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放射性ストロンチウムの内部被曝について [医療のトピック]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日は今のところはまだ、
取り上げられることの少ない、
放射性ストロンチウムの内部被曝についての話です。

放射性ストロンチウム90は、
セシウム137や134と共に、
原子炉から放出される可能性のある、
放射性元素です。

その量は放射性ヨードと比較すれば少ないのですが、
内部被曝の場合、
ストロンチウムは骨に取り込まれて、
長期間排泄されません。
そのため骨への被曝の影響が危惧される点と、
セシウムと同じように放射線の半減期が長いので、
環境を長期間に渡り汚染し続ける、
と言う点が大きな問題です。

ストロンチウム90の物理学的半減期はおおよそ29年、
つまりその放射能は、
29年経ってようやく半分になります。

その一方で、
ストロンチウムの生物学的半減期は50年余です。
つまり、一旦人間の身体に入ったストロンチウムは、
50年が経過しても、
まだ半分しか排泄されません。

ただ…

この半減期はおそらく、
身体に入ったストロンチウムが、
100%一旦は吸収される、
という仮定に立った計算だと思います。

以前チラとお話したことがありますが、
僕は大学にいた時に、
ストロンチウムを利用した、
カルシウムの吸収の研究をしていたことがありました。

ストロンチウムはカルシウムに、
非常に良く似た性質を持っています。

これはセシウムとカリウムの関係に似ています。

セシウムもストロンチウムも、
通常は人間の身体には存在しない元素で、
それがないことが、
人間にとっては当たり前の環境です。

そのため、人間の身体は、
セシウムとカリウムを区別することが出来ず、
同じようにストロンチウムとカルシウムを区別することが出来ません。

従って、人間が口からストロンチウムを摂取すると、
そのストロンチウムはカルシウムとほぼ同じように、
腸管から吸収されます。

僕はカルシウムの吸収を調べる目的で、
ストロンチウム(勿論放射線は放出しないものです)を、
一定量の食事と一緒に飲んでもらい、
その後4時間の身体へのストロンチウムの吸収量を、
測定しました。
口から入ったストロンチウムは、
30分後には血液への移行が始まり、
その吸収は概ね4時間でプラトーに達するからです。
4時間後の血液を取り、
そのストロンチウム濃度を、
原子吸光という方法で測定するのです。
その濃度から、
どれだけのストロンチウムが腸から吸収されたのかを、
計算します。

この検査を僕は延べ300人以上に行ないました。
多分日本でこれだけ多数の人数で、
ストロンチウムの代謝を調べた研究者は、
僕以外にはいない筈です。

論文にして投稿をし始めた頃に、
大学を辞めてしまったため、
その結果が形になっていないのが、
残念でなりません。

その結果を簡単にご説明すると、
カルシウムとほぼ同じ動態で、
ストロンチウムは吸収されますが、
その吸収率は概ねカルシウムの半分程度です。

口から入ったカルシウムのうち、
吸収されるのは30%程度で、
ストロンチウムの吸収はその半分の15%くらいです。
(僕自身のデータなので、
本に書いてあるものとは、
少し違うと思います)

これがたとえばビタミンDが多い時や、
副甲状腺ホルモンが高い時には、
カルシウムの吸収も通常の倍近くになり、
またストロンチウムの吸収も、
同じように倍近くになります。
ただ、どんなに頑張っても、
概ねカルシウムの吸収率が5割を超えることはなく、
従ってストロンチウムの吸収率も、
勿論例外は存在しますが、
概ね25%を超えることはありません。
(成長期やお子さんの時期にはカルシウムの吸収が6割、
ストロンチウムの吸収が3割程度になる、
というデータはあるようです。
僕自身は15歳未満の測定はしていません)

従って、骨に移行するストロンチウムは、
多い状態で摂取量の4分の1、
通常の状態では摂取量の1~2割です。

一般の換算係数は、
これをもっと多く見積もっています。
従って、ストロンチウムの内部被曝の影響は、
換算されているものよりは、
かなり少ないのではないか、
というのが僕の推論です。
これはあくまで経口の場合の話ですが、
ベクレルとシーベルトの換算係数を見ると、
吸入は経口と比してかなり被曝量が低いので、
いずれにしても内部被曝は少ないと、
想定して良いのではないかと思われます。

それでは、骨に取り込まれたストロンチウムは、
一体どのような影響を、
身体に与えるのでしょうか?

