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根本宗子「スーパーストライク」(月刊「根本宗子」第14号) [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日2本目の記事も演劇の話題です。

それがこちら。
スーパーストライク.jpg
屈折したひねりのある恋愛劇に定評のある、
人気者根本宗子さんの新作が、
今下北沢のスズナリで上演されています。

今年も精力的に活動を続けている根本さんですが、
ジャニーズのタレントさんとのコラボやドラマの台本など、
月刊「根本宗子」というホームグラウンド以外の仕事が増え、
本公演は今回の1回のみになりました。

今回の作品は登場人物は根本さん本人を含む4人のみ
(一部別の出演者もあり)で、
互いに因縁のある3人の女性が、
出会い系アプリで出会った1人の男性と、
友情とも恋愛とも言えない奇妙な関係を結び、
それが互いの罵り合いの騒動に発展するのですが、
混乱の果てに主人公のトラウマが解消され、
スーパーストライクなカップルが最後に誕生する、
という趣向になっています。

友人同士の支配と被支配の関係とか、
コミュニケーション障害の男性が、
女性と付き合ったことがないが故に、
誤解を生んで相手の女性から次々と愛されてしまうなど、
根本宗子さんならではの設定が生き、
男性がミュージカル俳優を目指しているフリーターという設定で、
随所に妄想の有名ミュージカルパロディシーンが挟まるのも、
基本的には地味な設定の舞台のアクセントになっていました。

時空や演劇の約束事を超えた祝祭的なラストが、
根本さんの作品の1つの定番ですが、
今回の作品については、
主人公2人がトラウマやコンプレックスを乗り越え、
地に足の付いた交際を始めるという、
とても純粋で正攻法のものになっていて、
この辺りに根本さんの劇作の成長を見る思いがありました。

キャストは最近は根本さんの舞台に欠かせない、
長井短さんと、
こちらも常連に近い田村健太郎さんが並び、
そこにアイドル出身の女優さんを1人入れる当りも、
如何にも根本さんのキャスティングという感じです。

長井さんはその大暴れが、
僕は大好きだったのですが、
今回はずいぶんとお綺麗になっていて、
何か抑制的な感じなのが少し物足りませんでした。

舞台は4人の部屋を、
そのままパッチワークのように立体化したセットが力作で、
その装飾の見事さも含めて、
これまでの根本さんの作品の中でも、
最も手の込んだものの1つだと思います。

そんな訳で現時点の根本宗子さんの、
到達点を示した力作で、
今後の活躍にもより期待も持てる、
充実した1本であったと思います。

なかなかお薦めです。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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