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プラザキサによる副作用死亡事例を考える [医療のトピック]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は水曜日なので、
診療は午前中で終わり、
午後は産業医の面談に廻る予定です。
東京は暑くなりそうです、
と言うか、もう既に暑いですね。

それでは今日の話題です。

今日はこれまでも何度か取り上げている、
ワーファリンに変わる抗凝固剤の新薬、
ダビガトラン(商品名プラザキサ)についての話題です。
 
先日、この薬の市販後、
死亡事例を含む副作用症例が発表され、
製薬会社からの注意喚起が成されました。

今日はそれについて、
僕なりにまとめてみたいと思います。

プラザキサはワーファリンと同様に、
血液が凝固する働きを抑え、
血栓形成を防止することにより、
主に心房細動という不整脈による、
脳卒中を予防する薬です。

ワーファリンは多くの薬と相互作用がある上、
納豆が食べられないなど、
患者さんの日常生活にも、
大きな制約の生じる薬です。

これに対してプラザキサは新薬のため、
ワーファリンに比べて遥かに高価ですが、
相互作用が少なく、食事の制限もないなど、
使い易いのがその特徴です。

今年の3月に鳴り物入りで発売され、
ワーファリンからの切り替えも、
既に多く行なわれていると思われます。

今回報告された3例の事例は、
いずれもワーファリンからの切り替えで、
切り替え後に出血性の合併症を起こし、
そのうち1人の方は亡くなり、
もう1人の方は報告の時点で意識が回復されていません。
いずれも80代の高齢者です。

以下簡単に事例をご紹介します。

事例1は80代の女性で、
ワーファリン1日1mgという少量を使用していましたが、
効果不充分のためプラザキサに変更となりました。

添付文書によると、
ワーファリンからの変更は、
その効き方の基準であるPT-INR という数値が、
2.0未満であれば、
ただちに切り替えて良いことになっています。

この方はワーファリン中止後、
2週間経ってからプラザキサが開始となっています。
つまり、ワーファリンが完全に効果を失ってから、
その使用が開始されています。
これは通常は抗凝固療法の効果が、
一時的にはなくなってしまうので、
あまり推奨はされない方法ですが、
これは切り替えの事例ではなく、
プラザキサの新規開始事例として、
捉えるべきものだ、ということが分かります。

使用量は通常量の1日300mgより少ない、
1日220mgです。

この方のプラザキサ使用前の血液クレアチニン値は、
2.21mg/dl と書かれています。
これはクレアチニンクリアランスで、
20ml/min程度の腎機能障害と推定されます。

これは腎機能の高度低下で、
腎不全に近い状態です。

添付文書によれば、
クレアチニンクリアランス30ml/min 未満は、
プラザキサの禁忌と書かれています。

つまり、この使用法は、
添付文書の記載を無視していることになります。

ただし、クレアチニンクリアランスが30以上であれば、
用量を220mgに減量して使用することを検討せよ、
と書かれています。
つまり、そのレベルであれば、
使用量は1日220mgですし、
その使用は誤りではないことになります。

実際には80代の女性では、
血液のクレアチニンが1.7から1.8程度がボーダーラインで、
2を超えていれば、
ほぼ間違いなくクレアチニンクリアランスは30を切っています。

従って、矢張りこの使用は、
かなり問題のあるものであった、
と言うことが出来ます。

この方はプラザキサ使用後、
12日頃より血痰や鼻血を認め、
15日目に肺出血、消化管出血、血尿など、
全身から大量の出血を来たし、
高度の貧血と呼吸不全のため、
翌日に死亡されています。

非常に怖ろしい経過です。

PT-INR という数値は7.51で、
プラザキサによる出血傾向の指標となる、
aPTT という数値も危険域の80秒を超えていました。

通常プラザキサはその安全域は広く、
10倍程度血中濃度が上昇しても、
大きな問題はないとされていますが、
おそらくは高度の腎障害で使用したために、
それを超えて血中濃度が上昇したものと考えられます。

この事例などから考えると、
高齢の男性ではクレアチニン値は1.5、
同じく高齢の女性では1.3を超えたら、
プラザキサの使用はより慎重に考えるべきではないか、
と僕は思います。
また、ある程度腎機能が低下している事例では、
定期的なaPTT値のチェックも、
行なうべきではないかと思います。

それでは次の事例です。

事例2はこれも80代の女性で、
ワーファリンから即日で、
プラザキサ1日220mgに切り替えの事例です。
ただ、PT-INR は1.4と2未満なので問題はありませんし、
その使用量も慎重に減量されています。
血液のクレアチニン値は1.05ですから、
腎機能にも大きな問題はなく、
併用薬も問題となるものはありません。
つまり、極めて適正な使用で、
むしろ一般的な医師より慎重なくらいです。

ところが…

投与3日で下血し入院となっています。
幸い消化管出血は対処が早く改善されていますが、
こうした事例が存在することに、
僕は事例1よりある意味怖さを感じます。

これは本当に例外的な事例で、
通常は心配は要らないのでしょうか?