ここで参考になるのは、
放射性ストロンチウムは医療目的で使用されている、
ということです。

使用されているのはストロンチウム89ですから、
ストロンチウム90とは異なります。
その物理学的半減期は50日あまりで、
ストロンチウム90と比較すれば、
かなり減衰は早いのです。

このストロンチウム89を200MBqという大量で、
静脈注射します。
その大量の放射線は、
当然骨に集まります。

何故こんなことをするのかと言えば、
それは進行癌が骨に転移した場合に、
その痛みを緩和する目的で使用するのです。

ストロンチウムはβ線のみを放出します。
そのβ線が患部を刺激することが、
疼痛の緩和に繋がることが、
その原理は明らかではありませんが、
経験的には事実として認識されています。

ラドン温泉に疼痛緩和効果があるのと、
おそらくは似たメカニズムによるものなのでしょう。

放射線は特に骨の破壊によるような痛みには、
その線量にある程度比例して、
痛みを和らげる作用があるのです。

この辺が放射線の1つの不思議で、
「放射能は身体に良い」という一部の意見の、
1つの傍証になっています。
ただ、勿論多量の被曝が身体に良い訳はありません。

しかし、これだけ大量の放射性ストロンチウムが、
骨に吸収されても、
短期的には問題がないのであれば、
一時的な被曝であれば、
線量が余程大きくならない限りは、
大きな問題はなさそうだ、
ということは分かります。
(勿論これは内部被曝に限った話です)

長期的にはおそらく骨肉腫のような骨由来の癌や、
造血器の腫瘍は増加させる筈です。
ただ、放射性ヨードと比較すれば、
その飛散量は少なく、
更には吸収線量も少ないので、
その影響はそれほど大きなものにはならない可能性が高そうです。

問題は矢張り小さなお子さんで、
小児期に骨に放射線が侵入し、
被曝の状態が続くことは、
お子さんの成長を妨げる因子となることが予想されます。

ストロンチウムの経口での内部被曝を予防するには、
カルシウムがあまり吸収されないような状況を作れば良いので、
カルシウムを不足なく摂ることが勧められます。
勿論不足している状態ではその限りではありませんが、
ビタミンDを過剰に摂取すると、
カルシウムの吸収が高まり、
同時にストロンチウムも、
吸収され易い状態が出現するので注意が必要です。

結論としては、
カルシウムの不足や副甲状腺機能が亢進したような、
病的な状態でなければ、
経口でそれほど大量のストロンチウムが、
吸収される可能性は低く、
小さなお子さん以外は、
それほど気にする必要はないものと、
現時点では思われます。
繰り返しになりますが、
胎児と小さなお子さんに関しては、
安全域は分からない、と考えるのが賢明で、
余分な放射線は、
どんな性質のものであれ、
防御するに越したことはないのです。

今日は放射性ストロンチウムの内部被曝について考えました。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

(補足)
アルギン酸ナトリウムには、
一定量のストロンチウム排泄促進効果のあることが、
幾つかの研究で確認されています。
詳しくは2011年8月9日のブログ記事で、
ご確認下さい。
(2011年10月12日午後4時補足)

付記;2012年1月11日に、一部加筆しています。
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神経質な一般消費者

なるほどなるほどカルシウムの1/4ですか。
なかなか人体は吸収固定力がありますね。
だから、東京電力もベータ崩壊測定法
の数値は、「公表保留」なのですね。
ストロンチウム90は重いので、大気拡散よりは、
海洋汚染ですか。とするとやはり、海産物生体内
濃縮とその飲食が大問題ですね。
「ストロンチウム握って~」
by 神経質な一般消費者 (2011-04-07 11:47) 

fujiki

神経質な一般消費者さんへ
コメントありがとうございます。
昭和30年代の米ソ核実験の時期には、
日本で飼育された牛や豚からも、
放射性ストロンチウムが検出されていて、
その意味では他の核子より飛び難いのですが、
それでも爆発などがあれば、
かなり広範に四散はするのだと思います。
by fujiki (2011-04-08 08:23) 

まと

こんにちは
宜しければ質問させてください
http://nutmed.exblog.jp/13144504/
こちらにある
ドイツのDr.Buschら国際医療重金属学会のメンバーが、
チェルノブイリ原発事故に関して進めた当時の摂取プログラムとやらで
ストロンチウムはカルシウムを多く摂取していれば
防げるという紹介があります
これは正しいとお考えでしょうか

