いで失敗であったように思います。

全体のイメージとしては、
寺山修司が台本を書いた昔のATG映画の、
「初恋地獄編」みたいな感じで、
如何にも日本映画というムードは、
悪くはなかったのですが、
僕とは相性の悪い蓬莱竜太さんの台本が、
おそらく良くなかったように思うのです。

気になって後から原作を読んでしまいました。
オープニングや構成は意外にプロっぽくて、
最初の10ページくらいは、
なかなかちゃんとした小説になっているじゃん、
と思ったのですが、
中段からはオヤオヤこれは…
というたどたどしい感じになり、
トータルには、
絶対に作者のネームバリューがなければ、
本にはならなかったことが確実な作品で、
どんでん返しは全くありませんでした。

おそらくこの作品をそのまま映画化しても、
あまり面白いものにはならない、
という判断があり、
ひねった構成にしたのだと思いますが、
後半の映画オリジナルのモノクロ場面は、
頭でっかちのヨーロッパ映画のパロディみたいで、
菅田さんも殴られて血を流しながら笑っているという、
ジャック・ニコルソンみたいな変な芝居をしているので、
せっかく前半は繊細で良かったのにと、
失望を感じるしかなかったのです。

もう少しレベルの高い青春映画を期待していたので、
ちょっと残念な思いで劇場を後にしました。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

COPDに対する吸入ステロイドの効果と血液の好酸球数との関連について [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は金曜日でクリニックは休診ですが、
老人ホームの診療には廻る予定です。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
COPDに対する吸入ステロイドの効果予測.jpg
今年のThroax誌に掲載された、
慢性閉塞性肺疾患に対する、
吸入ステロイドと気管支拡張剤の合剤の効果を、
血液の好酸球数の違いにより分類して比較した論文です。

吸入ステロイドは、
まず気管支喘息の治療薬として導入され、
それから現在では慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬としても、
その使用が拡大されています。

その代表はフルチカゾン(商品名フルタイド、合剤のアドエアなど)と、
ブデソニド(商品名パルミコート、合剤のシムビコートなど)、
そしてベクロメタゾン(商品名キュバール)です。

ステロイドには強力な炎症抑制作用があり、
それが気道の炎症を抑えて肺の慢性の病気の改善に、
有用性のある治療薬です。

その一方でステロイドには強力な免疫抑制作用があるので、
その使用により身体は細菌などの感染に弱くなります。

しかし、飲み薬や注射で使用するステロイド剤と比較すると、
吸入ステロイドは用量的には物凄く微量のステロイドを、
吸入により気道だけに効かせるので、
そうした免疫の抑制による感染などのリスクの上昇は、
仮にあるとしても、
その有用性と比較して無視出来るレベルのものだと、
最近まで考えられて来ました。

ところが、
近年吸入ステロイドをCOPDに使用した場合に、
重症肺炎のリスクが最大で2倍程度に増加する、
という報告が複数発表され、
その安全性には疑問符が付けられるようになりました。

その影響はどうやらステロイドの効力が強いほど大きくなり、
そのためフルチカゾンで強く、
ブデソニドでは軽微と考えられています。

COPDの特に急性増悪の予防に対して、
吸入ステロイドが有効であることは間違いがありません。
しかし、その一方で使用による感染症のリスクの増加も、
これも一定レベル存在することは事実なので、
問題はより吸入ステロイドの効果が期待出来る集団に限定して、
COPDに対する吸入ステロイドを使用するべきではないか、
という結論に達するのです。

そこで1つ着目されている指標が、
血液の好酸球の白血球全体に占める比率です。

そもそも吸入ステロイドは喘息の薬です。
喘息とCOPDは、
いずれも閉塞性の肺疾患である点では同じですが、
気道に細菌などが主体の炎症が起こり、
好中球と呼ばれる白血球が主に見られるのがCOPDで、
アレルギーの炎症に特徴的な、
好酸球のが主に見られるのが喘息、
という違いがあります。

ただ、実際には両者は厳密には分けられるものではなく、
喘息ではなくCOPDと診断された事例においても、
気道に好酸球の浸潤が見られることがしばしばあり、
かつそうした事例は急性増悪を発症しやすい、
という知見もあります。

