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インフルエンザ(H7N9)の人から人への感染事例について [インフルエンザ(H7N9)]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
H7N9ウイルスの人から人への感染事例.jpg
今月のBritish Medical Journal誌に掲載された、
中国で今年流行が問題となった、
H7N9というタイプの新型インフルエンザによる、
初めての人から人への感染事例の報告です。

今年の3月の下旬から、
中国本土を中心にして、
おそらくは市場の鳥由来と思われる、
H7N9というタイプのA型の新型インフルエンザの感染が、
世界的なパンデミックに繋がるという危惧もあって、
世界規模の問題になりました。

中国当局の迅速な対応もあって、
これまでのところその被害は最小限に食い止められ、
台湾の事例の報告はありますが、
それ以外は中国大陸での感染に留まり、
終息への傾向を見せてはいますが、
先日も広東省で初めての患者さんが報告されるなど、
また予断を許さない状況であることは間違いがありません。

今年の8月15日の時点で、
報告患者数は134人に上り、
死者も45人となっています。

この新型インフルエンザ(H7N9)については、
これまでにも多くの報告があり、
かなり多くのことが既に明らかになっていますが、
解決されていない問題として、
このウイルスの人から人への感染が、
起こり得るのかどうか、
という点があります。

人から人への感染が、
容易に成立するとすれば、
到底100人規模の感染で治まる筈はありませんから、
仮に人から人への感染が、
起こり得るとしても、
それは非常に限定的で稀なことであるのは、
どうやら間違いはなさそうです。

これまでに何例か、
家族内などでの人から人への感染の、
疑われる事例は報告されていますが、
明確にそれが証明された、
という報告はありませんでした。

今回の文献においては、
今年の3月8日に息切れや発熱で発症した、
60歳の男性患者から、32歳の娘に、
新型インフルエンザが感染した、
という事例が紹介されています。

娘さんはお父さんの看病で病院に通っていて、
3月21日に高熱と咳で発症しています。

父親は家禽との接触がありましたが、
娘さんはそうした接触はありませんでした。

父親と娘さんの両者から検出されたウイルスを分析したところ、
ほぼ同一であることが証明されました。

つまり、
父親から娘への新型インフルエンザの感染が、
成立したことがほぼ実証されたのです。

残念ながら治療の甲斐もなく、
父親も娘さんもその後亡くなっています。

従って、
この新型インフルエンザが、
時には人から人に感染することは間違いがなさそうですが、
その後の接触者の検診においては、
1例も娘さん以外には、
感染の成立はなかったことから、
そうした感染自体が非常に稀なケースであることは、
現時点では間違いがなさそうです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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