もう一点、

3月16~19日福島県内採取の土壌からストロンチウム検出とあります
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E0E2E5978DE3E0E2E6E0E2E3E39191E3E2E2E2;at=ALL

原発事故においてストロンチウムは揮発性化合物を作りにくいので
セシウムよりは飛散しないそうですが
元素としてはセシウムより軽いので同等以上に飛散するとする意見もあります
どちらが正しいとお考えでしょうか

by まと (2011-04-13 03:21) 

fujiki

まとさんへ
コメントありがとうございます。
最初の質問についてですが、
要はカルシウムの吸収率が低ければ、
ストロンチウムも吸収され難くなるので、
内部被曝の線量も少なくなる、
という理屈です。
ですから、ある程度はそうしたことが言えるのですが、
ヨードブロックのようなものとは違うので、
大量のカルシウムを摂れば、
それでブロック可能、
というほど単純なものではないと思います。
第一大量のカルシウムは有害です。
ただ、カルシウムの不足があって、
そのために血液のカルシウムが低下している方は、
副甲状腺ホルモンの上昇を来し、
ビタミンDの活性化が促されるので、
カルシウムの吸収は高まります。
こうした状態は良くないので、
カルシウムの不足はないように、
気を配ることはある程度の予防にはなるのです。
1日1000mg程度のカルシウムは摂るように心掛ける、
というくらいが無難な線ではないでしょうか。

2つ目のご質問については、
僕はちょっと分かりません。
拡散の仕方にもよるのではないでしょうか。
仮に今後爆発を伴うような大量の飛散があれば、
それはかなり広範囲に広がる可能性もありますし、
今のようにジワジワと放出されることが続く事態であれば、
それほど広範囲には飛ばないと思います。
こちらに関してはちょっと自信はありません。
by fujiki (2011-04-13 08:44) 

夕

石原様、

大変わかりやすい解説ありがとうございます。

調べていて、以下のような記事を発見しました。↓
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=248795

これによると、低線量の被爆は高線量の被爆よりもむしろ影響が大きい、
ということのようですね。

グラフなどが示されていなので、何とも言えませんが、死亡率を上げる
低線量被爆の値には閾値があるように感じるのですが、その辺りについて、現時点でどう言えそうでしょうか?

福島県内で言えば、死亡率を上げる閾値付近の低線量被爆の可能性のある地域はあると推測できるのでしょうか?


低線量と言っても幅がありますので、どう解釈すべきか、困ってしまいます。


お答えになりにくい質問ではあると存じますが・・・。
by 夕 (2011-04-13 13:30) 

fujiki

夕さんへ
コメントありがとうございます。
うーん、ちょっと当該記事の信憑性は、
何とも言えないところがあります。
実際にそうした低線量の被曝の影響が、
放射性ストロンチウムで確認された、
ということはないと僕は思います。
ただ、小さいお子さんの場合には、
そうでない、
ということも確信を持っては言えないと思います。
by fujiki (2011-04-13 22:18) 

夕

石原 様、

回答ありがとうございました。

記事は信憑性が低い、ということですね。

しかし、やはりお子さんに関しては、どの放射性物質に対しても、
成人以上に慎重に対応すべきなのですね。

今回の石原様の記事で、本日(4/13)発表になったストロンチウムに
ついての情報に対して、落ち着いて対処できそうです。

改めて、ありがとうございました。

by 夕 (2011-04-13 22:51) 

松田

先生の研究結果を拝見させて戴きました。
推測が多い見解が多い中で原発事故に伴う放射性物質の放出の問題に科学的研究による一つの貴重なお話ありがとうございます。p.o.によるSrの摂取はさほど問題にならないようですね。

被曝の問題が過剰に報道されている傾向がありますので、このような正しい情報は広まるといいと思います。
ただ骨であるので、成長期である子供たちだけでなく、成人にもCa(Sr)は日々交換されるため、注意することは重要ですね。でも、吸収を抑制するのは事実上むりでしょうね。