今回の研究では、
過去の複数の臨床試験のデータを再解析することにより、
偽の吸入薬、
及び通常のCOPDの基礎薬である抗コリン剤の吸入と比較した、
フルチカゾンとサルメテロールの合剤(商品名アドエア)の、
中等症から重症のCOPDの急性増悪の予防効果において、
血液の好酸球数がどのような影響を与えているかを検証しています。

その結果…

血液の好酸球の比率が白血球全体の2%以上の患者群では、
症例数719名の抗コリン剤の吸入との比較において、
吸入ステロイドと気管支拡張剤の合剤は、
急性増悪のリスクを25%有意に低下させ、
症例数1049例の偽の吸入薬との比較においては、
急性増悪のリスクを37%有意に低下させていました。
その一方で好酸球の比率が2%未満の患者群では、
いずれの比較においても、
急性増悪のリスクは有意な低下を認めませんでした。

つまり、
COPDの患者さんにおいて、
急性増悪の既往があり、
その予防が予後の改善に重要だと想定されるケースにおいては、
まず血液の白血球の分画を測定し、
好酸球の比率が2%以上であれば、
吸入ステロイドと気管支拡張剤の合剤を使用することで、
一定の急性増悪予防効果が期待出来るけれど、
好酸球が2%未満であれば、
その効果はあまり期待出来ず、
その使用には肺炎の重症化などのリスクがあることを考えると、
より慎重に判断することが望ましいのでは、
ということになります。

この好酸球2%の指標については、
他にも同様のデータが存在していて、
同じような結果が得られていることから、
一定の指標となる可能性が高いと思います。

勿論これだけで吸入ステロイドの適否を決定するのは、
まだ性急に過ぎると思いますが、
外来で簡単な検査で判断が出来るのですから、
重要な知見であることは間違いがなく、
日々の診療において参考にしたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

癌の予後とLDH(乳酸脱水素酵素)との関連について [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
LDHと癌の予後.jpg
昨年のBritish Journal of Cancer誌に掲載された、
LDHという簡単な血液検査と癌の予後との関連を検証した論文です。

癌の予後を簡単な検査で判定する方法はないでしょうか?

腫瘍マーカーと呼ばれる一連の検査は、
一部の癌に対しては、
確かに癌の予後と関連を持つ検査です。
ただその診断能と有効性には、
多くの限界のあることもまた事実です。

ここにLDH(乳酸脱水素酵素)という血液検査があります。

その名前と通り、
乳酸から水素を取り除く反応を触媒する酵素です。
細胞で利用されるブドウ糖は、
酸素のある状態では分解されてピルビン酸になりますが、
酸素の欠乏した状態では、
乳酸がLDHにより分解されてエネルギーとして利用されます。

癌細胞は正常な細胞と比較して、
酸素のある状態でも、
乳酸をよりエネルギー源として利用しており、
そのためLDHの活性も亢進しているという知見や、
癌遺伝子とLDHをコードする遺伝子がリンクしている、
という知見などがあります。

LDHが上昇する主な原因は、
炎症などにより身体の細胞が壊れ、
細胞内の酵素が血液中に増加することによりますが、
そうしたメカニズム以外に、
癌においてはそれ自体が、
LDH上昇の原因となっている可能性があるのです。

実際に多くの癌でLDHが初期から増加している、
というデータがあり、
胚細胞腫瘍やリンパ腫など一部の癌では、
LDHにより癌の予後が推定出来る、
という報告もあります。

ただ、それ以外の個々の癌において、
LDHがどの程度、癌の経過や予後に関係しているのかは、
これまでにあまりまとまったデータが存在していませんでした。

そこで今回の研究では、
スウェーデンの疫学データを活用して、
種々の癌におけるLDHの数値と、
その癌の予後の関連性を検証しています。

LDHの数値については、
その測定法での基準値を超えているか、
そうでないかで単純に2つの分けています。
測定法も単独ではないので、
数値として比較することは困難であったようです。

1986年から1999年に掛けて、
癌を診断された5799名を解析したところ、
平均8.2年の観察期間において、
診断前の時点のLDHが高値群は、
正常群と比較して、
その後の総死亡のリスクが1.43倍(1.31から1.56)、
癌による死亡のリスクが1.46倍(1.32から1.46)、
それぞれ有意に増加していました。
つまり、癌と診断される前(3年以内)のLDHが上昇していると、
その後の生命予後は悪いという結果です。

