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ステロイド家族におけるビタミンDの役割について [医療のトピック]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日はビタミンDの話です。

ビタミンDは2つの側面を持つ物質です。

その第一の側面は骨を作るビタミンです。
ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収を増やし、
骨の代謝を回転させて、
カルシウムとリンを骨に取り込ませます。
従って、ビタミンDが足りないと、
骨の石灰化が起こらず、
硬くないぐにゃぐにゃの骨になります。
子供の頃にこの変化が起こると、
「くる病」と呼ばれる成長障害となり、
大人になってこの変化が起こるのを、
「骨軟化症」と言います。

ビタミンDの持つ第二の側面は、
ステロイドホルモンとしての働きです。
そう、ステロイドの話の時に触れたように、
ビタミンDはステロイドホルモンの仲間でもあるのです。
ステロイドホルモンとしてのビタミンDは、
細胞の中で受容体にくっついて、
ステロイドホルモンと同じようなメカニズムで働きます。

ところが、その作用は他のステロイドホルモンとは、
一味も二味も違うのです。

まず他のステロイドホルモンは血圧を上げますが、
ビタミンDはむしろ血圧を下げ、
心臓の負荷を取り、
心臓の肥大を抑えます。

また、糖質コルチコイド(所謂ステロイド)は、
間接的に動脈硬化を促進しますが、
ビタミンDは直接的にそれを抑えます。

他のステロイドと同じように、
炎症を抑える作用はありますが、
免疫は抑制せず、
リンパ球の増殖を促し、
免疫を活性化させます。

糖質コルチコイドは蛋白を分解し、
筋肉を減らしますが、
ビタミンDは筋肉を維持し、蛋白を増やします。
糖質コルチコイドは血糖を上げ、
インスリンの効きを悪くしますが、
ビタミンDはインスリンの効きを改善します。

ステロイドの良い作用は全て持ち、
悪い作用は1つもなく、
むしろステロイドの悪い作用を、
帳消しにする効果を持っているのです。

以上の効果は、
動物実験でしか証明されていないものもありますが、
概ね事実と考えてよいものです。

ステロイドという乱暴者の父さんが、
さんざん荒らした食卓を、
娘のビタミンDは奇麗に片付け、
健康に良い美味しいデザートまで用意してくれるのです。

こんな素晴らしい出来る娘が、
他に存在するでしょうか。

まあ、ステロイド家族には、もう1人、
出来る息子がいます。
彼の名はDHEA。
彼の話はまた後日にしますね。

ステロイド家族には、
馬力の塊のような「糖質コルチコイド」父さんと、
命の水の管理をする「電解質コルチコイド」母さんがいて、
よく出来たビタミンDという娘と、
これまた優秀なDHEA息子がいます。

この4人が絶妙なバランスを取っているところに、
人間の身体の構成の見事さがあるのですね。

ただ、力のバランスから言えば、
矢張り父さんの馬力には敵わないので、
ビタミンDの作用は、
その欠点を補うくらいのレベルで、
通常推移しているのです。

ですから、ステロイドの副作用を緩和するには、
ビタミンDの利用が不可欠です。
ねっ、皆さんもそう思われますよね。
理屈から言って、そうあるべきです。
ある程度の量のステロイドを使用する時には、
ビタミンDとDHEAを補えば、
かなりその副作用は軽減出来る筈です。

ただ、それが教科書的な治療となっているかと言うと、
そんなことはないのですね。

でも、もし僕を信じて頂ければ、
ある程度の期間ステロイドを治療で飲まれる方は、
是非ビタミンDとDHEAをサプリメントとして取ることを、
強くお勧めします。
それで、全てとは言わないまでも、
ステロイドの副作用のかなりの部分が、
軽減される筈です。
ビタミンDとDHEAというのは、
そもそもそうした物質だからです。

それでは、ビタミンDを補充するには、
どの程度の量が適切なのでしょうか。

明日はビタミンDの必要量と、
その問題点についての話です。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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コメント 3

DHEAおもしろいですね。

アトピーの炎症に苦しんでいるので、大変興味があります。

ビタミンDとDHEAは、アトピーの炎症を弱い効果のプレドニンのようなイメージで効いてくれる可能性があるのですね。

DHEAはどう購入しようか考えないといけないですが、ネイチャーメイド スーパービタミンDは薬局で代えるので早速買って試してみます。

少しでも炎症に悩まされずに寝られるようになればありがたいです。

またもし漢方など他にも炎症細胞によるかゆみを抑える方法があればお教えいただければ大変助かります。


by DHEAおもしろいですね。 (2015-10-16 01:54) 

fujiki

DHEA…さんへ
コメントありがとうございます。
漢方は体との相性が重要ですが、
消風散など、
アトピーの症状に効果が期待出来るものも、
多いと思います。
by fujiki (2015-10-16 09:54) 

DHEAおもしろいですね。

先生お返事ありがとうございます。

相性が難しいですね。今はサイレイトウとジュウゼンダイホウトウを飲んでいます。

またDHEAは、ホルモン剤のようですので、前立腺ガンや男性ホルモンの影響などのリスクも理論上はあると言う話も聞いたのですが、半年くらいであれば特に気にするレベルでもないのですね。
これならADのリバウンドもないのですね。
by DHEAおもしろいですね。 (2015-10-18 14:25) 

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