ありがとうございます。
by 松田 (2011-05-13 09:26) 

fkuro27

 はじめまして。ツイッターでお見受けし、こちらへ来ました。よろしくお願いします。記事とはずれてるんですが、もしよかったら教えてください。半減期についての基礎的なことです。なぜelement毎に、あんなに違うのですか?アルファ粒子、ベータ粒子であれば、electronかnucleusですよね。それでヨウ素とセシウムでは、これらの数が53と、55。そんなに変わらないです。でも出て行くスピードが格段に違うように思います。
 反対に、それだけ時間差があるということは、ヨウ素は一度吸収されると攻撃力が高いのでしょうか?(同じ量であれば)
 すみませんが、できるようでしたらご教授ください。(質問が分かりづらい表現であり、それも申し訳ないです。)
by fkuro27 (2011-05-24 21:12) 

fujiki

松田さんへ
コメントありがとうございます。
レスが遅れまして申し訳ありません。
確かに成長期の骨への影響は、
現時点でははっきりしていないので、
気を付けるに越したことはないと思います。
by fujiki (2011-05-25 08:15) 

fujiki

fkuro27 さんへ
コメントありがとうございます。
そうですね、半減期数日と数億年と、
何故そのような違いが生じるのか、
ということですね。
すいません。
僕はそのご質問にはお答えするだけの知識がありません。

ヨードのような半減期の短い元素の方が、
短期間での身体に与える被ばくの影響は、
大きいと考えて良いのでは、
と思います。
ストロンチウムやセシウムのようなものは、
むしろ環境から容易に消失しない、ということが、
身体の短期的な被ばく以上に、
問題になるのではないかと思います。
by fujiki (2011-05-25 08:20) 

井上うさぎ

素人の質問をお許しください。twitterでつぶやいたのですが、どなたも教えて下さらなかったので、先生にお訪ねしたいのです。

乳癌の転移の有無を調べるためによく行われる骨シンチの検査についてです。素人考えでは、ストロンチウム90が骨に蓄積されたら、検査結果に影響が出るんじゃないかと思ったんですが、ストロンチウムが出す放射線はβ線で、骨シンチに使うテクネチウムが出すのはγ線だから、問題ないと考えてよろしいのでしょうか?
by 井上うさぎ (2011-05-30 21:59) 

fujiki

井上うさぎさんへ
骨シンチはガンマカメラでの測定なので、
少量のβ線は計測されないと思います。
ただ、骨転移に使用するような大量では、
ある程度の影響はあると思います。
by fujiki (2011-05-30 22:24) 

井上うさぎ

早速のご回答ありがとうございます。

>ただ、骨転移に使用するような大量では、
ある程度の影響はあると思います。

というのは、骨転移による痛みを抑えるために投与するストロンチウム89のことですね?でもその場合は、すでに骨転移があることが分かっているわけですから、骨シンチの検査に多少の影響があろうと大勢に影響はないわけですね。

一方、ストロンチウム90の内部被曝による骨シンチ検査への影響は殆どないと考えてよいわけですね。
安心いたしました。
どうもありがとうございました。
by 井上うさぎ (2011-05-30 23:49) 

かよ

いろいろ探していらた、石原さんの記事を発見しました。
震災後も、結構ヨーグルトを食べ続けていたのですが、
大丈夫なのでしょうか?

いまさら…!?な質問で大変申し訳ございません。
by かよ (2011-09-23 11:21) 

fujiki

かよさんへ
お気にされないで大丈夫だと思います。
むしろカルシウム摂取により、
ストロンチウムの吸収は抑制されます。
by fujiki (2011-09-23 11:30) 

しろねこみーちゃん

はじめまして 先日屋上の堆積物で6万ベクレルの放射性物質が見つかりストロンチウムが双葉町の2倍も検出された
港北区で保育士をしています
毎日砂場で子供たちと遊んでいますがストロンチウムが降ったかと思うと仕事を続けていて大丈夫なのかと子供と共に心配しています
吸い込んだり雨にあたっただけでも骨に悪影響があるのでしょうか
by しろねこみーちゃん (2011-11-03 23:22) 

fujiki

しろねこみーちゃんさんへ
現行の情報の範囲で、
微量のストロンチウムの吸入が、
問題となる可能性は低いと思います。
低線量のセシウムの持続的な吸入が、
慢性気管支炎や喘息の発症に繋がる、という論文もありますが、
その真偽は現時点で明確ではありません。
ただ、ストロンチウムは当初遠方までは飛ばない、
という解釈であったので、
横浜での検出をどう考えるか、
というのは難しい問題です。
砂場の遊びは、
仮に地表に放射性物質が多く存在していれば、
リスクのある行為なので、
もうされているかも知れませんが、
空間線量計による測定は、
して頂いた方が良いのではないかと思います。
by fujiki (2011-11-05 08:49) 