癌の種別による検証では、
前立腺癌、肺癌、大腸癌、胃食道癌、婦人科癌、造血組織由来癌で、
有意な癌死亡率の増加が認められていました。
一方で頸部腫瘍、膀胱癌、肝臓癌、腎細胞癌、膵臓癌、
乳癌、悪性黒色腫、中枢神経系の癌では、
有意な癌死亡率の増加は認められませんでした。

この結果をどのように臨床に活用するかは、
まだ明瞭ではありませんが、
たとえば前立腺癌のような、
基本的には予後が良い癌の場合には、
LDHの上昇があれば、
予後はやや悪い可能性を考えて、
それを治療をするか否かの選択に、
活用するなどの方法が考えられます。

今後のデータの蓄積を期待したいと思いますし、
簡便な検査であることを考えると、
個々の癌の診療に、
うまく活用されることを期待したいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

各種癌の遺伝素因について(双子の癌リスク解析より) [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は水曜日で診療は午前中で終わり、
午後は別件の仕事で都内を廻る予定です。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
双子の癌リスク.jpg
今年のJAMA誌に掲載された、
ヨーロッパにおける大規模な双子の疫学調査の結果を、
癌のリスクについてまとめた論文です。

癌も他の病気と同様、
遺伝的な素因と環境要因とが、
合わさった形で発症すると考えられています。

それでは、
個々の癌において、
どのくらい遺伝的な素因、
すなわち生まれついての体質は、
その癌の発症に関連しているのでしょうか?

癌に関連する遺伝子の変異のようなものは、
非常に多くの種類が同定されていますが、
そうしたもので説明出来るのは、
実際の遺伝的な素因のうちの、
ごくわずかな部分でしかない、
ということも分かっています。

つまり、癌の発生に繋がる遺伝子の変異を分析するような方法では、
その癌がどの程度遺伝的素因で発症するのか、
というような疑問の解決には繋がらないのです。

そこで、有用な手法と考えられるのが、
双子の疫学データの解析です。

一卵性の双子は基本的に同じ遺伝子配列を持っていますから、
双子の一方がある癌に罹患した時、
もう一方が矢張り同じ癌に罹患する確率を、
平均的なその癌の罹患率と比較することにより、
その癌の発症にどの程度遺伝が関与しているのかを、
推定することが可能です。

今回のデータはデンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンという、
北欧の諸国において、
357377ペアの双子の疫学データを解析することにより、
双子の癌リスクから、
各種癌の遺伝素因の比率を導いています。

その結果…

トータルな癌の、
生涯累積の発症率は、
対象者のデータ全体では32%であるのに対して、
一方が癌と診断された一卵性の双子の、
もう一方が癌になる確率は46%になり、
二卵性の双子の場合はこれが37%となります。
つまり、この差から遺伝による発症の割合が推計可能だ、
ということになる訳です。

双子のデータからの推計により、
トータルな癌の遺伝で決まる割合は、
33%(95%CI;30~37)程度と計算されています。
つまり、大雑把に言って、
癌というものは3分の1は遺伝により発症し、
3分の2は環境要因により発症しています。

これを個別の癌において見てみると、
皮膚の悪性黒色腫の遺伝で決まる比率が58%、
前立腺癌が57%、悪性黒色腫以外の皮膚癌が43%、
卵巣癌が39%、腎細胞癌が38%、乳癌が31%、
子宮体癌が27%などとなっていました。
以上のような癌は、
比較的遺伝で決まる比率が大きい、
と考えることが出来ます。
一方で、大腸癌は15%(0~45)、
胃癌が22%(0~55)、
肺癌が18%(0から42)と、
こうした癌はかなりのばらつきがあり、
また遺伝的な素因はあるとしても少ないことが分かります。

こうしたデータは他には殆どないものなので、
非常に貴重なものだと思います。

この内容が某医療ニュースに紹介されていましたが、
全く内容を理解されていない記事になっていて、
大変微笑ましく感じました。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

メニエール病に対するメリスロンの長期効果 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
メリスロンのめまいへの効果.jpg
今月のBritish Medical Journal誌に掲載された、
ベタヒスチンという古い薬の、
めまいに対する有効性を検証した論文です。