今後の市販後調査の蓄積も待たないと、
何とも言えないと思います。

それでは最後の事例に移ります。

事例3は80代の男性で、
矢張りワーファリンからの切り替え例です。
使用量は通常量の1日300mg。
腎機能の記載はありません。
ただ、併用薬にベラパミル(商品名ワソラン)があり、
この薬はプラザキサの血液濃度を上げることがあるので、
併用注意の扱いになっています。

使用の5日後に脳出血を発症し、
報告の時点で意識は回復されていない、
という記載があります。
かなり、深刻な事態です。

この事例は不明な点が多いので、
情報だけからは何とも言えないのですが、
ワソランとプラザキサの併用に関しては、
相当注意を払う必要がある、
ということは分かります。

この3例の事例が例外的なものなのか、
それともプラザキサを高齢者に使用する場合、
ワーファリン以上に、
その出血合併症に注意を払う必要性があるのかは、
もう少し事例が蓄積されないと何とも言えません。

ただ、2例目の事例などを考えても、
現状は出血性の合併症は、
むしろワーファリンより多い可能性がある、
という認識を持って、
慎重に使用することが必要ではないかと思います。

僕が現時点で考えていることは、
75歳以上では血液のクレアチニン値が、
男性は1.5、女性は1.3を超えたら使用を控えることと、
ある程度定期的にaPTT を測定すること、
そしてワソランの使用は極力避ける、ということです。
また、高齢者は消化管出血でも痛みなどの症状があまりなく、
タール便が出ていても、
あまり重要には考えないことが多いので、
必ず診察ごとに、
そうした所見がないかどうかを、
何度も尋ねることが重要ではないか、
とも思いました。

上記の内容は医療系のニュースでも、
記事になっているのですが、
2例目の事例が腎機能低下が原因でないかと書かれていたり、
3例目の事例は1日220mgであれば防げたのでは、
というニュアンスで書かれているなど、
ちょっと疑問の残る内容です。
製薬会社の原文を読まず、
この記事だけを読むと、
使用法を守っていれば、
合併症は起こらないような印象を持つのですが、
実際はそう甘いものではない、
という気がするからです。

今日はプラザキサの副作用についての話でした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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コメント 31

catfish

石原先生
プラザキサ副作用の詳しい情報ありがとうございます。
同じような情報を私も読んでいるはずなのに先生が解析されると自分が全くデータが示していることを読みとれてないことがよくわかります。
ほんとに感謝です。消化管出血は要注意ですね。
追伸 先週の高尿酸血症薬のお話も改めてありがとうございました。
by catfish (2011-06-22 19:22) 

fujiki

catfish さんへ
いつもありがとうございます。
高齢者のプラザキサの使用に関しては、
もう少し慎重に今後の情報を注視した上で、
対応を考えたいと思います。
by fujiki (2011-06-22 22:04) 

ごぶりん

ワーファリンが肝臓で主に代謝される薬なので何となくその流れで腎機能を見落としていたような気がします。

先生は以前からダビガトランへの切り替えには慎重なご様子でしたね。

アビキサバンはどうでしょうか~?
ワーファリンが効かない症例のみ使用というニュアンスの記事をいくつか目にしたことがありますが…。
by ごぶりん (2011-06-22 22:38) 

fujiki

ごぶりんさんへ
アピキサバンとダビガトランとの直接比較のデータはないので、
その優越はどうもはっきりしませんが、
ワーファリンとの比較では、
どちらかと言えばダビガトランに、
分があるように思えます。
日本人は矢張り出血系の合併症は起こり易いと思うので、
その使用には海外より、
慎重な姿勢が必要なのではないか、
と僕は思います。
ただ、実際には効果のないレベルで、
ワーファリンを使用している事例も多いので、
その辺は非常に難しいところです。
by fujiki (2011-06-23 07:51) 

