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劇団☆新感線「五右衛門ロックⅢ」 [演劇]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は日曜日で診療所は休診です。

ちょっと明日まで福井に出掛けます。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
五右衛門ロック3.jpg
分かり難いチラシですが、
劇団☆新感線の新作公演
「ZIPANG PUNK 五右衛門ロックⅢ」
と題された新作公演が、
渋谷のシアターオーブで上演中です。

こちらは配役表です。
五右衛門ロック3配役.jpg

劇団☆新感線は、
最初に観たのは1995年の「星の忍者」ですから、
そうコアな観客ではありません。

その後は概ね2作に1作くらいの頻度では、
劇場に足を運んでいます。

中島かずき作、いのうえひでのり演出のチームは、
小劇場から始まってみるみるうちに集客力を上げ、
立派な商業演劇の1ジャンルとして、
松竹と提携して新橋演舞場でも、
堂々と自分達のスタイルで、
公演を打つようになっているのですから、
その成功は小劇場演劇史上でも、
あまり類のないものだと思います。

特筆すべきはその演劇のスタイルが、
1990年代の前半の頃から、
殆ど変わっていないことで、
同じスタイルを貫いて、
そのまま大劇場の商業演劇として成功しているのですから、
矢張り素直に賞賛をせざるを得ません。

ただ、個人的にはサンシャイン劇場くらいの大きさが、
一番彼らの芝居の楽しさを、
十全に味わえるスケールのようには思います。

今回の作品は、
古田新太が石川五右衛門を演じる、
ややコミカルな時代物のシリーズの3作目で、
2作目ではヨーロッパに遠征した五右衛門が、
日本へと戻り、
宿敵とも言える豊臣秀吉と、
空海の残した秘宝を巡って、
大活劇を繰り広げます。

以下ネタバレがあります。

三浦春馬が五右衛門を追い詰める名探偵を演じ、
後半では実は明智光秀の遺児である、
という展開から、
長崎の出島を巡る攻防戦へと転じます。

いつもながらの軽快なタッチで、
次々と見せ場を繰り出し、
演出も派手で4時間近い長丁場を飽きさせませんが、
最近の特徴として悪役が弱く、
あまり活劇としては盛り上がらない弱みはあります。

五右衛門役の古田新太は大好きな役者ですが、
最近は手抜きと言うと失礼ですが、
最小限度のエネルギーの芝居で、
精彩を欠く感じのあるのは残念です。

それに変わって、
最近の新感線のバイタリティの象徴のような橋本じゅんも、
今回はいささか元気のない印象でした。

最も面白かったのは、
妖しい尼さんを演じた高橋由美子で、
本当に良い意味で得体の知れない役者になったと思います。
三浦春馬は芝居にはまだ難がありますが、
初々しく楽しそうな感じは天性の魅力があります。
蒼井優は野田マップの「南へ」でも思いましたが、
あまり芝居向きではなく、
蓮っ葉な演技は、
ちょっと痛々しく感じました。

このルパン3世の不二子的なキャラは、
新感線の十八番の1つですが、
この間の仲里依沙も駄目でしたし、
最近はどうも当たりがありません。
羽野晶紀や芳本美代子の元気な芝居を、
懐かしく思います。

いのうえひでのりや中島かずきも同世代なので、
派手な活劇の中で、
この社会の絶望と格闘する感じが、
僕には共感を持って感じられます。

何を「悪」とするかの選択も、
もう少し上の世代とは明らかに違って、
別種の屈折を持っているのです。

数年前の「蛮幽鬼」で堺雅人が演じた、
殺戮マシーンのような殺し屋などは、
本当に魅力的な悪そのもので、
その後ああした究極の凄味のある悪党が、
あまり舞台に登場しなくなったのは、
正直残念でなりません。

それではそろそろ出掛けます。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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コメント 2

babu

映画になった五右衛門ロックは観たのですが
実際に上演されているのは迫力が違うんでしょうね!
3作目みてみたい。
by babu (2012-12-23 23:58) 

fujiki

babu さんへ
コメントありがとうございます。
長いのが難ですが、
楽しめる作品には仕上がっていると思います。
by fujiki (2012-12-25 08:19) 

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