めまいの発作というのは極めて頻度の高い症状です。
その中でめまい発作を繰り返しながら、
聴力の低下などを伴い、
進行性の経過を見せるのがメニエール病です。

メニエール病には手術療法を含めて、
様々な治療法が存在していますが、
ある治療がスタンダードである、
という性質のものではなく、
その評価もまちまちで、
逆に言えば決定的なものはありません。

そして、一般の診療において、
日本でも広く使用されているめまい止めの薬が、
ベタヒスチン(betahistine)です。
代表的な商品名はメリスロンになります。

このベタヒスチンには、
日本で使用されているベタヒスチンメシル酸塩と、
欧米で主に使用されている、
ベタヒスチン二塩酸塩があります。

このベタヒスチンは、
世界的にメニエール病及びメニエール病様のめまい症に対して、
適応を持っている薬剤です。

上記文献の記載によれば、
ドイツでメニエール病の第一選択薬として、
評価されているのを始めとして、
ヨーロッパで処方薬として広く使われ、
アメリカではFDAの認可を受けていませんが、
一般薬として簡単に薬局で購入することが出来ます。

日本では、
どちらかと言えば消極的な処方として、
「めまいなんて自然に治るのを待つしかないし、
あまり効果はないと思うけど、
メリスロンでも出しておくか」
というように処方されることが多いように思います。

このベタヒスチンは、
ヒスタミンのH1受容体の弱い刺激作用と、
H3受容体への強い阻害作用を併せ持つ薬です。

H3受容体が阻害されると、
一体どういうことが起こるのか、
にわかに判断が難しいのですが、
ヒスタミンの作用は増強されて、
それが抹消の血管の拡張に結び付くので、
内耳の血流が改善されて、
眩暈の症状の緩和に結び付く、
ということのようです。

H3受容体の阻害というのが、
余り他に例のない作用で面白いのです。

この薬の臨床的な効果については、
過去に幾つかの臨床試験が行われ、
メニエール病を含むめまいの症状の緩和や、
聴力低下の進行防止などの作用が確認されています。
ただ、データの信頼性はそれほど高いものではありません。

そこで今回の研究では、
ベタヒスチンがめまい症の第一選択薬として使用されている、
ドイツの複数施設において、
21歳から80歳のメニエール病の患者さん221名と登録し、
患者さんにも主治医にも分からないように、
くじ引きで3つのグループに分け、
第1のグループはベタヒスチン二塩酸塩を1日48ミリグラム使用し、
第2のグループは同じく1日144ミリグラム、
第3のグループは偽薬を使用して、
9か月の経過観察を行なっています。

これは長期的にメニエール病の患者さんに、
ベタヒスチンを継続使用することで、
その後の発作を予防するような効果があるかどうかを、
みているのです。

その結果、
偽薬と低用量のベタヒスチン、
そして高用量のベタヒスチンの3群で、
その後のめまい発作の頻度には差はありませんでした。
付随する症状や内耳機能の指標にも差はなく、
3つの群全てにおいて、
時間経過とともに、
めまい発作の頻度は減少していました。
そして、高用量のベタヒスチンにおいても、
問題となるような有害事象は認められませんでした。

今回使用されているベタヒスチンの用量は、
日本で使用されているメリスロンに換算すると、
概ね低用量が日本での通常の使用量に該当しています。

さて、今回の結果は想定内のものだと思います。

メリスロンのような薬に、
抜群の効果があると信じて処方をしている医療者は、
おそらくあまりいないと思います。
日本ではどちらかと言えば、
発作が出現した時に短期的に使用し、
発作が治まれば中止するような使用法が一般的で、
発作予防のために長期使用すると、
ヤブ医者めいた言われ方を、
同業者にされることもあります。
ただ、今回の文献を読む限り、
9ヶ月という長期間を、
予防的に使用することも行われていて、
そう特殊な使用法ではないようです。

このような厳密な方法での臨床試験を行えば、
偽薬と明瞭な差が出ない医薬品は、
他にも沢山あると思いますから、
この結果をもってメリスロンがめまい発作の予防に無効であると、
決め付けることは出来ないと思いますが、
少なくとも長期の発作予防効果については、
プラセボ効果の範囲を、
そう出るものではないと、
そう考えた方が良さそうです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