元MR

先生、古い記事へのコメントで失礼いたします。
プラザキサ、ブルーレターが出ましたね。

(以下、厚労省リンク)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001m1w3.html

改めて先生の先見性には感服いたします。


by 元MR (2011-08-13 14:49) 

ケイ・イシカワ

丁寧にご教示ありがとうございます。小生は納豆が大好きで不整脈・心房細動に効果があるというワーファリンからプラザキサ(朝夕2カプセルづつ服用)に切り替えました。四月下旬開始、二週間も続けると、身体がだるくなり、とてもしんどいです。体調のせいかと思って、少しやめてはまた服用、やはり二週間もすると大変しんどくなります。三度こころみても同じ、小生には合わないのではと確信、やはり納豆などは我慢して元のワーファリンにしたいと思います。最近は血圧は低いですが、プラザキサ(ワーファリンも服用しないで)をやめて2日、血圧はやや上がっております。
by ケイ・イシカワ (2011-08-13 16:55) 

fujiki

元MRさんへ
コメントありがとうございます。
こうした出血の有害事象の発生する薬剤は、
僕は日本人では欧米のデータより、
リスクが高いと考えるべきではないかと思います。
ワーファリンは実際には、
あまり効果なく使用しているケースが多く、
効果のない分有害事象も少なかった、
という想定が成り立つからです。
プラザキサは当初言われているより、
安全域は狭い薬剤のようにも思います。
by fujiki (2011-08-13 17:54) 

fujiki

ケイ・イシカワさんへ
コメントありがとうございます。
お飲みになった時の体調の印象というのは、
結構重要な場合があり、
イシカワさんには合わない薬の可能性が高いので、
変更で正解ではなかったか、
と僕は思います。
by fujiki (2011-08-13 17:56) 

ekoppi

私は、ワーファリンを40年間も服用しています。最近、医師からプラザキサを勧められています。食事に気を遣わなくてすむのが良いと思ったのですが、ケイ・イシカワさんのコメントを見て、どうしようか迷っています。やはり、今のままワーファリンを続けようと思います。
by ekoppi (2011-12-14 20:58) 

Gaer

詳しい情報をありがとうございます。
ワーファリンから今回切り替える事となりましたが、リスクが理解できなくネットで検索しブログを見つけることができました。
検査結果の数値では腎臓機能は落ちていないのですが過去に腎臓機能に障害有り。ワーファリンは不安定の数値でワーファリンの量だけが増えていく状況でした。条件的には自分が使用するには適した薬剤の気もしますが、腎臓に負担がかかる薬のようなきがしました。今回処方されたのが300なので正直不安です。また既に試された方の意見を伺えて参考になりました。ありがとうございます。
by Gaer (2012-04-24 00:28) 

fujiki

Gaer さんへ
ご参考になれば幸いです。
プラザキサに加え、
今月イグザレルトという選択肢が増えましたので、
選択は非常に難しいところです。
発売当初から比べると、
プラザキサの適応は非常に吟味されるようになりましたので、
心配をし過ぎる必要はありませんが、
便の色などには、
日頃から気を配るようにして下さい。
by fujiki (2012-04-24 08:48) 

串田 剛(HUB-K)

いつも、真摯で適格な記載ありがとうございます。私は開業医ですが、一般の 方にも安心感を与える文章と思います。見習いたいです。
by 串田 剛(HUB-K) (2012-05-16 11:37) 

fujiki

串田先生
過分なコメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
by fujiki (2012-05-16 16:08) 

藤井 善一

7年くらい前からワーファリン1mg×3とレニベース2.5とノルパスク2.5を服用しています、pt-INRは1.34前後です、10日前からプラザキサ(110mg)を朝、夜併用しています、今のところ体調は変わりませんが続けて服用してかまいませんでしょうか(血圧は125/85前後です)
by 藤井 善一 (2012-06-02 11:41) 

fujiki

藤井善一様
あくまで一般論ですが、
ワーファリンとプラザキサとの併用は、
出血のリスクが高く、
かつ薬剤の効き過ぎの予測が困難なので、
推奨はされていないと思います。
ただ、勿論ご病状によっては、
そうした併用が検討されるケースも、
あるとは思います。
ワーファリンからプラザキサへの、
切り替えではないでしょうか?
主治医の先生と、
併用で問題はないのかどうか、
もう一度ご確認して頂くのが、
良いのではないかと思います。
by fujiki (2012-06-02 22:44) 