しろねこみーちゃん

早急なお答えをいただき大変ありがとうございました 
少し安心しました

10月20日のの50センチで砂場の計測は0.14でした

気味が悪いのですが横浜市は土壌検査はおこなわず砂場もそのまま使わせる考えのようです

砂場に放射性物資があるとすればセシウムやストロンチウムなども存在し線量計にやはり何らかの異常値になるのでしょうか


by しろねこみーちゃん (2011-11-05 18:13) 

fujiki

しろめこみーちゃんさんへ
ストロンチウムはβ線放出核子なので、
線量計で検出はされ難いのですが、
基本的にストロンチウムのみが存在することは考え難く、
メインはセシウムと考えられ、
セシウムがある程度の量以上存在すれば、
空間線量も増加します。
側溝など、ゴミが堆積し易い場所は注意が必要で、
お子さんはそうした場所が好きなので、
その点は注意を払う必要があると思います。
by fujiki (2011-11-05 22:01) 

mino

お久しぶりです。久しぶりに、こちらのHPを拝見しています。原発は結局、先生の懸念されていた通り、燃料そのものが漏れ出して汚染を広げているというとんでもない結末となりましたね。そして、まだ予断を許さない状況が続いているものと考えます。

さて、今回はストロンチウムの代謝について質問させてください。
Sr90は、生物学的半減期は50年ということですが、骨代謝のスピードはそれよりもずっと速いようで、例えば1歳児の場合、年間で75%の骨が新しくなるということです。
((参考)) http://radi-info.com/q-232/
この50年というのは、どのような計算なのでしょうか? 小さな子供の場合には、(骨代謝が盛んなので)もっと楽観的な数字を考えてもよさそうなのですが、いかがでしょうか。

お時間のある時にでもご教授いただけたらと思います。
よろしくお願いします。
by mino (2011-11-17 11:14) 

ALL YOUR BASE

過去に癌センターにて治療の一環として放射性ストロンチウムを注射してもらいました。
最近、各地で大量の放射性物質が見つかっており、1000bqと聞くとびっくりしていました。
しかし上記のブログにて200mbqが注射されていると聞き度肝を抜かされました。
このmはメガでよろしいのでしょうか?
200百万ベクレル、つまり二億ベクレルもの量を注射されていると思うと心配でたまりません
本当にこのような量なのでしょうか?私の勘違いならいいのですが・・・
by ALL YOUR BASE (2011-11-26 19:52) 

fujiki

mino さんへ
コメントありがとうございます。
50年というのは過去の被曝の事例や、
ストロンチウムの動態から、
導いた数値だと思いますが、
あくまで成人のもので、
お子さんの場合には必ずしも適応はされないと思います。
ただ、骨に取り込まれたカルシウムが、
どのくらいで入れ替わるのか、
というような点については、
お子さんで放射性カルシウムを用いたような実験は、
倫理的に困難だと思いますので、
何処まで信頼性のあるものかは、
それも何とも言えないと思います。
排泄は早い反面、
影響も大きいと考えて頂くのが、
現状では良いのではないかと考えます。
その辺はまた、
僕に可能な範囲で調べてみたいと思います。
by fujiki (2011-11-28 09:18) 

fujiki

ALL YOUR BASE さんへ
数値自体は事実ですが、
その用途によって、
若干使用量は異なると思います。
放射線医療の見解からすると、
骨のみに影響を与えるので、
全身的には問題はない、
という判断だと思います。
その点については、
具体的な状況を知らずに軽率なことは言えませんので、
具体的な使用量を含めて、
直接癌センターにお聞き頂くのが、
良いのではないかと思います。
by fujiki (2011-11-28 09:26) 

伊藤 要

かなり前の記事へのコメントで、さらに福島の原発と別件で失礼致します。

私は沖縄に在住する伊藤要と申します。
現在41歳です。

8年前、2004/8/13、私の目の前で米軍のヘリが沖縄国際大学に墜落しました。

当時私は墜落と同時に現場へ向かい、墜落の30秒後くらいには炎上するヘリからおよそ5メートルの場所におりました。
米兵の「help me!」という叫び声を耳にしながら、何も出来なかった苦い思い出があります。