乳がんの超音波検診の上乗せ効果(日本の臨床データ) [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
乳がんの超音波検診.jpg
昨年11月のLancet誌にウェブ掲載された、
乳がんの超音波検診の効果についての、
日本発の臨床研究の結果を報告した論文です。

乳がん検診については、
先週も取り上げました。

現状50代から60代の女性においては、
マンモグラフィを1から2年に一度行なうことで、
乳がんによる死亡のリスクを下げる効果が、
精度の高い臨床データにおいて確認されています。

一方40代の女性については、
乳腺の密度が高いと、
マンモグラフィの正診率が下がり、
偽陽性が多くなることより、
マンモグラフィのみの検診では、
充分な効果が得られないことが分かっています。

このため、
マンモグラフィに別の検査を追加したり、
乳腺の密度が高い場合には、
最初から別の方法による検診を行なうなど、
40代での新たな乳がん検診を探求する、
多くの試みが行われています。

しかし、
現時点でそうした試みにより、
乳がんの死亡率が有意に低下した、
というようなデータは存在していません。

日本においても、
マンモグラフィ以外の検診は、
国においては推奨はされていませんが、
多くの医療機関や検診機関において、
超音波検査とマンモグラフィを組み合わせた検診が、
実際には行われています。

それでは、このような超音波検診の併用は、
マンモグラフィ単独の検診と比べて、
どの程度の違いがあるのでしょうか?

今回の研究は日本の複数施設において、
40から49歳の健康な女性トータル72998例を登録し、
くじ引きで2つのグループに分けると、
一方は通常のマンモグラフィを2年間に2回のみ行ない、
もう一方ではマンモグラフィに加えて、
もう2回の乳腺超音波検査を施行して、
乳癌の発見率や検査の精度を比較検証しています。

その結果…

マンモグラフィのみの群の感度、
すなわち癌と診断された患者さんのうち検診で陽性だった比率は、
77.0%であったのに対して、
マンモグラフィと超音波検査の併用では、
91.1%と有意に感度は高くなっていました。

その一方で、
癌でないと診断された対象者のうち、
検診で陰性だった比率である特異度は、
マンモグラフィのみの群で91.4%であったのに対して、
マンモグラフィと超音波検査の併用群では、
87.7%と、超音波検査を施行した方がより低値となっていました。

マンモグラフィのみ群では、
0.50%に当たる184例で癌が見付かったのに対して、
超音波検査併用群では0.32%に当たる117例で癌が発見されていて、
超音波の併用により、
有意に癌は多く発見されていました。
そして、ステージ0と1のより早期の癌が、
マンモグラフィのみ群では52.0%に対して、
超音波検査併用群では71.3%と、
より多く診断されていました。

この試験はまだ短期間の結果のみを見たものなので、
超音波検診の併用によって、
乳癌の死亡が減少するかどうかは、
実証はされていません。

また、こうした検診を複数回繰り返した場合に、
どのような影響があるのかも検証は出来ていません。
こうした検診は、
1回のみ行なった場合と、
それを定期的に複数回繰り返した場合には、
また別個の結果が得られるものだからです。

ただ、検査を行なうことにより検査の感度が上がり、
より多くの早期癌が発見されているという結果からは、
今後の観察により、
乳癌による死亡が減少するという可能性が示唆されます。

そんな訳で今回の結果は、
まだ中間報告に過ぎないものなのですが、
今後の超音波検診の有効性を、
期待させるものとなっています。
今後のデータの蓄積を期待したいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

第5回健康教室 [告知]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。
体調が悪く今日は大分寝坊しました。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
第5回健康教室.jpg
今日は告知です。

2月20日の午前10時から11時頃まで、
クリニック2階の健康スクエアにて、
第5回の健康教室を開催します。

今回のテーマはシンプルに血圧にしました。

最近SPRINT試験なども発表され、
血圧コントロールの基準値については、
色々と議論があります。
この辺りの話から、
そもそも血圧とはどういうものか、
どのような測定法があるのか、
というような話も取り上げたいと思います。

参加ご希望の方は、
2月18日の午後6時までに、
お電話やメールでお知らせ下さい。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

