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コーヒーの代謝への影響の新知見 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は水曜日で診療は午前中で終わり、
午後は別件の仕事で都内を廻る予定です。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
コーヒーの代謝変更作用.jpg
2018年のJournal of Internal Medicine誌に掲載された、
コーヒーを飲むことによる身体の変化を、
多くの代謝産物の分析で検証した論文です。

これまでに何度も触れているように、
コーヒーを1日3から4杯程度飲む習慣が、
糖尿病や心血管疾患、一部の癌、パーキンソン病などのリスクを低下させ、
生命予後にも良い影響を与えることは、
国内外の多くの疫学データが一致して示しているので、
ほぼ間違いのない事実と思われます。

ただ、その原因がどこにあるのかと言う点については、
必ずしも明らかではありません。

コーヒーに含まれる生理活性物質として、
有名な物は何と言ってもカフェインですが、
カフェインには抗炎症作用や強心作用などがある一方で、
血圧を上昇させたり不整脈を誘発するなど、
身体に有害と思えるような作用があることも知られています。

コーヒーの作用がカフェインの作用と同一であるとすれば、
別にそれがコーヒーである必要はない訳で、
カフェインのサプリメントでも良く、
またお茶など他の飲み物でも同じ筈ですが、
そこのところはまだ差があるかどうかはっきりしません。

コーヒーにはカフェイン以外にも、
100種類を超える生理活性物質が含まれている、
というように言われていますが、
その役割は意義もはっきりとはしていないのです。

今回の研究はフィンランドにおいて、
47名のコーヒー愛飲者を対象として、
最初の一か月はコーヒーを一切飲まず、
次の一か月は1日に4杯(1杯150ミリリットル)のコーヒーを飲み、
その次の一か月は1日に8杯のコーヒーを飲んで、
その終わりの時期に、
血液中の115種類の代謝物を測定して解析します。

その結果、
当然影響するカフェインとキサンチン関連の代謝産物以外に、
ステロイド代謝の代謝物や、
脂質代謝に関連する代謝物、
また身体のバランスを調節するとされるエンドカンナビノイドの代謝物などに、
コーヒーの飲用による増加や減少などの明確な変動が認められました。
この全ての意味合いは不明ですが、
一部は脂肪の分解に結び付く変化や、
食欲の低下に結び付くような変化も示唆されていて、
カフェイン以外のこうした代謝産物の増減などの効果が、
コーヒーの作用に関連しているという知見は、
これまでにあまりないもので、
今後こうした面でも検証も期待をしたいと思います。

コーヒーはなかなか面白いですよね。

最近はツボなのです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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