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睡眠の長さと認知症リスクについて [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
長い睡眠は健康によくない..jpg
2016年のNeuroepidemiology誌に掲載された、
睡眠時間の長さと認知機能低下のリスクとの関連を検証した論文です。

睡眠と認知症との関連についてはこれまでにも多くの報告があります。

昼間に眠気や居眠りについては、
認知症のリスクや認知機能低下のリスクと、
関連があるという報告が複数あり、
これは脳の覚醒機能の低下によるものと考えられています。

睡眠時間と認知機能との関連についても複数の報告がありますが、
睡眠時間が長い方が認知機能の低下と関連がある、
と言う報告がある一方で、
睡眠時間と認知機能との間には関連はない、
という報告もあってその見解は割れています。

そこで今回の研究では、
これまでの臨床データをまとめて解析するメタ解析の手法で、
この問題を検証しています。

20の疫学研究における、
トータルで53942名(平均年齢66.9歳)のデータをまとめて解析した結果、
7から8時間未満という平均の睡眠時間と比較して、
8時間から10時間以上という長時間の睡眠は、
認知機能低下のリスクを1.42倍(95%CI:1.27から1.59)、
軽度認知機能障害のリスクを1.38倍(95%CI;1.23から1.56)、
認知症のリスクを1.42倍(95%CI:1.15から1.77)、
それぞれ有意に増加させていました。

これは単純に良く眠る習慣の人が認知症になりにくい、
ということではなく、
昼の眠気や二度寝の習慣ともリンクするような、
睡眠と覚醒の異常が、
認知機能低下に先行して現れやすい、
というように考えるべきではないかと思います。

レビー小体型認知症における、
レム睡眠行動異常(夜に夢を見て実際に暴れたりする)は、
認知症に先行にしてかなり早い時期から出現している、
という知見もありますし、
認知症と睡眠というものは、
かなり関連の深いものであることは確かなようです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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よろしくお願いします。

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