エリン「特別料理」とミステリー短編の世界 [ミステリー]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で、
石田医師は休診のため、
午前午後とも石原が診療を担当します。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
特別料理.jpg
スタンリイ・エリンはアメリカのミステリー作家で、
もう故人ですが、
特に1950年代に発表した珠玉のような短編が、
今でもミステリー短編の1つのお手本として、
その輝きを放っています。

この「特別料理」はエリンの最初の短編集で、
タイトルロールである処女作の「特別料理」から
これも世評の高い、
マジックを扱った「決断の時」までの、
10編の短編が収録されています。

これは矢張り圧巻の短編集で、
僕は昔「特別料理」と「パーティーの夜」など数篇を読んで、
あまり感心しなかったので、
しっかり全部読んでいなかったのですが、
比較的最近通読して、
あまりに面白いのでびっくりしました。

エリンは「奇妙な味」の短編と言われています。
これはオーソドックスなミステリーではなく、
「よくこんな風変わりで変な話を思いついたな」
と感心するような傾向のものを指していて、
エリンと同じく短編の名手とされたロアルド・ダールは、
確かにエロチックだったりグロテスクであったりと、
「奇想」の名に恥じないものなのですが、
エリンの場合はちょっと違います。
基本的にはミステリーの骨法を大事に守っていて、
勿論本格ミステリーではないのですが、
予想外の展開を極めて緻密に練り上げていて、
ミステリーならではの愉楽に誘うのです。
この作品集はほぼ全てが傑作といって過言ではありません。

セレブに密かに愛されるレストランの特別料理の謎を、
直接的な描写を徹底して抑制することにより描いた「特別料理」や、
有名俳優が自堕落なパーティー繰り広げる描写のうちに、
異様な世界への扉が開く「パーティーの夜」などは、
世評の通りの逸品なのですが、
僕が特に好きなのは、
異様な犯罪計画とその皮肉極まりない顛末を描いて、
一分の隙もない「アプルピー氏の乱れなき世界」や、
当時流行の心理スリラーを、
徹底した心理描写のみで工芸品のように磨き上げた「好敵手」
の辺りです。

こういうレベルのものが1つでも書ければ、
本当に素晴らしいですね。

エリンの短編集は3冊あり、
一応全部読んでみました。

2冊目がこちら。
九時から五時までの男.jpg
こちらは1冊目と比べると、
その出来にはちょっとばらつきがあります。
1冊目にはない、社会批評的な作品が幾つかあり、
それが今読むとややピンと来ないことも、
その1つの原因かも知れません。
この中では「不当な疑惑」は、
所謂「一事不再理」を扱った短編ですが、
限定された長さの中に知的な興奮が溢れ、
ラストの突き放した味わいの鮮やかさはさすがエリン、
という逸品です。

そして、最後の短編集がこちら。
最後の一瓶.jpg
これはもうかなり玉石混交です。
ただ、表題にもなった「最後の一壜」は、
初期作に勝るとも劣らない傑作です。

短編ミステリーに関しては、
ほぼ間違いなく1950年代が黄金時代で、
「奇妙な味」の全てのパターンが出尽くしているので、
その後今に至るまでの作品は、
ある種の蛇足のように思えてしまうのです。

「特別料理」は是非…

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

乳がんスクリーニング(アメリカの新ガイドライン) [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は金曜日でクリニックは休診ですが、
老人ホームの診療などには廻る予定です。

それでは今日の話題です。

今日は、
今年1月のAnnals of Internal Medicien誌にウエブ掲載された、
アメリカ予防医学専門委員会(USPSTF)による、
乳がん検診のガイドラインの最新改訂版について、
これまでの経過を含めて概説したいと思います。

現時点で乳がんによる死亡リスクの低下が、
実証されている検診は、
マンモグラフィ検診のみです。

これは乳房を押し潰すようにして撮るレントゲン検査ですが、
1回最低でも0.1ミリシーベルト程度の、
放射線の被ばくを伴います。

高齢者のように乳腺が減少して、
繊維に置き換わっているような乳房では効果的なのですが、
若年者で乳房が発達していると、
乳腺組織の乱れとがんとの鑑別は困難になり、
診断能は低下するのが一番の問題点です。

