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ピロリ菌除菌により著明に改善した慢性胃炎の1事例 [仕事のこと]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日は診療所で胃カメラ検査を行ない、
慢性胃炎を認めたためにピロリ菌の除菌治療を施行、
それにより著明に胃粘膜所見が改善した事例の、
胃カメラ画像を見て頂きます。

まずこちらをご覧下さい。
除菌改善事例5.jpg
これは40代の男性の、
胃の中央部辺りの画像です。

色合いはかなり赤く、
全体に浮腫んだような粘膜で、
粘膜の襞も太くなっています。
表面の胃炎の所見ですが、
かなり慢性化した感じで、
軽度の萎縮性胃炎も伴っています。

次はこちらです。
除菌改善事例4.jpg
こちらは胃の上部を見たものですが、
矢張り粘膜の表面の慢性のただれがあり、
粘膜の萎縮も伴っています。

慢性のこのような所見は、
ピロリ菌に起因する慢性胃炎の、
比較的特徴的な所見です。

現在では慢性萎縮性胃炎は、
ピロリ菌除菌の保険適応となっています。

それで患者さんとも相談の上、
除菌の治療を行ないました。

その1年後の胃カメラ検査の結果がこちらです。
除菌後改善事例2.jpg
これは最初の画像とほぼ同じ部位ですが、
粘膜の赤味と浮腫みが取れ、
すっきりとした所見となっていることが分かります。
萎縮性の変化も殆ど認められません。

それでは次を。
除菌後改善事例1.jpg
これも2枚目の画像とほぼ同じアングルですが、
こちらも著明に改善していることが分かります。

このように、
粘膜がただれているような時期に、
慢性胃炎に対して除菌治療を行なうと、
その効果は極めて劇的です。

ただ、
これは必ずしも患者さんの症状の改善には、
結び付かないこともあります。
こうした胃炎が実際に症状を出すことは、
それほど多いものではないからです。

また、
同じピロリ菌の感染でも、
萎縮性胃炎が高度の進行したようなケースでは、
あまり除菌による粘膜の状態の改善は見込めません。

従って、
粘膜の状態が悪くなければ、
ピロリ菌に感染しているからと言って、
除菌治療をそう慌てることはないのですが、
萎縮性胃炎が進行する前に、
除菌をすることは肝要のように思います。

勿論、
進行した萎縮性胃炎における除菌治療も、
胃癌の予防という観点からは、
意義のあるものですが、
胃粘膜の状態を改善するには、
それより前の段階での除菌が必要なのだと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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コメント 2

Silvermac

7,8年前にピロリ菌を除菌しました。
by Silvermac (2015-02-10 10:19) 

fujiki

Silvermacさんへ
いつもコメントありがとうございます。
除菌の適応も大分広がりました。
by fujiki (2015-02-11 09:35) 

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