矢部 敏雄

64歳・男性です。突然で失礼します。
悩んで居た所へ貴重なお話に思わず筆を執りました。
昨年12月にワーファリン4.5mgからプラザキサ300mgに切り替えました。他にリピトール5mg、ジゴキシン0.25mg、ミンザイン0.25mgを服用しています。現在、オーストラリアに2ヶ月程滞在中で、7月初めに帰国予定です。2ヶ月半海外滞在で、3ヶ月の薬を処方して頂きました。
当地での運動量が少なくなったのですが、筋肉量の減退、体重の減少が大きく成りました(太ももの後ろ側・胸の筋肉・尻の筋肉)。帰国ご直ぐに医師に相談をしますが、気を付ける点等が有れば、ご教示願いたいと思います。家族の話では、以前より、小生の意欲が減退しているとの事です。ありがとうございます。
by 矢部 敏雄 (2013-06-27 10:36) 

fujiki

矢部敏雄さんへ
ご指摘の症状はプラザキサとは無関係ではないか、
と考えますが、
帰国後に受診の際には、
主治医の先生にも一応お話頂いた方が良いと思います。
それまでは、
通常通りの生活で、
問題はないように思います。
by fujiki (2013-06-28 08:15) 

目崎 豊

小生昨年6月よりワーファリンからプラザキサ(110mg)朝夕1錠宛服用していましたが、動作が鈍くなり、パーキンソン症候群様症状が出たので,主治医に因果関係は分からないが、と ご相談した結果イグサレルトに変更していただきました。 まだ変更後1週間と短いので効果を云々する段階まで行っていませんが,プラザキサの副作用として考えることはできませんか?

by 目崎 豊 (2013-08-10 15:38) 

fujiki

目崎豊さんへ
副作用に傾眠という報告はあり、
これを一種の脳機能の低下と捉えると、
それによるパーキンソン様症状の出現も、
有り得なくはないように思います。
ただ、一般的に良くある、という副作用ではないと思います。
おそらくは一過性のものと考えて頂いて良いのではないでしょうか。
後は脳の微小な出血による症状の可能性で、
念のため頭のMRIは撮られて、
変化の有無は確認をされた方が良いように思います。
by fujiki (2013-08-12 06:32) 

TORAGON

ワーファリン3.5mgからプラザキサに変更して今日で30日目ですが、
今日は飲み間違えていっぺんに300mg飲んじゃいました。少し頭がふらふらしています。プラザキサを服用し始めての自覚症状を参考の為に述べたいと思います。 ワーファリン3.5mg服用時のPT-INRは1.7~1.8でした。最初プラザキサ110mgを朝、夕1カプセル飲んでいましたが、APTTは28.2秒でしたので、それぞれ150mgに変更しました。CREは0.71~0.75と正常です。但し、プラザキサは一般の薬に比べて酸性度が高い為、最初の110mg服用してから4日目に胃部の不快感に襲われ胃が荒れてしまいましたので、現在の処方は以下の通りです。朝:プラザキサ75mg×2=150mg、バイアスピリン100mg1錠、タケプロン15mgOD錠1錠、ムコスタ錠100を1錠
夕:プラザキサ75mg×2=150mg、ムコスタ100を1錠飲んでいます。 これで、胃部の不快感は無くなりました。胃薬を2種類飲んでいる理由は、健康保険適用のタケプロンが1日に2錠処方出来ない為です。それとタケプロンの効能とムコスタの効能は異なり、プラザキサは胃を荒らしますので、この2種類の胃薬でそれを防いでいるのです。
by TORAGON (2013-09-12 11:22) 

TORAGON

症例報告書を見ました。症例1の死亡例では私なりに少し気になる点があります。①投与開始3年前:ワーファリンKを1mg/日投与開始したが、14日前には効果不十分の為、プラザキサ220mgに変更した。とある。疑問点はワーファリンKの量を増やすことでPTーINR値を2.0~2.4前後に制御出来なかったのかという点です?(中略)
②投与開始15日目に中止。転院してその時の精密検査でAPTTが80秒を越えていたという点。(一般的に投与後14日目に薬の効果を確認しているが。。。再度ガイドラインの見直しが必要かもしれませんね。) ③転院先で死亡7時間前に測定したPT-INRの値が7.51と非常に高い値が出て来ている。 その原因は? 因みにプラザキサではPTーINR値は上がらない。小生の場合変更前(ワーファリンK)1.7からプラザキサに変更後は1.05に逆戻りしている。
④死亡例の80歳代女性は多くの種類の薬を服用しており、胃薬はイトプリド塩酸塩のみであり、これだけでは胃壁の荒れを防ぐことは出来なかったのではと考えます。 拠って③の原因の追及と④の対処療法に問題点が有ったのではと結論付けします。
by TORAGON (2013-09-12 14:27) 

fujiki

TORAGON さんへ
貴重なご指摘ありがとうございました。
by fujiki (2013-09-13 08:16) 