さて、ご存知でしょか?
墜落したヘリのパーツの中に、放射性物質が搭載されており、その1つが確認できなかったため、炎上で気化した可能性が高いという報道がなされました。

当時それを聞いた私は市に放射能検査をするようにかけあったのですが、全くとりあってもらえませんでした。
防衛庁にも放射能検査とは別の件で話をしたのですが、とても放射能検査をしてくれそうな様子はなく、そのことは話さなかったと記憶しております。

その後、最近になってから、ヘリから焼失したとされる放射性物質が、ストロンチウム90であるという話を見かけました。小出裕章さんという方のお話です。

原発の事があり、ガレキ問題が大きく報道される時期でしたので、8年も経っているにしろ、自分の被爆状況について、また気になりだしてしまいました。
放射能に対する国や自治体の対応のいい加減さも、私の不安を増大させました。

そして、ふと思い出したのです。
2年前、「化膿性胸鎖関節炎(左鎖骨あたりの炎症)」という病気で2週間ほど入院したのですが、そこが炎症をおこした理由についてはわからずじまいでした。
もしかして放射能の影響かも?
そんな事も現状では考えてしまいます。

出来れば検査したいのですが、市や防衛庁に話を再度してみても、適切な機関の案内さえしてくれません。

今後も防衛庁などを中心に話をしてゆくつもりですが、検査してくれそうな気配は全く感じられないのが事実です。

何かアドバイスが頂けましたら助かります。
検査するのが一番だとは思うのですが、ある程度調べてみても、どこで検査が受けられるかもわからないのが現状です。

8年も経ってますので、緊急ではありませんが、この不安を一生持ち続けて生きるのは出来れば勘弁して欲しいものです。

突然のコメントをお許し下さい。


by 伊藤 要 (2012-06-11 05:31) 

うみうし

疑問が晴れず、探すうちに此方にたどりつきました。骨折が疑われ市立のスポーツ整形で骨シンチ検査を10年前にうけた者です。ろくろく説明のないまま暗い部屋でものものしい防護服に手袋をした検査技師に静脈注射をされ(当方は普段着)検査を終えた途端、アナフィラキシーになりました。点滴のみして帰されました。帰宅後は果汁百パーセントのジュースを飲むようにと付添いに伝えられました。その検査まで、怪我をのぞき健康が取り柄な位だったのですが、その日を境に、重だるさや疲れがとれにくくなり、喉の乾きや頭痛がひどくなり、今に至ります。体型も変わり、体重もふえ、さらに落ち込む要因となりました。病院からは何のフォローもありません。数ヶ月様子を見てと、自分で区切りをもうけてみたのですが、周りにはわからないこの変化に悩まされています。これは…と思い、調べだすと放射線とわかり、不安がますものの説明がきちんとなされたサイトにあたりませんでした。レントゲンのようなものですから気楽に検査しましょうというノリで進められた結果が、のちのち何らかの影響なしと断言できる代物ではなかったことに気分もふさいだままです。検査薬の量が体重に対して正しかったのか、帰宅後になぜ糖分の多い肝臓に負担かかりそうなものをすすめられたのかさっぱりわかりません。怪我は骨折にいたってなかったのですが痛みは消えません。前のように運動して食事をセーブしても体重が落ちません。体質もアレルギーがでやすくなりました。あの検査さえなければと思う日々です。副作用や、のちのちなりやすい病気はやはり癌でしょうか。散漫な文ですみません。やっと少し一般人でもわかる文にであったので、ご考察願えれば幸いです。
by うみうし (2012-06-15 23:58) 

fujiki

伊藤要さんへ
ご返事が遅れまして申し訳ありません。
胸鎖関節炎は稀な病気ではなく、
改善したとすれば、
あまり関連性はないのではないかと思います。
ストロンチウムはβ線核子なので、
その計測は簡便には難しいと思います。
ただ、ストロンチウムが長期的に身体に影響を与えるとすれば、
骨への影響以外は考え難く、
カルシウムの代謝と骨量などに、
特別な異常所見がなければ、
それほどのご心配は要らないと、
考えて頂いて良いのではないかと思います。
尿の放射性ストロンチウムが測定出来れば、
1つの参考にはなりますが、
仮に被ばくしたのが事実としても、
極めて現時点での尿中排泄は、
微量だと思いますので、
計測は困難だと思いますし、
被ばくの検査を請け負っている機関でも、
セシウムとヨードは測定しても、
ストロンチウムはあまり測定はしていないのではないかと思います。

