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第5回ブス会*「女のみち2012再演」 [演劇]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日2本目は演劇の話題です。
それがこちら。
女のみち.jpg
元々は2006年に、
ポツドールの別働隊のように始まったブス会の、
代表作である「女のみち2012」が、
今東京芸術劇場シアターイーストで、
再演されています。

これはAVの女流監督でもあるペヤンヌマキさんが、
作・演出を務め、
得意のAV撮影の人間模様を、
女性目線で時にはコミカルに、
時にはリアルに、
そして扇情的かつ猥雑に描いたもので、
その開けっ広げな底抜けの明るさに、
ちょっと圧倒される思いがしました。

真顔でお薦め出来るようなものではないのですが、
小劇場の変化球としては極めて面白く、
安藤玉恵さんの、最近はあまり見せてくれない、
「あばずれ演技」を含めて、
得をした気分で劇場を後にしました。

以下ネタバレを含む感想です。

舞台は医療物でレズ物のAVの撮影現場で、
それぞれに一筋縄ではいかない過去を持つ、
この仕事としてはやや年齢の高い5人の女優さんが、
ちょっとしたトラブルを乗り越えて、
撮影を終了するまでが描かれます。

これは元になっているのは、
2006年にまだブス会という形式ではなく、
ポツドールの特別公演的に行なわれた「女のみち」で、
これは僕は観ているのですが、
AVの撮影現場で色々もめごとが起こり、
元アイドルの女優さんが嫌だと泣き出す、
というような設定は今回と同じでしたが、
撮影されている作品は確か女学生物で、
今回の上演で使用されている、
過去のビデオ画像はその時に作ったものだと思います。

今回のような潮吹きのクライマックスなどはなく、
ラストは舞台後方で、
撮影再開で全員背中を見せてヌードになる、
というような趣向だったと記憶しています。

それを6年後という設定で書き換えたのが、
2012年に上演された「女のみち2012」で、
これは僕は観ていません。
今回はその再演ということになります。

2006年作品より間違いなく面白くて、
前半のタラタラした遣り取りなどは、
あれっ、このまま終わってしまうのかしら、
と不安になるのですが、
後半になってグッと盛り上がり、
全員が潮吹きの技芸を競演する、
というクライマックスには驚きましたし、
感心しました。

5人のキャストはいずれも素晴らしいのですが、
特に出戻りのかつてのロリキャラで、
経験のない潮吹きを意地でやろうとして泣いてしまい、
最後は仲間の協力で初めての潮吹きに成功するカスミを演じた、
内田滋さんの熱演が絶品で、
彼女はキャリアもあり、
井上ひさし作品など、「真面目なお芝居」にも、
沢山出られているので失礼なのですが、
今回は彼女のベストアクトと認定しても、
間違いがないように思いました。

ポツドールの女神であった安藤玉恵さんは、
最近では気のいいおばさん的なキャラに、
変更しつつあるのですが、
今回はかつての姐さん芝居復活で、
そのちょっと手抜きの感じも微笑ましく、
懐かしく思いました。

こんなものをこの劇場で良いのだろうか、
と疑問に感じなくもありませんが、
徹底して下品で猥雑でありながら、
何か清々しく、
ラストには幾ばくかの感動も待っている1時間40分は、
小劇場の1つの鑑と言えるような、
愛すべき作品に仕上がっていました。

かなりお薦めです。

それでは次はオペラの話題に続きます。
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