TORAGON

 ワーファリン3.5mgからプラザキサ300mgに切り替えてから今日で38日目(最初の2週間は220mg)で自覚症状で気になることがあり、書き記します。それは血圧が上昇(95ー150位)してきたことです。
8年前より以前は、(ワーファリンを飲み始める前)ずーと毎日血圧を下げる薬を服用しておりましたが、ワーファリンを飲み始めてからは自然に血圧が下がり始め、ほぼ正常値(85-130)を維持。 その後は時折3週間位に一度の割合いで血圧が上昇しておりましたが、ミカルディス40mg1錠を飲んで血圧を下げていました。
 しかしプラザキサに変更してから、もう4回もミカルディスを飲んでしまいました。どうやら血圧をコントロールするのが難しいようです。
 ここで患者サイドからみた、ワーファリンとプラザキサの服用する際の薬効のデメリットを述べたいと思います。
まずは処方されるお薬の値段(薬価)の違いから。
 ワーファリン3.5mg~4mg+タケプロン15mg1錠+バイアスピリン100mg1錠=¥140/1日
 プラザキサ300mg+タケプロン15mg1錠+バイアスピリン100mg1錠+ムコスタ100mg2錠=¥666/1日
と、単純比較で結果は5倍近い出費増となる。
次にプラザキサカプセルはワーファリンに比べて酸性度が高く、胃壁を荒らし易いので毎回胃薬と併用の必要がある。
小生の場合ワーファリン服用時3.5mgでPT-INRを1.7前後に保ちながら同時にバイアスピリンで血栓の発生を押さえていた。此の時Dダイマーの値は0.5(イベント前は0.0で徐徐に上がって来た。)

※8年前心房細動により左心房より血栓が飛び頭部方向に10%、残り90%の血栓が左下肢動脈に、左下肢動脈塞栓症を発症。また同時に一次的に脳梗塞を発症。緊急手術を受け、後にカテーテルアブレーションを2回受けて現在に至る。

プラザキサに変更してからは前回検査時にPT-INRが1.05に戻って(イベント発生時は0.85で血液がまさにどろどろ状態であった。)いるので、今後食事制限する必要があろうと思う。
 また、血圧のコントロールが難しくなって来ていることもデメリットな面として上げられる。 恐らく心臓を流れる血液の粘度が上がり、それに伴って心筋に負担が掛かり始めたと推測出来る。

尚、循環器学会のガイドラインではワーファリンKの服用は基本的にはPT-INRが2.2~3.0(75歳未満)が推奨されておりますが、小生の体質の場合は2.2以上では皮下内出血を来すので、PT-INR値は1.7~2.0でコントロールを行い、後はバイアスピリン100mg1錠で血栓症になることを防いでおりました。

 ここで私なりの結論を出すのは時期早尚だが、ワーファリンKの功能の方がプラザキサに比べ服用し易いのではと感じております。何故なら死ぬまで飲み続けなければならないからです。
by TORAGON (2013-09-19 09:19) 

fujiki

TORAGON さんへ
確かに薬を切り替えてから、
血圧の変動が大きくなるケースは、
私も経験があります。
抗凝固療法を継続する上で、
血圧が安定していることは、
何よりも重要なことだと思いますし、
コントロールの良好なワルファリンと比較して、
ダビガトランがより優れている、
という根拠は現時点ではないので、
TORAGONさんのお考えは、
誤りではないように思います。
by fujiki (2013-09-19 22:10) 

TORAGON

 前回の投稿した日の朝もミカルディス40mgを1錠服用しましたが、今日の朝も再び血圧が上昇(96-149)また1錠飲んでしまいました。 僅か4日しか間が有りません。
ワーファリン服用時は平均3週間の間隔が有りましたので、やはり血圧のコントロールに限って言えば、プラザキサは難しいようです。
 8年間ワーファリンを続けて服用していた間、血圧データは5年以上に亘って毎日朝、昼、晩と記録を取り続けていたので、自身に於ける血圧変動の記録は信頼出来ると思います。
 プラザキサに変更後はまだ40日と記録が短いのですが、すでに元の高血圧体質に戻って来ているのはほぼ間違いないと考えており、近く主治医に相談して、ワーファリンに戻すかどうか決めたいと思います。
by TORAGON (2013-09-23 14:24) 