ホールボディカウンターで全身の放射線量を測定することは、
ストロンチウム自体についてはあまり意味はないかも知れませんが、
気化した放射性物質はそれのみとは限らないので、
安心のためには無意味ではないと思います。
by fujiki (2012-06-17 22:37) 

fujiki

うみうしさんへ
シンチで使用される放射性物質は、
基本的には排泄は速やかなものを使用しているので、
その影響が現在まで残っている、
ということはお考えにならないで良いと思います。
むしろ添加された成分によるアレルギー反応を起こされたので、
その影響が、
その後の体調不良に繋がっているのではないでしょうか。
そのメカニズムは正確には分かっていないと思いますが、
アレルギーなどをきっかけとして、
体調の変化が生じることは、
稀なことではないと思います。
検査により癌になる、
という可能性はあまり気にされる必要はないと思いますが、
使用された放射性物質と、
その使用量については、
可能であれば医療機関に問い合わせて、
確認をしておいた方が良いのではないかと思います。
by fujiki (2012-06-17 22:45) 

伊藤要

何の義理もないのに、お返事頂き感謝致します。
本当にありがとうございます。
ただただ感謝の気持ちをお伝えしたい限りです。

あきらめること、妥協することも人生では大事だと思います。
あくまで自分の責任ですが、fujikiさんのアドバイスを信頼して、今後の人生に役立たせて頂きます。

私は私なりに特殊なジャンルに精通している部分もありますので、そういう事で困っている方を見かけたら、今日の気持ちを思い出して、出来る限りのアドバイスをしたいと思います。

私の普段の文章を知っている人が見たら、きっと私がどれだけ救われたか理解してくれると思います(笑)

感謝の言葉しか出てきません。ありがとうございました。
by 伊藤要 (2012-06-18 20:41) 

うみうし

この度は、突然にも関わらず丁寧な回答をくださいまして有難うございました。検査に置けるストロンチウムに関して求めている向きの内容を見つけ出せず、長年不安でうつうつと過ごしていましたので、形ある回答を頂けて心持はれることができました。
検査に至った要因は、運動中、胸部を相手の肩で正面から思い切り体当りされたことにあります。痛みと痺れが数年ひかず、同時に衝撃で頸椎もむち打ちになり、改善がみられなかった所、知人のすすめで行った医療機関での検査が骨シンチでした。検査のみ別の機関で行うなど、提携はしてるが連携は薄い印象に加え、アナフィラキシーで倒れたトラウマとその後の体調不良から、その医療機関への通院を辞めたため、検査について聞き出せるか皆無なのが現状ですが、自分のその後が結果になろうかと思います。かんかいしなくとも現状を維持できるよう心がけます。先生、改めまして、アレルギーによる可能性など、視野が広がりました。有難うございます。
by うみうし (2012-06-19 01:43) 

hasikura

はじめまして。

先日、サバの水煮缶はストロンチウムが危ないという記事を
読みました。
我が家は夫も娘もサバ缶が大好きで、週に2缶は食べていると思います。また、私も最近第二子を出産したばかりなのですが、妊娠中、そして産後、おかずがない時などに何度かサバ缶を食べました。

友人に「あなたが食べると赤ちゃんが被ばくする」と言われ、とたんに不安になりました。
母乳で育てているため、もしかすると私を経由して赤ちゃんが被ばくしてしまったかもしれない…お腹の中にいる時も、危険にさらしてしまっていたかもしれない…そう思うと、自己嫌悪に陥ります。

不安になって色々調べているうちに、こちらのHPに辿り着きました。
もう今更なのかもしれませんが、アドバイスなどを頂けますと幸いです。

ご迷惑かと存じますが、どうかよろしくお願い致します。
by hasikura (2013-09-07 17:35) 

放射能こわい

はじめまして。ツイッターのRTからこちらにたどり着きました。
最近、クラウンをかぶせた歯が、ことごとく壊れるので
とうとう内部被爆して症状が出てきてしまったのだなと悲しくなり
これからどうしようという不安感でこちらを見ました。

いまさらストロンチウムによる被ばく予防は手遅れだと思いますが
でも、出来る限り頑張ってみようと思います。
ああ、でもなんで私がこんな事に。

東京電力が憎いです。
by 放射能こわい (2013-12-29 10:40) 

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