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3種類のダイエットの糖尿病発症予防効果 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

今週の土曜日(24日)は、
所用により午後を休診とさせて頂きます。
ご了承下さい。
24日午後以外は受診が難しいという場合には、
事前にご連絡を頂ければと思います。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
3種類のダイエットの比較.jpg
2012年のArch Intern Med誌に掲載された、
世界的にその有用性が確認されている、
3種類の食事パターンと、
その糖尿病予防効果を比較検証した論文です。

過去から現在に至るまで、
様々な健康のための食事療法が考案されています。

その中で糖尿病や虚血性心疾患のリスクを低減することが、
精度の高い複数の臨床データによって、
ほぼ確実と考えられている食事パターンが3つあります。

それが、
地中海ダイエットとDASH食と、
代替健康食指数スコアによる健康食です。

地中海ダイエットというのは、
ギリシャなどの地中海地方の伝統食で、
オリーブオイルとナッツを沢山摂ることがその特徴です。

DASH食というのは、
アメリカで研究開発された、
高血圧の予防と改善のための食事です。
飽和脂肪酸とコレステロールを減らし、
野菜や果物を増やして蛋白質はバランス良く摂取する、
というのがその特徴です。

代替健康食指数スコアというのは、
これもアメリカで研究開発されたもので、
食品をプラスとマイナスでスコア化して、
そのトータルが高いほど健康的であると判断するものです。
野菜や果物は増やし、
精製していない全粒穀物の比率も増やし、
赤身肉や加工肉は摂らない、
というような特徴があります。

この3種類の食事パターンは、
野菜や果物を増やし、
ナッツや豆類も増やし、
飽和脂肪酸や赤身肉や加工肉は減らす、
というような全体的なバランスに関しては、
ほぼ同一です。

ただ、
地中海ダイエットでは魚介を多く摂り、
ワインの摂取も推奨するという点は異なり、
DASH食はコレステロールを減らすことに力点があり、
代替健康食指数スコアは、
アルコールや塩分を制限し、
トランス脂肪酸の制限も明記している点などに、
その特徴があります。

今回の研究では、
その後糖尿病を発症するリスクの高い、
妊娠糖尿病の既往のある女性4413例を登録し、
その食事調査からの食事パターンと、
その後の糖尿病の発症との関連を検証しています。

これは有名なアメリカの看護師の女性を、
長期間観察した大規模疫学データを元にしています。

その結果、
摂取カロリーや年齢、喫煙の有無などの要素を調整した上で、
3種類の食事パターンに合致している人は、
そうでない人と比較して、
いずれも有意に糖尿病の発症リスクが低下していました。
個別には、地中海ダイエットが40%のリスク低下(95%CI:0.44から0.82)、
DASH食が46%のリスク低下(95%CI:0.39から0.73)、
代替健康食指数スコアが57%のリスク低下(95%CI:0.31から0.59)
となっていました。
ただ、体格の指標であるBMIで補正を行うと、
この発症リスクの低下はかなり小さなものになりました。

つまり、
こうした3種類の食事パターンは、
いずれも糖尿病の予防効果が認められ、
その一部はダイエット効果によっている、
ということになります。

色々な食事指導が存在していますが、
現状は科学的に良い結果が蓄積されているのは、
この3種類の食事パターンであり、
そこには飽和脂肪酸や赤身肉、加工肉の制限、
野菜や豆類、オリーブオイルなどの植物油やEPAの摂取量増加など、
ほぼ同じ理念が組み込まれているということは、
事実と考えて良いような気がします。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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