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「哭声/コクソン」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は祝日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
コクソン.jpg
國村隼さんが謎の日本人として出演したことでも話題の、
韓国のサスペンス・ホラー映画を観て来ました。

これは変に格調の高い映画であるかのような、
実際の内容からすれば大袈裟な感じの批評もあり、
それから逆に罵倒するような感じの批評もあります。

この映画は、
確かに國村さんがインタビューでも話しているように、
新約聖書のキリストの挿話がベースにあり、
キリストとも悪魔とも見える人物と、
キリスト教の聖職者の若者との対話の部分には、
確かにそうしたテーマ性も出てはいるのですが、
通俗的なゾンビ物ホラーのバリエーションですし、
その範囲ではとても面白くて、
韓国映画らしい力押しが素晴らしいので、
謎めいたラストを含めて、
あくまでそのジャンル物として楽しむべき映画だと思います。

ラストの謎については、
「氷の微笑」のパターンと同じで、
一度話をひっくり返しておいて、
最後にぼやかして煙に巻くということではないでしょうか?
それ以上の深読みは意味がない、
というのが個人的な意見です。

ただ、クライマックスの迫力と凄みは、
聖書の挿話を下敷きにして謎めいた対話をすることにより、
醸成されている部分が大きいので、
その意味では娯楽として成功しているのではないかと思います。

ミステリ―色のあるホラーとしては、
なかなかの力作で、
前半のユーモアを交えて描かれる、
寒村の風景描写も良いですし、
猟奇的な事件の連鎖と、
その背後に見え隠れする、
國村さん演じる謎の日本人の不気味さも良いのです。
イケメンの祈祷師が登場する辺りからアクセル全開となり、
怒涛の力押しの場面が連続します。
もう終わりかと思うとなかなかそうはならず、
ラストには聖書のエピソードを下敷きにした、
それまでの光が不意に闇に覆われるような、
幻惑的な場面が待っています。

かなり凄まじい話ですが、
残酷描写は穏当なものになっていて、
おそらくもう少し過激なバージョンもあることが、
推測されます。
日本版は年齢規制を避けたのではないでしょうか?
ただ、それでも子供の使い方など、
とても後味は悪く、
子供が見て良いような作品とは思えないので、
この作品に年齢規制がないのは、
ちょっとおかしいと思いました。
最近の映倫の規制の根拠は、
正直訳が分かりません。

國村隼さんは謎の日本人という役柄で、
日本語のみを話しています。
ふんどし一丁で野山を駆け回り、
滝に打たれ、落ちたり転がったり血まみれになったり、
つるはしを持った連中に追い回され、
生肉を引きちぎり、変身もしと、
唖然とするような怪演で、
それでいてしっかり演技の持ち味も出ていたと思います。
「アウトレイジ」も良かったですし、
最近の國村さんは抜群だと思います。
彼の演技を見るだけでも、
この作品は一見の価値はあると思います。

趣味の良い映画ではありませんが、
決して分かりにくい映画ではなく、
ホラー・ミステリーというジャンル物としては、
なかなか面白い快作だと思います。

こうしたジャンルの好きな方にはお勧めです。

今日はもう1本舞台の記事があります。
それでは次に続きます。
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