多くの大規模な臨床試験などの解析によると、
マンモグラフィによる乳がん検診が最も有効なのは、
60歳代の対象者に施行した場合で、
この年齢層の検診では、
乳がんの死亡リスクを3割以上低下させています。

その次に有用性が高いのは、
50歳代と40歳代で、
いずれも15%程度、
乳がんによる死亡リスクを低下させています。

75歳以上では、
検診の効果は確認されていません。

そうなると、
40歳から74歳まででマンモグラフィの検診が有効、
ということになるのですが、
40歳代の検診をどう評価するかについては、
議論があります。

アメリカにおいては、
乳がんの発症率は40歳代より50歳代の方が多く、
その検査の偽陽性、
すなわち、
異常所見がマンモグラフィで検出されたけれど、
実際にはがんではなかった、
という事例の多さが問題となります。

40歳代ではより乳腺の密度が高いので、
検査の正確性は50歳代より劣っているのです。

このため、2009年に改訂された、
アメリカ予防医学専門委員会による、
乳がんスクリーニングのガイドラインでは、
50から74歳で2年に一度のマンモグラフィ検診を推奨し、
40代については、
個別の判断とすることを提唱しています。
(遺伝性の家族歴など、
がんのリスクの高い方は除外した場合の話です。
標準リスク、というような言い方がされています)
この判断は40代のマンモグラフィ検診を、
やや否定するようなニュアンスがあり、
そのため世界的に大きな議論となりました。

アメリカにおいても、
たとえばアメリカがん協会(ACS)は、
基本的に年1回のマンモグラフィ検診を、
40代でも推奨していて、
行政の機関である予防医学専門委員会とは温度差があります。
ただ、昨年には40代前半については、
スクリーニングの効果には疑問のあることを認めています。

日本においては、
40歳代の乳がんの比率はアメリカより多いので、
必ずしも同じ基準を適応することは妥当ではない、
という意見があります。

しかし、
それでは日本において、
どのような検診に有用性が高いのか、
という点についての、
欧米レベルの精度の高いデータは、
存在していないと思います。

今回のアメリカ予防医学専門委員会のガイドラインの改訂は、
基本的には2009年を踏襲するものになっています。

40代でのマンモグラフィ検診は、
個別判断に委ねる性質のもので、
集団としは推奨しない、というものです。
ただ、両親、子供、兄弟に乳がんの患者さんがいる場合には、
よりリスクが高いと考えて、
積極的に行なっても良いのではないか、
という補足が付いています。

トータルに考えて、
乳がん検診をマンモグラフィのみで行う、
という方針に限界のあることは間違いがないのです。

ただ、それでは他のどのような検査を、
どの年齢層において、
どのように組み合わせることが最適であるか、
というような点については、
まだ結論が出ていないのが現状です。

それで積極的な推奨はせずに個別判断に任せる、
というのがアメリカ予防医学専門委員会の方針で、
いやいや、それでは多くのがんが、
早期発見される機会が失われることになるので、
不充分であっても現状はマンモグラフィ検診を継続するべきだ、
というのがアメリカがん協会などの立場です。

日本においては、
マンモグラフィ検診を基本としながら、
超音波検査やMRI,
マンモグラフィの改良型で、
簡易CTのようなDBTなど、
より感度の高い検査を組み合わせることが、
主に検討されています。
しかし、現状国際的には、
こうした検査をスクリーニングに用いた場合の、
検診の有効性は確認されてはいないのです。
40代でマンモグラフィに超音波を併用した臨床試験が、
日本で行われていますが、
まだ乳がんによる死亡の減少を、
評価する段階には至っていません。

現状最も慎重で、
科学的にその効果が確認され、
受診者にとってデメリットよりメリットが間違いなく高い、
という方法しか推奨しないのが、
このアメリカ予防医学専門委員会のガイドラインです。
検査の間隔も、
1年でも2年でもそれほどの違いはない、
というデータを元に2年に一度にしているのです。

乳がんのスクリーニングには、
特に50歳未満の年齢層においては、
現状で満足のいく方法はない、
ということをまず押さえた上で、
各種のガイドラインなどを読み解いて、
どの検査をどのようなタイミングでするべきか、
個々の責任で判断をするしかないように思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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