TORAGON

 プラザキサカプセル150mg×2/1日の服用をやめてワーファリンの服用に戻しました。
プラザキサ服用の副作用は前回にも述べましたが、それ以外に慢性的な頭痛やめまい、継続的な倦怠感が有り、これらの症状も副作用ではないかと疑っておりました。この副作用については、ワーファリンの服用に戻してから、症状が治まることを確認してから報告したかったので、今日改めて報告させて頂きます。
 ワーファリンからプラザキサカプセルに服用を切り替えてから70日目で上記の副作用の理由によりギブアップ。 再びワーファリンに戻しました。 尚ワーファリンの服用に戻す際には、プラザキサの量を半分の75mg×2を2日間同時服用してリスクを減らしながら切り替えました。
その後およそ1週間程で、プラザキサカプセルの副作用と思われる慢性的な頭痛、めまい、倦怠感は無くなり、血圧のコントロールに関してはおよそ2週間後の今日現在では通常の変化まで回復した様な気がしています。

by TORAGON (2013-11-11 06:10) 

TORAGON

わが身に重篤なイベントが発生したので書き記します。

発生日時:2013年11月30日お昼の食事中。
症状:突然の嘔吐→その後救急外来受診
診察及び心電図検査の結果:心筋梗塞

その後、12月9日に緊急検査入院させられる。
カテーテル検査結果:冠動脈閉塞は問題なし。
 → 異形狭心症(異形心筋梗塞)と診断が下る。
(これは冠状動脈が突然収斂して急に細くなる症状で、心筋梗塞患者全体の2割位を占めるそうです。)

その後の体調を述べれば、心臓の機能低下をきたして、BNPの値が74へと上昇していた。
恐らくは、どこか知らん心筋細胞の壊死が起こったかもしれないのだが、イベント前での安静時の脈拍が60位からいきなり35前後位まで下がってしまい、息切れがひどくなってしまった。

ところで重篤なイベントから既に1年が経とうとしているが、ここで今日までのプラザキサカプセル(ダビガトラン)の副作用報告及び各種エビデンスの論文を読む中で、ワーファリンの服用患者とダビガトラン服用患者に於ける心筋梗塞発症率の違いが明らかとなっていることに注目したい。

即ち、ダビガトラン服用患者の方がワーファリン服用患者に比べて40%近く発症率が高いのである。

私の場合は、ダビガトランの服用を中止してから丁度3週間経過した時点で心筋梗塞を起こしたのであるが、その因果関係ははっきりしないが、皆さんに報告しておきたい。
by TORAGON (2014-11-24 23:35) 

TORAGON

すみません。下記の記述を訂正します。

ダビガトランの服用を中止してから丁度3週間経過した時点
              ↓
ダビガトランの服用を中止してから5週間が経過した時点

by TORAGON (2014-11-24 23:59) 

T

石原先生初めまして。
プラザキサの副作用について調べていてこちらのブログにたどり着きました。私の友人がプラザキサを処方されてから肝臓が悪くなり製薬会社への訴訟を考えていて何件か弁護士に当たったようですが難しいとの返答だったようです。

しかし肝臓が悪くなったのは明らかにプラザキサ使用後だったことから諦められないとのことです。その友人が外国人ですので私も手伝い調べていました。(プラザキサの使用量や併用があったのかは未だ聞いておりません。)

石原先生のブログを拝見し死亡例まであったとは驚きました。そこでそういった患者様やご家族が製薬会社へ対して訴訟をしようとしている話などは聞いたことはないでしょうか?または、プラザキサの被害者の会など何人か集まったグループはご存じないでしょうか?

現在プラザキサの訴訟について調べていますがほとんど情報がないので、もし何かご存知のことがあれば教えて頂きたいです。

お手数をお掛けしますがよろしくお願い致します。
by T (2017-04-26 16:08) 

fujiki

Tさんへ
お友達ご心配なことと思います。
ご質問の件については特に情報は持っておりません。
通常は明確に適応に反した処方である場合以外は、
医薬品副作用被害救済制度による、
救済の対象となることが多いのではないかと思います。
by fujiki (2017-04-27 08:03) 

T

fujiki様

お返事が遅くなり申し訳ありません。
ご回答いただきましてありがとうございます。友人に上記伝えます。

by T (2017-06-07 18:06) 

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